2016年11月19日
東急ハンズ公式「“手羽先いじり”は認めない。でも…」
東急ハンズ公式「“手羽先いじり”は認めない。でも…」
R25 11/17(木) 7:05配信
東急ハンズ公式「“手羽先いじり”は認めない。でも…」
東急ハンズ公式「中の人」である本田さん。パッと見30代だが、40代後半
大型雑貨店として、国内外に店舗展開する東急ハンズ。その公式Twitter「東急ハンズ@今年で創業40周年」(@TokyuHands)は、10万5187のフォロワーを獲得する企業アカウント有数の人気者だ(※フォロワー数は2016年10月28日時点)。
アイコンにも使用しているヒトの手を模したロゴマークが“手羽先”に似ていることから、フォロワーに「手羽さん」といじられ続けること7年。いじりに遭うたび、冷静に、しかし頑として否定するくだりは、もはや“お家芸”として愛されている。
立ち上げ初期からアカウントを任されている「中の人」に、無数のフォロワーから弄ばれる心境を聞いた。
●初期はタブー?「ロゴいじり」でフォロワー急増
取材場所に指定された東急ハンズ本社の会議室。ドアの向こうにいたのは、「誠実」がスーツを着て座っているみたいな、一見マジメそうな人物。彼こそ東急ハンズ公式Twitter「中の人」こと、本田さんだ。中の人としては珍しく、顔出しOKである。
―― まず、本田さんが「中の人」になったきっかけを教えてください
「正直にいうと、上司からの無茶ぶりなんですよね。2009年にTwitterが盛り上がり始めたときに当時の上司がSNSに目をつけて『会社の名前でTwitterやってみないか?』と。でも、そのときはシステムの部署にいて広報の担当でもないし、やんわり断ったんです。ところが、その上司と広報部の管理職と僕がたまたま顔を合わせるタイミングがあったとき、上司が広報に、『本田さんが会社の名前でTwitterやりたいらしいんですけど、どうですかね?』とか言い出して…。広報も広報で『いいんじゃないすか』って。やりたいなんて一言も言ってないんだけどな…と思いつつも、なんとなく僕が担当することになりました」
―― そんな無茶ぶりをされてしまうところにも、現在の「いじられキャラ」の片鱗が垣間見えます。特にロゴを「手羽先」といじられ、本田さんが「#手羽ヤメレww」のハッシュタグをつけて否定する流れはもはや定番になっています。
「最初は何気なくロゴの由来をつぶやいたんですよね。『あのロゴは手のマークなんですよ』って。それがまずかったですね。フォロワーさんから一斉に『あれ手なんだ、羽じゃないの?』『クリームパンでしょ』などいろんなことを言われまして、一応公式なので全部否定をするわけです。そしたら、とあるフォロワーさんから『もうめんどくさいから手羽でよくね?』的なことを言われまして…。当初はそのたびに『ロゴをいじるのはやめてください』とマジレスしていたんです。公式アカウントとして、絶対にのっかるわけにはいきませんので」
―― 認めないといいつつ、最近も「東急ハンズのロゴは『手』だということを世界中の方々に広く認知していただくため。 #Twitter始めた理由」とつぶやくなど、自ら燃料を投下している感もあります。
「あまりに愛あるいじりをたくさんいただくので…、これはちょっとオイシイなと思い始めてしまった。それからは手羽先いじりをされるたびに私が『#手羽ヤメレww』のハッシュタグをつけて否定するっていう流れができたんですよね。ただ、いじられだしてから7年くらい経ちますが、一度も認めたことはありません」
―― ハンズに手羽先は売ってますか?
「唐突にいじらないでください。でも、じつはフォロワーさんからも同じ質問を受けたことがあって、そのときは『申し訳ありませんがハンズで生鮮食料品は扱っていないので、ご近所のスーパーかロフトさんで聞いてください』と、ロフトさんに丸投げしました。そしたらロフトさんも公式アカウントで『生鮮食品は当社でも売っておりません』『手羽コラ!!!』とのってきてくださって、結構盛り上がりましたね」
●競合「LoFt」とのじゃれ合いは自ら仕掛ける
―― 競合であるLoFtのアカウント「ロフト公式」とのやりとりも好評です。
「今でこそ結構な数の企業さんがTwitter上でやりとりしているので、特に珍しくありませんが、それでもド競合のライバル同士が“じゃれあっている”姿ってなかなか他では見られないようです。うちも通常の販促戦略ではありえませんが、Twitterだとなぜか許されるんですよね。最近も『お前らしくないツイートをしろ』っていうハッシュタグが盛り上がったときに『さて、ロフト行こ。 #お前らしくないツイートをしろ』ってつぶやいたら結構バズりました。ロフトさんが乗ってくださるのをいいことに、こちらから仕掛けることが多いですね。内心めんどくさいやつだと思われているかもしれませんが…」
―― 情報発信よりもコミュニケーションを重視している印象です。
「業務でTwitterをやるとなると宣伝に偏りがちなんですけど、私の場合は売り上げに直結するような結果はそんなに期待されていませんから。お客さんが普段使っているツールの中に企業側が飛び込んでいける機会ってなかなかないので、細く長く続けて時折フォロワーさんに遊んでもらったりしつつ、たまに東急ハンズのことを思い出してもらえる。そのくらいのスタンスでいいのかなと思っています」
―― 最後に「中の人」としての悩みはありますか?
「これは会心の出来だ! と思ってツイートしたネタに限って、一切バズらないことですね。Twitterは難しいです。あと、最近はしなくなりましたが、自分の個人アカウントと間違えての誤爆も日常茶飯事でした。たまに何の脈絡もなく『電車の先頭車両からの風景って男の子にはたまらないよね…』とかつぶいていたら、それは個人アカウントの仕業だと思ってください」
(榎並紀行/やじろべえ)
【関連リンク】
東急ハンズ@今年で創業40周年 (@TokyuHands) | Twitter
https://twitter.com/tokyuhands?lang=ja
(R25編集部)
R25 11/17(木) 7:05配信
東急ハンズ公式「“手羽先いじり”は認めない。でも…」
東急ハンズ公式「中の人」である本田さん。パッと見30代だが、40代後半
大型雑貨店として、国内外に店舗展開する東急ハンズ。その公式Twitter「東急ハンズ@今年で創業40周年」(@TokyuHands)は、10万5187のフォロワーを獲得する企業アカウント有数の人気者だ(※フォロワー数は2016年10月28日時点)。
アイコンにも使用しているヒトの手を模したロゴマークが“手羽先”に似ていることから、フォロワーに「手羽さん」といじられ続けること7年。いじりに遭うたび、冷静に、しかし頑として否定するくだりは、もはや“お家芸”として愛されている。
立ち上げ初期からアカウントを任されている「中の人」に、無数のフォロワーから弄ばれる心境を聞いた。
●初期はタブー?「ロゴいじり」でフォロワー急増
取材場所に指定された東急ハンズ本社の会議室。ドアの向こうにいたのは、「誠実」がスーツを着て座っているみたいな、一見マジメそうな人物。彼こそ東急ハンズ公式Twitter「中の人」こと、本田さんだ。中の人としては珍しく、顔出しOKである。
―― まず、本田さんが「中の人」になったきっかけを教えてください
「正直にいうと、上司からの無茶ぶりなんですよね。2009年にTwitterが盛り上がり始めたときに当時の上司がSNSに目をつけて『会社の名前でTwitterやってみないか?』と。でも、そのときはシステムの部署にいて広報の担当でもないし、やんわり断ったんです。ところが、その上司と広報部の管理職と僕がたまたま顔を合わせるタイミングがあったとき、上司が広報に、『本田さんが会社の名前でTwitterやりたいらしいんですけど、どうですかね?』とか言い出して…。広報も広報で『いいんじゃないすか』って。やりたいなんて一言も言ってないんだけどな…と思いつつも、なんとなく僕が担当することになりました」
―― そんな無茶ぶりをされてしまうところにも、現在の「いじられキャラ」の片鱗が垣間見えます。特にロゴを「手羽先」といじられ、本田さんが「#手羽ヤメレww」のハッシュタグをつけて否定する流れはもはや定番になっています。
「最初は何気なくロゴの由来をつぶやいたんですよね。『あのロゴは手のマークなんですよ』って。それがまずかったですね。フォロワーさんから一斉に『あれ手なんだ、羽じゃないの?』『クリームパンでしょ』などいろんなことを言われまして、一応公式なので全部否定をするわけです。そしたら、とあるフォロワーさんから『もうめんどくさいから手羽でよくね?』的なことを言われまして…。当初はそのたびに『ロゴをいじるのはやめてください』とマジレスしていたんです。公式アカウントとして、絶対にのっかるわけにはいきませんので」
―― 認めないといいつつ、最近も「東急ハンズのロゴは『手』だということを世界中の方々に広く認知していただくため。 #Twitter始めた理由」とつぶやくなど、自ら燃料を投下している感もあります。
「あまりに愛あるいじりをたくさんいただくので…、これはちょっとオイシイなと思い始めてしまった。それからは手羽先いじりをされるたびに私が『#手羽ヤメレww』のハッシュタグをつけて否定するっていう流れができたんですよね。ただ、いじられだしてから7年くらい経ちますが、一度も認めたことはありません」
―― ハンズに手羽先は売ってますか?
「唐突にいじらないでください。でも、じつはフォロワーさんからも同じ質問を受けたことがあって、そのときは『申し訳ありませんがハンズで生鮮食料品は扱っていないので、ご近所のスーパーかロフトさんで聞いてください』と、ロフトさんに丸投げしました。そしたらロフトさんも公式アカウントで『生鮮食品は当社でも売っておりません』『手羽コラ!!!』とのってきてくださって、結構盛り上がりましたね」
●競合「LoFt」とのじゃれ合いは自ら仕掛ける
―― 競合であるLoFtのアカウント「ロフト公式」とのやりとりも好評です。
「今でこそ結構な数の企業さんがTwitter上でやりとりしているので、特に珍しくありませんが、それでもド競合のライバル同士が“じゃれあっている”姿ってなかなか他では見られないようです。うちも通常の販促戦略ではありえませんが、Twitterだとなぜか許されるんですよね。最近も『お前らしくないツイートをしろ』っていうハッシュタグが盛り上がったときに『さて、ロフト行こ。 #お前らしくないツイートをしろ』ってつぶやいたら結構バズりました。ロフトさんが乗ってくださるのをいいことに、こちらから仕掛けることが多いですね。内心めんどくさいやつだと思われているかもしれませんが…」
―― 情報発信よりもコミュニケーションを重視している印象です。
「業務でTwitterをやるとなると宣伝に偏りがちなんですけど、私の場合は売り上げに直結するような結果はそんなに期待されていませんから。お客さんが普段使っているツールの中に企業側が飛び込んでいける機会ってなかなかないので、細く長く続けて時折フォロワーさんに遊んでもらったりしつつ、たまに東急ハンズのことを思い出してもらえる。そのくらいのスタンスでいいのかなと思っています」
―― 最後に「中の人」としての悩みはありますか?
「これは会心の出来だ! と思ってツイートしたネタに限って、一切バズらないことですね。Twitterは難しいです。あと、最近はしなくなりましたが、自分の個人アカウントと間違えての誤爆も日常茶飯事でした。たまに何の脈絡もなく『電車の先頭車両からの風景って男の子にはたまらないよね…』とかつぶいていたら、それは個人アカウントの仕業だと思ってください」
(榎並紀行/やじろべえ)
【関連リンク】
東急ハンズ@今年で創業40周年 (@TokyuHands) | Twitter
https://twitter.com/tokyuhands?lang=ja
(R25編集部)
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