2015年02月14日
【都立中高一貫校】】 今年(2015年)の私立併願実態を探る(入学辞退率編)!
★ 人間万事塞翁が馬
合格されたご家庭の皆さん、おめでとうございます。
残念な結果となったご家庭の皆さん、私は都立中高一貫校の受検に向けて頑張ってきたことは絶対に無駄にはならないと思います。
また、やる気のある子供は、結局どこの中学校に行っても、いつか必ず夢を叶えるのだろうと思います。
私の長女は一般の公立中学校を卒業し、今は進学指導重点校となっている都立高校に在学中です。
そして、中学生の頃から将来は医者になると高言し日々頑張っています。
このような姿を見ていると、学習環境の良い悪いなど条件よりも、子供本人の向上心・苦しい時も諦めずに頑張り続ける気持ちの方が、はるかに大切で重要なことなんだろうと思います。
さて、今日は、各都立中高一貫校の入学辞退率を見てみましょう。
前回、「受検日当日の受検率(欠席率)」を見ましたので、この2つの視点から私立併願の実態に切り込んでいきましょう。
ただ、前回記事をお読み頂いてから、今回の記事を読んで頂いた方が理解し易い部分が多くなると思います。
前回記事をお読みではない方は、まず次のリンクから、前回記事を読んで頂ければと思います。
(【都立中高一貫校】 今年(2015年)の私立併願実態を探る!)←クリックして下さい
★ 各都立中高一貫校の過去4年と今年の入学辞退率
(学校名・性別)2011年・2012年・2013年・・2014年・・2015年・・:・平均
----------------------------------------------------------------------------------------
小石川・男・:・7.5%→・9.0%→25.0%→11.5%(・9)→13.9%(11):・13.4%
小石川・女・: 10.3%→11.3%→14.1%→14.1%(11)→13.8%(11):・12.7%
白鴎・・男・:・4.3%→・4.0%→・6.8%→・0.0%(・0)→・1.3%(・1)・:・・3.3%
白鴎・・女・:・0.0%→・4.2%→・6.7%→・5.6%(・4)→・4.0%(・3)・:・・4.1%
両国・・男・:・3.3%→・3.3%→・8.3%→10.0%(・6)→11.7%(・7)・:・・7.3%
両国・・女・:・8.3%→・5.0%→・3.3%→・8.3%(・5)→・3.3%(・2)・:・・5.7%
桜修館・男・:・6.3%→・5.0%→11.3%→13.8%(11)→・5.0%(・4)・:・・8.3%
桜修館・女・:・2.5%→・8.8%→10.0%→11.3%(・9)→10.0%(・8)・:・・8.5%
富士・・男・:・3.3%→・5.0%→・5.0%→・3.3%(・2)→・0.0%(・0)・:・・3.3%
富士・・女・:・11.7%→・3.3%→・8.3%→・3.3%(・2)→・6.7%(・4)・:・・6.7%
大泉・・男・:・5.0%→・6.7%→10.0%→・8.3%(・5)→・3.3%(・2)・:・・6.7%
大泉・・女・:・6.7%→13.3%→10.0%→・3.3%(・2)→・3.3%(・2)・:・・7.3%
南多摩・男・:・6.3%→・1.3%→・2.5%→・3.8%(・3)→・5.0%(・4)・:・・3.8%
南多摩・女・:・1.3%→10.0%→・1.3%→・5.0%(・4)→・3.8%(・3)・:・・4.3%
立川国・男・:・7.7%→・3.1%→・7.7%→・4.6%(・3)→・4.6%(・3)・:・・5.5%
立川国・女・:・9.2%→・3.1%→・3.1%→・3.1%(・2)→・1.5%(・1)・:・・4.0%
武蔵・・男・:11.7%→・8.3%→15.0%→13.3%(・8)→10.0%(・6)・:11.7%
武蔵・・女・:・8.3%→16.7%→11.7%→13.3%(・8)→8.3%(・5)・:・11.7%
三鷹・・男・:・5.0%→・6.3%→・2.5%→10.0%(・8)→・6.3%(・5)・:・・6.0%
三鷹・・女・:10.0%→・5.0%→10.0%→・6.3%(・5)→・2.5%(・2)・:・・6.8%
---------------------------------------------------------------------------------------
合計・・男・:・6.0%→・5.2%→・9.4%→7.9%(・55)→・6.1%(43)・:・・6.9%
合計・・女・:・6.6%→・8.0%→・7.9%→7.5%(・52)→・5.9%(41)・:・・7.2%
合計・合計・:・6.3%→・6.6%→・8.7%→7.7%(107)→・6.0%(84)・:・・7.1%
※ 東京都教育委員会が発表している合格人数・入学手続人数の数値を使用。
※ 私が作ったマクロで算出していますので、ひょっとすると算出ミスがあるかもしれません。
※ 九段は対象外。
※ 2014年・2015年列のカッコ内数字は入学辞退者数。
念のために記載しておきますが、「入学辞退者数 ≠ 補欠合格者の繰上げ順位」となります。
なぜなら、補欠合格者の中でも繰上げ合格を辞退するケースがあるためです。
★ 数字が語る真実
では、数字を見て思うことを、挙げていこうと思います。
@ 10校合計
10校合計を見ると、今年の入学辞退率(者数)はここ5年間で最も低くなっています。
入学辞退率を昨年(2014年)と比べると、7.7%から6.0%と2%弱も低下しました。
これは一見、併願した私立中学よりも都立中高一貫校を選択する家庭が増えたことに理由があるように見えます。
しかし、実際のところは、「サンデーショック(※)」が最大の原因じゃないかと思います。
今年の受検倍率が低かった理由の一つにも、サンデーショックがあったように思えます(受検倍率の記事を書いている時は気がつきませんでしたが・・・)。
私立中学を優先的に考える多くの家庭では、2/1に受験できる学校が減ったため、2/3も都立ではなく私立への受験を選んだのでしょう。
したがって、今年は受検者に私立併願(難関・中堅上位校との併願)者の占める割合が低く、結果として私立併願(難関・中堅上位校との併願)者の合格も少なくなり、入学辞退する割合も減ったのだろうと思います。
※ 中学受験業界では、XXXXショックと何でもかんでも語尾にショックと付けるのがお好きなようで、受験が最も集中する2/1が日曜日となることをサンデーショックと呼んでいます。2/1が日曜日の年は、キリスト教にゆかりのある学校は受験日をずらします。その結果、例年と同じような併願スケジュールが組めなくなります。
A 各校の5年間平均
各校の5年間平均を見ると、男女共に、小石川・武蔵が10%超で、両校共に私立併願(難関・中堅上位校との併願)者が多いことを示しています。
受検日当日の受検率も、この両校が低い数字になっていました。
具体的にどの程度の私立併願(難関・中堅上位校との併願)者がいるかまでわかりません。
しかし、他の都立中高一貫校と比べて、間違いなく私立併願(難関・中堅上位校との併願)者の割合は高いでしょう。
B 各校の5年間推移
各校の5年間推移をざっと眺めると、その変動幅の大きさでかなり目立つのが小石川の男子です。
小石川男子の場合、2013年に25%(合格者4人に1人)という都立中高一貫校としては非常に大きな入学辞退率を出しています。
2011年・2012年から大幅に上昇していて、一見、2013年に私立併願(難関・中堅上位校との併願)者が急増したかに見えます。
しかし、前回記事にした受検率(欠席率)の推移を見ると、2011年・2012年の受検率が低く、2013年は受検率がかなり上がっていることから、この観点では2013年はむしろ私立併願(難関・中堅上位校との併願)者が減少したように見えます。
2013年は、1期生大学合格実績が出た後のはじめての受検でした。
受検生とその保護者の意識に大きな変化が出た年だったと思われ、教科書通りには測れない数字になっています。
C 総括
私立併願(難関・中堅上位校との併願)者が増えているかどうか・・・。
今年の数字をそのまま使用して考えると、この5年間では増えているとは言えないだろうと思います。
しかし、今年はサンデーショックの影響を受けている可能性があることを踏まえ、2011~2014年のトレンドだけで考えると、やはり少しは増加傾向にあるのだろうと思います。
特に、小石川、両国、桜修館、九段の1期生が卒業した翌年の2013年は一つの節目となったように思えます。
(例えば、桜修館を見ると、2013年に受検率がはっきりと下がり、入学辞退率がグンと上昇しています。)
インパクトの大きいニュース(大学合格実績の大幅なアップなど)が出ない限り、2013年・2014年と同程度の私立併願(難関・中堅上位校との併願)者の割合で今後も推移するだろうと思います。
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※ 2017年の各都立中高一貫校におけるZ会会員合格者数:桜修館(56名)、白鴎(38名)、三鷹(35名)、南多摩(25名)、大泉(25名)、立川国際(25名) 、小石川(23名)、富士(23名)、両国(19名)、九段(18名)、武蔵(10名)
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