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2021年07月10日

潮が舞い子が舞い 第6巻(by阿部共実)

「こういう奴が腋フェチだったりするんだよ」
ということで、阿部共実先生の「潮舞い」第6巻がめでたく発刊されました。
いきなり腋フェチがディスられていますが、性的フェティシズムの中で「腋」は低位なのでしょうか。
「潮舞い」ファンならば自明のことですが、刀禰君は真性の「腋フェチ」です。
4巻第43話のバーグマン、5巻第50話の縫部とのシーンで、その性癖は明らかにされていますし、今回は摩耶先生からの連続攻撃で汗がわき出ています。刀禰君もなかなか通なフェチをお持ちですね。
刀禰君はこのあと第60話で、バーグマンとの再度の雨宿りエピソードがあるのですが、すごく抒情的で美しいお話でした。彼の気持ちを表す言葉はあるのですが、あまりにありきたりで、そんな言葉だけで分かった気になってはバーグマンに怒られてしまいますね。
そのバーグマンは第66話で、今度は百々瀬と「デート」をするお話があるのですが、この回もエモくて大好きです。バーグマンが出てくると、エモい話になるかいかつい話になるか、振り幅がでかいので要注意です。

第6巻のエピソードから、気に入ったコマをチョイスしてみました。

siomai04.jpg自分で「がらー」と言って入ってくる犀賀ちゃん。
可愛すぎる。このマンガはかなりオノマトペが少ないのですが、わざわざ登場人物に言わせるセンスが良い。

siomai03.jpgもう、「ザ・漫画」というカット。
両手を挙げて効果線を4本引っぱりながら、頭から謎の煙を発して飛び出てくる絵。「うさみみ」もピンと立っていて、世界よ、これがマンガだ!

siomai05.jpgsiomai06.jpg

管理人お気に入りの氷室さんの百面相。左は「イマジナリー氷室」で表情豊かですが、現実では右側のクールビューティがデフォルトです。6巻巻末のオマケ漫画@Aがいちばん分かりやすいね。@はイマジナリー氷室サイドからの描写、Aは水木サイドというか、客観的にカメラが捉えた映像。乙女の心の裡では炎のような恋心が毎日新たな宇宙を生んでいるのです。
siomai01.jpgsiomai02.jpg

その氷室さんが、水木先輩に声をかけられたときの表情が左。
水木先輩に頭を撫でられたときが右。
めったなことでは表情を崩さない氷室さんが、現実世界でこの表情ですよ、皆さん。
とくに左の、勇気を出して近づいたら名前をふいに呼ばれた時の、絶妙な顔。力んだ眉や開いた瞳、引き結んだ唇や頬の紅潮線が、乙女の恋心を「絵に描いたように」表現していて至高すぎる。
そのあとで優しく頭を撫でられているときの微妙な表情も素晴らしい。イマジナリー氷室サイドではこのカット内だけでも100万語ぐらい叫んでいるはず。お察しください。

2021年07月09日

ゴジラVSコング(ネタバレあり)

管理人のゆうすけです。
はやくも7月第2週が終わろうとしています。
長らく延期されていた映画「ゴジラVSコング」がようやく公開されましたが、皆さんご覧になりましたか?
いろいろな意味で貴重な映画なので、時間とお金がある人は観ると良いです。
そんな気はない、でもどんな映画なのかはちょっとだけ知りたい、という方のために、今回はネタバレありでご紹介です。
godzillavs.jpg2021年製作/114分/アメリカ
原題:Godzilla vs. Kong

この映画、ズバリ「番長映画」です。前作の「キングオブモンスターズ」もそうでしたが、今回はさらに番長指数が上昇しました。
世界の頂点をとるんじゃーい、とイキッているトカゲ番長が、因縁のライバルのゴリラ番長にタイマン勝負をしかける映画です。
ふたりともゴリゴリの武闘派なので、顔を合わせると、即バトルです。
数ラウンドを戦って、いいかげん決着がついたかと思った時、悪い連中が「メカ番長」を送り込んで、漁夫の利を得ようとします。
「ホンマの敵はこいつじゃーい!」と叫んで、二人の番長が共闘して「メカ番長」をやっつけます。
「おめえ、なかなかやるな・・・」「ふ、お前もな・・・」
戦いが終わり、夕陽を背に分かれゆく二人には、いつしか熱い友情が芽生えていたのでした・・・。
・・・というお話です。本当です。ウソだと思う人は劇場で確かめるように。
観ているうちに、どんどん自分の知能指数が低下してゆくのが体感できます。
終盤には観客の大半は「ウホッ!」と叫んでいます。本当です。ウソだと思う人は・・・。

ちなみに番長同士のタイマン勝負は「ステゴロ」(素手喧嘩)が基本ですが、トカゲ番長はデフォルトで口から「なんとかビーム」を吐いてしまう体質なので、ハンデとしてゴリラ番長には武器の使用が認められます。
その武器は「ゲッタートマホーク」です。
本当です。ゲッター線のパワーを吸収して、「なんとかビーム」を弾きます。すごいぜゲッタートマホーク。

いろいろとツッコミどころが多すぎて、忙しい映画です。
「ゴジラSP」を先日まで見ていた日本人には、ある意味で脅威と言えるでしょう。
次回はハリウッド版の「ジェットジャガー」をお願いします。
日本語吹き替えはもちろん釘宮理恵で。
posted by ゆうすけ at 21:08 | TrackBack(0) | 映画・TV

2021年06月30日

なつかなさんの近況

管理人のゆうすけです。
脱走ネコのなつかなさんの近況です。
昨日の夕方、帰宅した際に庭の隅で待ち構えていました。
お腹が空いたので何か下さい、と清々しく言うので、カリカリと煮干しを少々用意しました。
いつものように、ものすごく警戒しながら完食していきました。
ものすごく困った時だけ現れる奴ですよ。
IMG_1314.JPGIMG_1315.JPG

IMG_1316.JPGなつかなさんお食事中

posted by ゆうすけ at 14:36 | TrackBack(0) | ペット

2021年06月27日

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は、TVアニメ「機動戦士ガンダム」の宇宙世紀シリーズに連なる作品で、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の続編として位置づけられます。
原作は富野由悠季が1989-1990年に上梓した小説で、大国同士の戦争ではなく、テロとの戦いを描いています。
全三部作で制作されることが発表されており、今回が1作目です。当初は2020年7月23日に公開予定でしたが、新型コロナの影響で複数回延期され]、2021年6月11日にようやく公開されました。
senkou01.jpg「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」
主人公機・Ξ(クスィー)ガンダムと、対する地球連邦軍のモビルスーツ、ペーネロペー。
2体は姉妹機にあたる。ミノフスキー・フライト・ユニットにより自由に重力圏を飛行可能。

ということで、管理人もようやく劇場で鑑賞することが出来ました。
この映画、ガンダム映画の中でも異例のヒットを記録しており、すでに配収10億円を突破しています。
じつは「特別興行」という形態をとっていて、誰でも入場料一律1900円!という強気な設定なのが、高い収益の一因ではないかと考えます。
映画を観るにあたっては、あらかじめ公式サイトでストーリーやキャラクタを把握しておいた方が良いです。
公式でいきなりネタバレしているのですが、主人公の「ハサウェイ・ノア」(あのブライト艦長の息子)が、テロ組織「マフティー」の中心人物「「マフティー・ナビーユ・エリン」であることが判明し、新しい機体「Ξガンダム(クスィーガンダム)」を手にいれるまでが今回の映画のお話です。主要な登場人物は、冒頭のシャトルハイジャック事件にみんな乗り合わせています。

ガンダムの新作は、常にモビルスーツの新しい表現が求められるのが課題なのですが、この映画ではリアリティに思い切り舵をとるスタイルで成功しています。作品自体がシリアスな内容なので、モビルスーツの戦闘描写も3Dを組み合わせて(新型のガンダムはデザインがあまりにも面倒すぎて手描きではまともに動かせない)斬新で高密度な演出をみせています。音響もユニークで、新型機のミノフスキーフライトユニットの「キュルキュル」いう不思議な駆動音が魅力的です。
背景美術も一部実写取り込みに近い仕上がりにして、作品のリアルな雰囲気を支えています。

ストーリーは、まだ物語が動き出したばかりなので明らかではないのですが、基本的に反地球連邦を掲げるテロ組織「マフティー」と、その殲滅を目的とする連邦軍の「キルケー部隊」との対決というのが大筋になるかと思います。さらに、映画を観ればすぐに感じられるように、この物語は確実に「悲劇」に向かってゆくという確証があります。主人公がテロリストで、みんながハッピーな大団円って、ありえんでしょう。

SNSなどのコメントなどをざっと見ると、かなり好意的というか、高評価なものが多いようです。
個人的に衝撃的だったのは、「ガンダム見たことないけど、はじめて見たらけっこうヤバイ〜」というようなご意見が複数あったことです。
「え! ガンダム見たことない人がいきなりこれ見ちゃうの!?」
というような、後頭部を鈍器で殴られるようなショックを受けました。
たしかにガンダムの歴史を考えると、初めてのガンダム体験が「閃光のハサウェイ」という世代が出てきても不思議ではないかも。まるで「JOJOの奇妙な冒険」を「ジョジョリオン」から読み始めるような不可思議な状況ですが、歴史が長い作品の宿命なのかな。

そういう歴史ある「ガンダム」シリーズなので、作品を重ねるごとにクオリティが上がってまいります。
映画を観ながら、この世界観の中に、ファーストガンダムに登場した「Gファイター」や「ザクレロ」が当時のクオリティのまま登場したら大惨事必至だよなあ、などと妄想していました。
某パロディ漫画でも、ブライト艦長は「わが連邦軍にGメカなどというものは存在しない」と言ってましたね。
G-fighter01.jpgzakurero01.jpg




posted by ゆうすけ at 17:44 | TrackBack(0) | 映画・TV

2021年06月19日

NHKの「漫勉neo」


manben01.jpg「まんべ〜ん♪」というテーマ曲?でおなじみのNHK異色ドキュメンタリー「漫勉」です。

普段は立ち入ることができない漫画家たちの仕事場に密着。
門外不出であった「マンガが生まれる瞬間」を最新の機材を用いて記録。
そして、漫画家・浦沢直樹が、それぞれの創作の秘密に、同じ漫画家の視点から切り込む。
日本の漫画家のペン先を、世界に届ける。それが「漫勉」。
という番組なんですけど、皆さんご存知でしょうか。

管理人は「漫勉」第1回のかわぐちかいじ氏を取り上げたシーズン0から見ています。
ラインナップが強力で、シーズン0ではかわぐちかいじ、山下和美のお二人でした。
正直、この番組に出てくれる漫画家なんていないだろう、と思っていたのですが、このお二人が出てくれたおかげで、現在の「漫勉neo」まで続く隠れ人気番組となりました。
漫画家がTVの取材を受けることは稀にありますが、その制作過程を延々と記録する(約3日間)というのは常識ではありえないと思います。もちろん無人カメラを複数台設置しての撮影ですが、それでも「はい、喜んで」という漫画家がそんなにたくさんいるとは思えない。
しかし、その制作過程を見たい、知りたい、という人は確実にいると思います。
管理人もその一人ですし、なによりもこの番組を発案した浦沢直樹がそうです。
浦沢直樹の熱意と人脈と実力が無ければ、この番組は成立しなかったと思います。
漫画家としての浦沢直樹の功績は言わずもがなですが、彼に文化勲章をあげてもいいと思えるのは、この番組を残してくれた功績があまりにも大きいからです。
控えめに言って、文化的な遺産です、この番組。少なくとも漫画に関係する人たちはそう感じています。
普通の人が萩尾望都やさいとうたかをの仕事場を見学させて欲しいといっても無理です。TV局の偉い人がお願いしても無理だと思います。しかし、浦沢直樹はやってのけた。ありがとう、浦沢。全国の「漫勉」ファンを代表してお礼を申し述べます。

漫画制作の異色ドキュメンタリー番組として認知されるにつれて、登場する漫画家も増えました。
まさかこの人が、という方も登場するようになり、いわゆる「業界騒然」状態も発生しています。
管理人的に心が震えたのは、「漫勉neo」第4回「星野之宣」、第5回「諸星大二郎」の連続攻撃です。
この二人に取材OKをもらい、しかも続けざまに放送してくるとは、流石に分かってらっしゃる。
この番組を見た人は、「生きた諸星大二郎が絵を描いている」様をTVで見られることに、脳天を撃たれるような衝撃を受けたのではないでしょうか。うん、長生きしてよかった。

この番組は、基本的に下書きからペン入れ・仕上げまでの作業工程を編集し、それを見ながら二人でいろいろと語る、という構成になっています。
それだけで十分面白いのですが、視聴者、というか管理人的にはさらに欲が出てまいります。
「漫画家がネームを描いているところを見てみたい!」
漫画制作の一番の肝であり難所である「ネーム」(映画でいう脚本+絵コンテ)作り。
ここを見たいと思うのですよ。
なんて考えていたら、先日放送された「安彦良和」氏の回で度肝を抜かれました。
安彦先生、ネームを描かない! いきなり白紙にコマ割りして、いきなり下書きを描いてる。
しかもフリーハンドで。斜め俯瞰の大ゴマを何の躊躇もなく、パースの狂いもなく。
連邦軍のモビルスーツは化け物か!
あれを見た視聴者は全員そう思ったはず。
「漫勉」、奥が深いなあ。

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感想(0件)


posted by ゆうすけ at 17:44 | TrackBack(0) | 映画・TV

2021年06月13日

渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画をご鑑賞

いま注目の幻の日本画家・渡辺省亭(せいてい)の初となる大規模回顧展が開催されているッ!
ということで、岡崎美術博物館まで足を運んできました。

okazaki01.jpg
岡崎美術博物館は、愛知県岡崎市の岡崎中央総合公園内にあり、自然豊かなロケーションの中で屹立しています。

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コロナ禍での開催ということもあって、入場制限を設けています。おかげでゆったりとご鑑賞できます。

渡辺省亭(わたなべせいてい)(1852-1918)は、明治から大正にかけて活躍した日本画家です。
日本画家として初めて渡欧、ドガをはじめとした印象派の巨匠と交流した経験を持ち、繊細で洒脱な花鳥画が海外で高く評価されました。
国内でも、迎賓館赤坂離宮(国宝)花鳥の間を飾る七宝額の原画を描くなど実力が認められていましたが、明治30年代以降、次第に画壇と距離を置いたため、展覧会で紹介される機会が少なくなりました。
今回の展示は海外からの里帰り作品を含め、これまであまり知られてこなかった個人コレクションを中心に、省亭の全画業を紹介する初めての展覧会です。
東京会場では3月から開催されましたが、コロナの影響で途中終了となりました。
5/29-7/11まで愛知県の岡崎美術博物館で展示し、その後は三島市の佐野美術館で開催されます。
たまにはこういう美しい本物を見ると、目の保養になるのです。
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お土産に購入したトートバッグ
くちばしで花びらを持つスズメがやけに可愛い。
1200円(税込)でした!


2021年06月07日

映画大好きポンポさん(劇場版)

「さあ、シーフード・パーティーの始まりよーッ!」
ということで、管理人のゆうすけです。
皆さんは劇場版アニメ「映画大好きポンポさん」はご覧になりましたか。
2021年6月4日から公開されています。とっくに完成していたはずですが、コロナ等でいろいろ延期されて、満を持してのロードショウです。
管理人は6月5日に鑑賞しました。現在、2021年ベストに暫定ランクインしています。
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『映画大好きポンポさん』
原作:杉谷庄吾【人間プラモ】
監督・脚本:平尾隆之
制作:CLAP
マンガ原作からの劇場版アニメです。マンガの方は、じつは2018年にレビュウを書いています。

SNSなどでもかなり高評価の感想が多いので、ちょっと辛口のコメントを出しておきます。
キャッチコピーが「幸福は創造の敵」とありますが、これはあくまでこの作品での製作者の私見です。
「リア充には面白い作品は作れねえ」ということですが、賛否はあると思います。
本当に創造的な人間になりたいと思うなら、こういう言葉をまず疑ってみるぐらいでないと成功しません。
この作品では「映画しかない」というどんづまりの主人公(非リア充代表のような青年)ジーン君が覚醒しますが、実は映画製作を通じて人生最大の幸福の渦中にいるという逆説的な状況になっているのが面白いのです。
ジーン君は、映画の15秒スポットの製作をまかされて、ものすごく悩みますが、次第に様子が変わっていきます。
「やばい 売上とかスタッフの生活とかどーでもいい 超楽しい!!!」
ポンポさんは、ジーン君がこういう奴だと見抜いていたのでしょうね。
あのコピーの「幸福」は、「(凡庸な)幸福は」という意味なのでしょう。ジーン君が感じた幸福は、彼にしか理解できない、彼にしか価値のない幸福なのですが、だからこそ唯一無二のものです。
じつは創造を支える力となるのは、この魔的な幸福であると、管理人は思うのですよ。

今回の映画版製作にあたり、キャラやエピソードの追加がありますが、うまくまとまっています。
原作のマンガは現在3巻まで発行されていて、今回の映画は1巻を元にしています。
スピンオフのマンガも刊行されていて、いずれも面白いのでよろしければどうぞ。

映画の出来は大変良いのですが、惜しいのは、背景美術(特にアルプスのシーン)を、京都アニメーションの美術監督だった渡邊美希子さん(故人)が手掛けていたら、すごい説得力になっていただろうなあと思うところです。美術は全体の世界観との調和が大切なのですが、ここ一番という場面では、あえて仕掛けて欲しいなあと思うわけですよ。
公開延期があって、ようやく陽の目を見た作品ですが、わりと素早く公開終了になりそうなので、迷っている方は劇場に急ごう。
posted by ゆうすけ at 20:03 | TrackBack(0) | 映画・TV

2021年05月29日

チル子さん人間不信になる

元ノラのチル子さんは、昔はちっちゃくてか弱い感じだったので「ちる」と呼ばれ、そのまま名前として固定しました。
ネットや若者のスラングであるチル(chill)・・・「のんびり」「まったり」「癒やし」など心身のリラックスした状態を表す言葉、から来ているわけではないのです。
そんなチル子さんですが、家猫に昇格してからは、誰よりも早くエサ場に来て、誰よりも遅くエサ場に残ります。なんというか、メシを食べることへの執念がスゴイです。そのせいか、わずか1年程でどの猫よりもデカくなり、現在家庭内デカ猫暫定1位です。歴代の1位はオス猫の「しぃ」さんだったのですが、最近は遠くから見るとどっちの個体か識別困難です。
さらに、暴食が原因なのか不明ですが、チル子さんはこのところお腹がパンパンです。
もしかして腹水が溜まっているのではないかと心配になり、某日、近所の獣医さんに連れてゆきました。
診察は10分ぐらいで終わりました。先生曰く「お腹に溜まっているのは水ではなくガスです」とのこと。
腹水が溜まったお腹は、叩くと水風船みたいにボヨンボヨンしますが、チル子さんの場合は空気を入れすぎた風船みたいにポンポンと弾むような音がします。
とくに治療薬などはなかったので、しばらく経過観察です。
腹部のマッサージなどをするとガスが抜けるようですが、これはお互いの信頼が必要です。
今回、獣医へ連れていく際に、猫用のキャリーケースを見せたら、猛烈な拒否反応を示しました。
以前、獣医で大量に抜歯する大手術をしており、そのときのトラウマがよみがえったようです。
チル子を捕まえてキャリーに入れようとした配偶者は、爪で腕や肩に穴が開くほどの傷を負いました。
管理人はチル子が油断したすきにサクッと捕獲してキャリーに押し込み、病院へ連行したのですが、帰宅してからは完全に嫌われています。
目を合わさない。近づくと逃げる。寝るときはどこかで隠れて寝る。
ご飯だけは食べに来ますが、あとはノラネコに逆戻りです。
確かに、いきなり拉致されて、診察台の上で肛門に温度計を挿されるのは、人間でもイヤかも。
チル子さんの人間不信はしばらく続くと思われます。
IMG_1287.JPG廊下の隅で引きこもるチル子さん。
「もう誰も愛さない」
その瞳は悲しみと怒りで光をうしなっていた。
posted by ゆうすけ at 14:02 | TrackBack(0) | ペット

2021年05月22日

追悼 三浦建太郎氏

berserk02.jpg三浦建太郎
1966年〜2021年5月6日(54歳没)
代表作『ベルセルク』『ギガントマキア』

2021年5月6日に、「ベルセルク」で知られる漫画家の三浦建太郎氏が、急性大動脈解離で死去されました。
「ベルセルク」連載中の「ヤングアニマル」誌の発行元である白泉社が5月20日に明らかにしています。
54歳という若さでした。

代表作である「ベルセルク」は、中世欧州を思わせる世界を舞台に、巨大な剣を携えた剣士ガッツの復讐(ふくしゅう)の旅を細密な作画で描いた物語です。世界中の多くの漫画家やゲームクリエーターに影響を与えた作品で、最新40巻まで発刊されており、未完となってしまいました。
三浦氏逝去の報はネットなどで世界中に広まり、ツイッターなどのSNSには日本はもとより世界中から哀悼の言葉が寄せられています。

・・・といったことまでは既にご存知の方も多いかと思います。
管理人は「ベルセルク」の熱心な愛読者です。「ヤングアニマル」の最新号は常にチェックする程度には。
三浦建太郎先生は、唯一無二の才能の方であり、誰か別の人が「ベルセルク」の続きを描けるとはまったく思えません。そのイメージと画力は別格であり、誰もそれを補うことはできません。
そして未だに先生の死を受け入れておりません。SNSなどでは多くの方々が先生のご冥福をお祈りしたり、お疲れさまでしたと呟いたりしているのですが、とてもそんな言葉は湧いてきません。

ツイッターで三浦先生の訃報に関する書き込みを見ていたときに、三浦先生と同じく「ヤングアニマル」誌で「3月のライオン」を連載している羽海野チカ先生のツイートを読みました。

この2週間ずっと現実感が無く
ずっと机に向かっていたのですが
色んな時間が
次々に思い出され
ずっとお絵描きしながら
一緒におしゃべりをしていたような気持ちです

5月20日付の書き込みでした。おそらく三浦先生と親交が深く、同じ雑誌で連載を持っていた羽海野先生は、我々より早く訃報を耳にされていたのだと思います。
テンプレート的な弔意文ではなく、本当にそのときの気持ちを精いっぱい記してくれていることが分かって、胸がいっぱいになりました。あまりにも大きなものを喪うと、人は悲しみに浸るよりも、その大きな空白をしばらくは実感できないのだと思います。
自分自身の現在の気持ちが、そんな感じです。

とりとめもないことを書きますが、SNSの中で、「自分が好きなシーン」のひとつに、このシーンを挙げている人がいました。
bereserk01.jpg
ガッツの台詞には、作者のマンガや作品作りに対する思いが込められている気がして、管理人も好きなシーンです。
自分自身の力量が未熟であるにしても、持てる技量をすべて使って、とにかくいま戦えと。
人生は、ただ生きるには長すぎるけれど、なにかを成そうとするとあまりにも短いことを、先生はよくご存じだったのだなと思いました。

かけがえのないものを喪って、そのあまりの大きさにしばらく佇み、やがて深い悲しみがやってくる。
私たちはこの苦しみを何度も繰り返す。
慣れることはないけれど、乗り越えて征こうと思う。

2021年05月16日

高齢者へのコロナワクチン接種始まる

管理人が住むN市では、5月11日から高齢者へのコロナワクチンの接種が始まっています。
今日(2021.5.16)はちょっと離れた学区の小学校体育館まで80代の両親を送迎です。
区内では8カ所ほどで実施しており、水曜に区役所の講堂、日曜に小学校体育館、というのがこの地区のスケジュールのようです。
毎日やっているわけではないのですが、いずれ対象を一般にまで広げた時は、大規模会場で連日開催になるのかなと思います。N市では高齢者と幼年層を除いた接種予定者がまだ150万人ぐらいいるので、年内に終わらせようとすると、毎日1万人ぐらい接種しないと間に合わない。これが東京だともっと件数が増えるので、計算するのが恐ろしい。
会場は完全予約制だったので、とくに行列ができたりはしません。わりと穏やかな雰囲気です。
予約した時間通りに接種するので、早く行っても待たされるだけです。
接種後はアナフィラキシーなどの反応が出ないかを見きわめるため、20分ぐらいは待機しないといけません。接種は一瞬ですが、終わった後の待ち時間が長い。会場に駐車場が無いので、車で送迎する際は要注意です。
ワクチン接種は2回行うので、次回は6月6日とのことでした。
2回目の接種後はわりと発熱などの副反応が出る人が多いので、高齢者の親に関してはちょっと心配。
それでも1回目はとりあえず終わったので、すこし安心しました。
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ゆうすけ
銀河大計画別館の管理人。 「銀河大計画」は、1993年から細々とやっている同人誌です。 ゆうすけが書いたネタや没ネタなどを、別館で細々と掲載します。どうぞよろしく。 アイコンコピーライトマーク卵酒秋刀魚さん。
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