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2020年06月07日

自転車通勤始めてみた

6月に入ったとたんに暑くなりました。
管理人が住んでいるN市は全国的にも暑い街です。それも不快に暑い街です。
6月になってから、自転車で通勤するようにしていますが、朝がきびしい。
職場まで9kmぐらいで、約30分の道のりです。ほぼ平坦路ですが、それでも汗をかきます。
自分以外でも自転車通勤の人を見かけますが、みなさん職場で着替えたりシャワー使ったりしているのかな。
うちの職場には一応風呂+シャワーがありますが、余り朝から優雅に使っている人はいない。
着替えのTシャツを持っていって、さくっと着替えるぐらいかな。汗拭きシートもこれから必需品ですね。

自転車通勤を始めたのは、週末の自転車乗りがだんだん短縮されているからです。
1週間で100km走るのが目安でしたが、鎖骨を折ってからサボりがちなのと、土曜も仕事が入ることが多いので、週末にまとめて走るより、毎日の通勤タイムを有効活用しようかな、と思ったのです。
一日往復で18kmなので、月〜金まで毎日自転車で通勤すると90km。ほぼ1週間の目標達成です。
天気が良い日や遅刻の心配がない日は、自転車を使うようにしようと思うのです。

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写真は某日朝の川べりの風景です。西の方角からカモの集団がX字で飛んできたので撮影してみました。
西の方に営巣地があって、朝になると餌場に移動するのでしょうか。ときどきカモの集団に出会います。
ちなみに、カモなどがX字編隊で飛ぶのは、斜め後方に上昇気流ができるので、それに乗っかると楽に飛べるからです。先頭は特にメリットが無いので、ローテーションで交代しているはずです。
自転車で集団走行するときの「トレイン」と似ていますね。
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タグ:自転車通勤
posted by ゆうすけ at 16:45 | TrackBack(0) | 自転車

2020年05月29日

株主優待が届いたよ

会社の株主になると、株主優待が贈られてくることがあります。
株主優待がない会社もありますが、食品関係などでは自社製品を贈ってくれたりして、たまに届くとちょっと嬉しい。映画のムビチケなんかも貰えるとラッキー。
持ち株数によって贈られてくるものも変わります。持ち株が多いほど内容が豪華だったり、品数が増えたりします。
株主優待のために株を所有するのは本末転倒ですが、将来的に成長しそうな会社が、よさげな株主優待を用意してくれるなら、ちょっと考えてしまいますね。
最近は新型コロナの影響で、ほとんどの会社の株価が大きく下がっていたので、いわゆる「バーゲンセール」状態でしたが、そろそろ元に戻ってきています。特に優秀な会社ほど戻るのが早い。

IMG_0709 (編集済み).JPG管理人が100株所有しているキーコーヒーさんからの株主優待品。
年に2回贈ってくれるので、コーヒーに不自由しない。


ちなみにキーコーヒーさんの2020年5月29日現在の株価は2351円。この会社の株の売買単位は100株なので、235,100円で株主になれます。管理人がこの株を買ったときは1308円だったので、2倍弱になっている。
お金が増えて、年に2回コーヒーが貰えて、配当までいただけるのですごく感謝している。
念のために言っておきますと、株は値上がりしていくとは限りません。
株を買った時が絶頂期で、その後見る影もなく落ちぶれてゆく会社もある。
1500円位で買ったのが、現在7円とか。そういうのはさっさと損切りしないと傷が拡がる。はい、自分に言ってます。ひどいめにあいました。現在進行形で。
くれぐれも投資は自己責任で。

2020年05月25日

龍の歯医者

某日、日曜にもかかわらず当直仕事で職場にカンヅメになっていました。
定時の巡回とかはあるのですが、基本的にはヒマなので(ただし外出不可)、宿直室で録画しておいた映画などをぼんやり見ることが多いわけです。
そんなわけで、2本立て興行を開催しました。
1本目は西部劇。クリント・イーストウッド主演で、ドン・シーゲル監督が撮った「真昼の死闘」。
マカロニウェスタンのような邦題ですが、いちおうハリウッド映画。ちなみに最後の戦いは夜中です。
原題は「TWO MULES FOR SISTER SARA」。「シスターサラの2頭のラバ」という意味ですが、尼僧のサラが実は主役なのです。シスターサラはラバに乗るとき、ずっとお尻をペチペチ叩きます。妙に可愛いよ。

2本目は戦争もの。 2014年のロシア映画「スターリングラード」。 3時間の大作ですよ。
ロシア側からの視点でスターリングラード市街戦を描いています。
内容としては、ヴォルガ川近くのアパートの争奪戦です。全然大作じゃないね。
特に史実に基づいた話では無いのですが、日本でダイジェスト版をアニメ化するとぴったりくるような、絵に描いたような映画です。

ということで、2本続けて映画を観て、いいかげん疲れたところで、ディスクに録画されていたアニメが連続再生されてしましました。
始まったのが、「龍の歯医者」。
2017年にNHKで放送されたTVアニメです。前・後編の2部作。
製作は「エヴァンゲリオン」のスタジオカラー。
原作・脚本は「ID」の舞城王太郎。監督は鶴巻和哉。
すでにこの作品は一度見ていたのですが、始まってしまったら目が離せない。
舞城王太郎のイメージの豊かさは驚くばかりです。彼の作品に滾っている暴力性は、好悪の分かれるところですが、私は大好きなので仕方ない。
細かな設定やあらすじなどは紹介する気もないし、他人にお勧めする気もないけれど、自分にとってこんなに好きな作品も珍しい。
スタジオカラーは、この作品を作るために生まれた会社じゃなかったろうかと思うぐらい。
これを見ると、「ID」はスタジオカラーが作るべきだったなあと思う。

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感想(0件)


posted by ゆうすけ at 20:07 | TrackBack(0) | 映画・TV

2020年05月18日

潮が舞い子が舞い 3巻(by阿部共実)

「おるよー!
 浮気しない!思わせぶりしない!恋愛経験なし!地味な女子 柿境ちゃんが ここにおるよー!」
・・・という魂の叫びが心を震わせる慟哭の第3巻、阿部共実先生の「潮が舞い子が舞い」です。
柿境ちゃん、いいですね。幸せになってほしい。心からそう思います。マジで。

高校2年の生活も3巻目に突入しました。クラスの皆さんの顔と名前は覚えていただけましたでしょうか。
自分が高校生だった時の記憶がほとんど無いので、「え、こんなに濃いクラスメイトばっかりの学校ってあるの?」とか「オタク濃度高すぎねえか?」という心配が出てしまいますが、マンガだからいいよね。

今回も恒例のように右佐君がいじられていますが、自分ちのベッドに可愛い女子が3人も寝ていたら、正気を失っても止むを得ないかと思います。犀賀さんは自然に右佐君をいじるのを自粛してください。右佐君はお母さんも美人でおっぱいが大きいので、罰が当たって聞いたことがないような性病に罹るように。

余談ですが、その第25話で右佐君が前島君に見せようとしたSFアニメ映画は押井守監督の「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」ですね。その後で観た40年前のロシア映画は「ストーカー」というタルコフスキー監督の作品です。枇杷谷ちゃんが貸してくれたようですが、枇杷谷、ガチすぎる。なんでお前は常にスカートの下にジャージ穿いているんだ?

第29話では、浜さん、湖港さんがバーに行くエピソードがありますが、マスターがオタク過ぎて笑う。
置いてあるマンガのラインナップが濃くて、なぜか「エイリアン9」が4冊ある!全3巻なのに。
じつは4冊目は背の出版社マークが違うのでお分かりかと思いますが、チャンピオンREDコミックスから出ている「エイリアン9 エミュレイターズ」です。マスター、富沢ひとしの大ファンかよ。

いろいろツッコミどころも満載ですが、笑わせるパートとリリカルなパートと、相変わらず上手すぎて悔しいです。エモすぎて死ぬよ。

2020年05月17日

東海自然歩道 春日井コース

東海自然歩道は、東京都八王子市高尾の「明治の森高尾国定公園」から大阪府箕面市箕面の「明治の森箕面国定公園」までの11都府県約90市町村にまたがる長さ1,697 kmの長距離自然歩道です。
昭和の時代に整備され、現在も利用されていますが、自治体によってはあまりお金をかけてメンテをしていないところもあるので、ごく自然な山道になりつつある箇所も多いようです。すべてが繋がって1本の道になっているわけではなく、主に山の中を途切れ途切れに東京から大阪まで続いている「自然歩道」です。

ということで、某日、友人に誘われてA県内の春日井コースを歩いてきました。
JR中央本線の定光寺駅のすぐ近くがスタートで、山を2つ3つ越えて、また同じ道を引き返してきました。
いちばん高い山(弥勒山)でも437mなので、たいしたことないだろうと甘く考えていたら、けっこうハードな低山縦走ルートで、往復で6時間ほどかかりました。
toukaisizen.png
東海自然歩道 春日井コースの入り口
なんとなく異界への入口感がある。
今回の装備は、アンダーアーマーの長袖Tシャツにワークマンの作業ズボン(仕事用)、靴はアシックスのトレーニングシューズ。リュックは自転車ライド用のデイパック。両サイドに500mlのペットボトルを入れました。

「東海自然歩道」と聞くと、なんか木立の中をのんびり散策するイメージがありますが、コースによっては単なる「登山」になるので注意してください。途中に喫茶店もコンビニも自販機もありません。かろうじてトイレが1箇所ありました。飲み物や行動食はあらかじめ用意して自分で担いで行きます。飲み水をどれぐらい消費するかを計算しておかないと、後半で脱水に襲われます。
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弥勒山の山頂には展望台があって、空気が澄んでいると伊勢湾まで見えるそうです。
管理人ご一行は、ここでお昼を食べて、さらにもう少し先まで進んで引き返しました。
ということは、弥勒山を2回登っているわけです。往復ルートなので、累計で8つぐらい小高い山や峠を越えました。管理人は長く歩くと膝が痛くなる人なので(だから自転車に乗るのです)、途中でヤバくなって手ごろな木の枝を拾って杖代わりにして歩きました。けっこう役に立つんです、杖は。

山頂からのパノラマです。
久しぶりにパノラマモードに挑戦しました。
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行きと帰りに出会った猫兄弟。トイレのある休憩スポットを拠点に生活しているらしい。
近くに神社があって、その管理人も住んでいるようなので、飼い猫かもしれない。
帰りに行動食のおすそ分けをしたけど、なんかお口に合わなかった様子。でも人懐こい。疲れていても猫がいると元気が出るよ。

当日は天気も良かったので、ほかにも散策している人たちがいました。トレイルランニングの趣味の人は、黙々と走り去っていきました。本格的な登山まではやらないけど、山道を歩いてみたいという方は東海自然歩道に挑戦してみてください。アドバイスとしては、水と虫よけは絶対忘れるな、でしょうか。

2020年05月10日

吸血鬼すぐ死ぬ(by盆ノ木至)

個人的な趣味嗜好は、エレガントなものは良いとして、あまり人に知られたくないものが多いのでは、と思いますが如何でしょうか。
管理人的にはあまり声を大にして「好きだ!」と言いたくない作品のひとつがこれ。
「吸血鬼すぐ死ぬ」

週刊少年チャンピオン連載中のギャグマンガです。1巻のご紹介はこんな感じ。

「行方不明の子供を助けるため、真祖にして無敵の吸血鬼・ドラルクの城にやってきた吸血鬼ハンター・ロナルド! だがドラルクの正体は、凄まじい頻度で死んで塵と化す史上最弱のザコ吸血鬼で!?」

時代や舞台が明示されていませんが、仮想の現代、仮想の新横浜です。我々の世界線と、1万メートルぐらい離れていると思ってください。ちなみにこの世界では雑多な吸血鬼が跳梁跋扈していて、そいつらを退治するハンターや公的な対策機関も存在します。どういう吸血鬼が暴れているかというと・・・。

吸血鬼Y談おじさん
吸血鬼ゼンラニウム
吸血鬼野球拳大好き・マイクロビキニ・下半身透明
吸血鬼熱烈キッス
吸血鬼君がエッチなことを考えると流れ星を降らせるおじさん
吸血鬼全身脱毛
吸血鬼トイレはここです
吸血鬼ゲームのコントローラー
吸血鬼アメリカのデブ

・・・という感じです。なんかすみません。
こいつらが魔界都市新横浜を震撼させたりさせなかったりするマンガです。
じつは単行本も15巻まで出ています。じつは人気があります。じつは今度アニメ化されるんです。
ということで、ちょっとお祝いを兼ねてご紹介しているのです。頼まれたわけでもないのに。
個人的に好きなキャラは、やはり吸血鬼Y談おじさんかな。ナイスミドルでY談好きというすこぶる紳士な吸血鬼です。人間の隠された性癖・嗜好を開陳させるという最強の能力の使い手。げに恐ろしい。

このアニメ化を記念して、週チャンでは初めての人気投票を行うのですが、その方法が画期的です。その説明のために連載1回分全部使ってます。管理人が好きな吸血鬼Y談おじさんが何位に来るかを当てるイベントもあります。上位に食い込むのは間違いないと思いますが、ちょっと予想ができない。なぜ予想できないかは、投票方式がアレだからです。コンビニで確認してください。

そんなことで、Y談が好きな人と、そうでない人に。

2020年05月04日

GODZILLA Are GO GO

管理人のゆうすけです。エアコミケの企画として、同人誌の試し読みをご提供させていただきます。
「銀河大計画2020 Assemble」から、「GODZILLA Are GO GO」(全ゴジラ映画のレビュウ)の一部転載です。本編は2019年の「キング・オブ・モンスターズ」まで書いています。
ライターは、管理人ではなく、主筆のO君です。
なお、「銀河大計画」は縦組みレイアウトのため、一部の数字等が漢字表記になっています。ご了承ください。


GODZILLA Are GO GO(ゴジラ・アー・ゴー・ゴー)

 アマゾン・プライム・ビデオにゴジラ映画が全部来た。
 この夏(二〇一九年)に公開された「キング・オブ・モンスターズ」の宣伝のためだろう。
 いい機会なので、全部見た。
 好きなものは何度も見るが、そうでもないのは、昔一度見ただけなので、記憶もぼやけている。
 そのあたりを一気に修正だ。


ゴジラ 一九五四年公開 動員数 九六一万人

 一作目であり、発端にして頂点である。
 初めてこの映画を見たのは、高校三年生の時だった。なにしろ、それまでビデオはないし、ぼくが生活していた静岡では名画座の類もろくにない。モノクロの映画を見られる環境ではなかった。おそらく、このころのオタク少年はみんなそんなもんだったと思う。
 ウルトラQだって、モノクロなので、再放送はない。ウルトラマンやウルトラセブンは、時々やる再放送で記憶に残っているが、ゴジラやウルトラQに関しては、噂は聞いているし、凄かったという雑誌にのっている先輩たちの感想を頼りに、渇きを潤すことが精々だった。あと、小さい版のゴジラ映画のストーリーブックがあって、子供の頃にむさぼるように読んでいたのを覚えている。そのシリーズはゴジラとガメラの両方があり、子供だったぼくはガメラのほうが好きだった。怪獣のデザインが面白いからだろう。
 そんな中でビデオが登場した。レンタル店にいけば、二〇〇〇円ぐらいで借りられる(今から見ればべらぼうに高いがソフト自体も数万円して、いまよりもべらぼうに高い。しかも、完全版じゃなくてテープの録画時間の長さに合わせて編集されているのだから、隔世の感がある)。さらに、もう二〇〇〇円ぐらい出せば、レンタル屋でコピーもしてくれたのだ。
 今にして思えば、とんでもない話だけど、その時は神の福音に思えたものだ。
 で、ゴジラを見た。
 家のテレビだったけど、腰が抜けた。
 そこに展開したのは、東京という一つの都市が徹底的に焼き尽くされる、破壊と殺戮のショーだった。おそらく、戦争の記憶が色濃く残る当時の現場ではそのイメージの再現というのは、ごく自然の成り行きだったのだろう。
 この映画に関してはいろいろな人が、色々なことを言っているが、それらはすべて正しく、同時に正鵠を外している。時代の空気なのか、スタッフの才能なのか、膨大なエネルギーがみなぎっている。
 そういう力が宿ったのが「ゴジラ」という稀有な映画なのだと思う。
 ぼくは、この映画を見る時、どうにも居住まいを正さざるをえない。
 そして、これは怪獣映画でも、一般映画でもない。
 一つの事件なのだと実感することになる。


ゴジラの逆襲 一九五五年公開 動員八三四万人

 大ヒットをうけてわずか数カ月で公開された、第二弾。
 映画会社の節操のなさは、なかなかに見習うべきところがある。
 だから、ぼくは、この節操のない映画会社が映画館で流している「映画泥棒」のCMだか、お願いだかを、しゃらくさく感じる。
 お前らは、さんざん、パクリ、企画の盗用、二番煎じ、スタッフの抱え込みをやってきた、やくざな稼業だろうに、なにをまともなことを言っているんだ。だから、最近の映画は面白くないのだ。

 で、この二作目は製作期間の短さによるものか、前作で憑き物がおちたのか、まったく緊張感がない。
 改めて見て面白かったのが、ゴジラとアンギラスの対決が野獣の戦いを想起させるものだったというところ。後でも言うが、このあとの怪獣同士の戦いは、石を投げあったり、光線を撃ったりで、あまり血なまぐさいバトルはしない。
 だが、この「ゴジラの逆襲」においては、アンギラスとゴジラは噛みつきあう。牙を立て、爪で相手を切り裂こうとする。なんとも、野性的である。
 また、その戦いが、フィルムの回転を下げているので、ちゃかちゃかと軽い動きになっている。昔から、なんでかなあと思っていたが、今回見て初めて気づいた。噛みつきあいも、ちゃかちゃかした軽い動きも、ハリー・ハウゼンの恐竜の描写にそっくりだったのだ。
 前作の「ゴジラ」で円谷英二が人形アニメーションでゴジラを作りたがったのは有名な話だ。時間と手間の問題から着ぐるみという世界でも珍しい手法での撮影となった。
 その復活戦だったのかあと思うと、少し、劣化して見える「ゴジラの逆襲」の対決シーンも味わい深いものがある。
「やりたかったのねー。わかるわー」と偉大なる先人の挑戦が、微笑ましい。


キングコング対ゴジラ 一九六二年 動員一二五五万人

 前作から七年の後に作られた。
 一二五五万人という動員数がまずもって恐ろしい。
 言い方は悪いが、怪獣がどつきあうだけの映画にここまでの人がやってきたのだ。
 国民的な映画と言える。
 でもって、中身がまたこれが楽しい。
 東宝サラリーマンものと怪獣ものの幸せな融合であり、恐るべき大怪獣であるキングコングとゴジラを食い物にしようとするのは、一筋縄ではいかない人間たちのしたたかな強さである。パシフィック製薬の宣伝部長に代表される、極端に誇張されたサラリーマンの立ち振る舞いが、一作目にあった黙示録的閉塞感を吹き飛ばし、あきれ返るほどのメジャー映画へ転換している。
 本作がなかったらゴジラ映画は、映画史に残る一発屋として役割を終えたであろうことは容易に想像できる。
 本作で注目すべきは、ゴジラとキングコングの対決シーン。
 どうにも単調であるが、その理由が攻撃パターンの少なさにある。石を投げあうことに終始している感がある。「ゴジラの逆襲」のように噛みついたり、かきむしったりするハードな描写にすると、明るい健全な雰囲気が崩れるし、後期の平成シリーズのように光線を打ち合うにはキングコングに歩が悪くなる。
 で、結局、岩を投げあって、戦うことになる。
 今見ると、緊張感がないことこの上ないが、まあ、許してやろうという、おおらかさに救われた作品。


モスラ対ゴジラ 一九六四年 動員七二二万人

 動員が半減している。
 まあ、一九六四年となれば怪獣映画は、メジャーなものではなく子供のものという認識になったのでろう。
 モスラというと人気怪獣に思われるが、本当だろうか?
 少なくとも、ぼくはモスラにあまり魅力を感じない。所詮、芋虫と蛾なので、見た目にもあまりぱっとしない。
 本作では、前作と同じようにストーリーの主軸を握るのは人間である。「ハッピー興行(この名前もなかなかいい)」がモスラの卵を買い取り、一大レジャーランドの建設をもくろむのだから、昔の日本人はガッツがあった。さらに、「ハッピー興行」のバックには、大興行師がついていて、金庫にため込んだ現金で周囲を押さえつけていくという描写がなかなかに爽快である。
 キングコングとモスラの二作は、人間が主導権を握り、怪獣を食い物にするという路線である。
 しかし、このように、人間とゴジラとが真っ向から対峙し、その両者の間の緊張感が映画を支配する作り方は、この映画で終わる。
 次回作からは、ゴジラはストーリーの添え物になり、もっと大きな物語が映画を支配するようになる。


三大怪獣 地球最大の決戦 
一九六四年 動員五四一万人

 SF的なストーリーやゴジラの善玉化など、ゴジラ映画が大きく子供向けとして舵を切った作品である。
 過去には東京を破壊する戦争の象徴としてのゴジラが、完全に消費されて映画のネタにされたわけだ。一九五四年の第一作からわずか一〇年のことである。
 映画は金星人の登場から始まる。そして、金星人は地球の破滅を予言する。
 しょっぱなから全開で飛ばすストーリー展開である。誰でも一度は夢想しないだろうか? 自分の目の前に世界の破滅を叫ぶ予言者が出現するのを。
 なかなかいい感じであるが、その後、某国の王女と刑事の交流など「ローマの休日」的な展開へ流れると、緊張感が失われるのが残念であるが、同時に普通の大人への目配せを忘れないのは、娯楽映画としては好ましい。
 で、ゴジラシリーズ最恐最悪のライバルであるキングギドラの登場となる。引力光線をまき散らしながらすべてを破壊する様は、まさに破壊神であり、この怪獣を主役にした映画を作ってもいいのではないかと思うが、キングギドラに対抗するゴジラ、モスラ、ラドンが、迫力がなく情けない。
 岩を投げるゴジラ、糸を吐くモスラ、飛んでいるラドンは圧倒的な存在感を示すキングギドラと比べると、正直、見劣りがする。
 このゴジラのキャラクターとしての劣化も、その後のシリーズ展開の中で、明確な弱点となる。


怪獣大戦争 一九六五年 動員五一三万人

 前作から動員は微減。一年後の製作となり完全に量産体制に入ったことになる。
 前作でローマの休日をやろうとした雰囲気を継続し、X星人と地球人の悲恋を入れ込んでいるが、ゴジラが「シェー」をした有名なシーンに代表される子供向けの雰囲気とちぐはぐになっている。
 キングギドラに地表を破壊されて、地下に逃げ込んだX星人がゴジラとラドンを借りて反撃をするという、あまりに無茶な発端と、結局、キングギドラもX星人に操られていて、全怪獣が地球人に牙をむくという話になると、「そういえば、初めは全部の怪獣が人間の敵だったなあ」と妙な違和感を感じるようになる。
 いつの間にか、ゴジラとラドンは人間の味方で、キングギドラだけが、それに対抗するという、日本人レスラー対外人レスラーという古き良きプロレスの様相を呈してくる。
 そう思えば、たった一頭で敵役を引き受け、まったく引けを取らないキングギドラというのは、見事な名悪役なのだなあ。


ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 
一九六六年 動員四二一万人

 また一年後、動員はじりじりと下がっているが、快調な製作体制と言える。
 今までの二作品において、恋愛をストーリーの背景に持ってきており、怪獣+恋愛という食い合わせの悪い献立できたが、今回は怪獣+南海冒険物ときた。
 兄を探す青年、無責任な大学生、金庫やぶりが、ひょんなことからヨットで漂流してたどり着いた孤島には核兵器を製造する秘密結社がいて、さらにエビラという怪獣が……、という筋書きは、なかなか悪くない。
 しかも、主人公たちはエビラを退治するために眠っていたゴジラをたたき起こして、対決させるというのだから、おそれいる。
 冒険物と怪獣の組み合わせは悪くないのかもしれない。
 もともと、この映画の脚本はキングコング物として開発されたものをゴジラへ流用したそうなので、画面に流れる軽快さもそれに由来するものなのかもしれない。


posted by ゆうすけ at 11:09 | TrackBack(0) | 同人誌

エアコミケ

おはようございます。
エアコミケ3日目。サークル「大滝組」でございます。

ということで、2020年の夏コミはリアルでは中止になってしまいましたので、エアコミケでの参加とさせていただきます。
管理人が参加している「大滝組」というサークルは、母体が某国立大学のSF研究会です。そこのOBが集まって、もう30年近くも同人活動?をやっているのが「大滝組」でございます。
主な活動としては、メンバー専用掲示板に日頃のどうでもいい些末事をかきこんだり、ときどき集まってお酒を飲んだり、年1回位キャンプをしたりするのです。全然同人活動ではないですね。
コミケには皆勤賞に近いぐらい参加しているので、同人誌「銀河大計画」はときどき発刊しています。この編集長をやっているのが私、管理人です。ライターはメンバーの有志で。絵描きが希少なので、主に文章メインです。評論とかレビュウとか日記とかね。
毎回オフセットで出すほどガッツが無いので、新刊が出ないときはコミケ出店担当が、「銀河小計画」などのコピー誌を置いています。

今回のコミケでは新刊が出せなかったので、2019年の冬コミに出した「銀河大計画2020」(発行日を1/1にしているので2020なのです)から、表紙とカットをご紹介です。
表紙は「assemble」から、カットは「compile」から転用です。
別記事の方には、「assemble」から「ゴジラ映画」の評論をちょっとだけ試し読み用に転載しておきますね。

ginga2020 assemble01.png銀河大計画2020 Assemble の表紙です。
内容は、全ゴジラ映画のレビュウとか痛風の話とか。
別記事で試し読みを掲載していますのでよろしければどうぞ。

ginga2020 compile01.png銀河大計画2020 Compile から巻末のカットです。
管理人がこれまで描いたマンガをまとめて1冊にしました。
デジタルで描けるようになりたいですよ。



posted by ゆうすけ at 11:01 | TrackBack(0) | 同人誌

2020年04月29日

猫ソーシャルディスタンス

新型コロナウィルス拡散防止に関連して、ソーシャルディスタンスという言葉を目にする機会が増えました。
social distancingは公衆衛生戦略を表す用語で、疾病の感染拡大を防ぐため、意図的に人と人との物理的距離を保つことです。スーパーやコンビニでの買い物で2メートルの距離を保ちましょうとかの、アレです。
家にいる猫を観察していると、自然に距離を保つ群れと、やたらと距離をつめる群れがいます。

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しぃさんとフォウさんは、だいたいいつも管理人のベッドの上でゴロゴロしていますが、常に一定の距離を保ちます。この2匹が団子になっているのはみたことがありません。しぃさんが先輩のオスネコで、後からフォウさん(メス)がやってきたので、微妙な関係がずっと続いていて、不可侵条約が締結されているようです。

018b390c92f03c4b9213f67c27ce87e14ac6a505ed.jpgなつきさんとシロ茶さんは、姉妹猫なので、いつも一緒です。寒いときは団子になって寝ています。この群れにはまれにしぃさんが加わることがありますが、フォウさんが加わることは決してありません。


猫が防疫的戦略として距離を置いているかは謎ですが、N極とS極のように、引かれあったり反発したりする個体がいるのは事実です。
posted by ゆうすけ at 17:12 | TrackBack(0) | ペット

2020年04月28日

まつろわぬネコ(なつかなさん)

今日は久しぶりになつかなさんに会いました。
なつかなさんは、管理人宅の庭で育った3姉妹ノラネコの末っ子(推定)で、管理人の家猫として迎えられた後、何度か脱走を図り、半年以上前に2階ベランダから決死のダイビングで逃走して以降は、周辺に潜伏しながら一人暮らしを謳歌しています。
ときどき目撃情報は入っていたのですが、今日は仕事から帰宅した際に、庭から逃げるところを鉢合わせしました。
家の前の側溝に隠れてこちらを見ていたので、「にゃあ」と呼びかけたら「にゃあ」と返事がきました。
しばらく家の前でお話をしていたのですが、目を離した隙に、暗渠の中に消えてゆきました。
今日のなつかなさんとの会話は、こんな内容でした。

「皆も心配しているので、もうそろそろ帰ってきてはどうかね」
「わたしはまつろわぬネコです」
「家に閉じ込められるのは窮屈かね」
「わたしは物心がついたときからたった一人で旅を続けてきました。多分、これからもそうするでしょう。それが、わたしにとっては自然なことなんです」
「きみはスナフキンみたいなことを言うね」
「じゃあまた」
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銀河大計画別館の管理人。 「銀河大計画」は、1993年から細々とやっている同人誌です。 ゆうすけが書いたネタや没ネタなどを、別館で細々と掲載します。どうぞよろしく。 アイコンコピーライトマーク卵酒秋刀魚さん。
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