ということで、阿部共実先生の「潮舞い」第6巻がめでたく発刊されました。
いきなり腋フェチがディスられていますが、性的フェティシズムの中で「腋」は低位なのでしょうか。
「潮舞い」ファンならば自明のことですが、刀禰君は真性の「腋フェチ」です。
4巻第43話のバーグマン、5巻第50話の縫部とのシーンで、その性癖は明らかにされていますし、今回は摩耶先生からの連続攻撃で汗がわき出ています。刀禰君もなかなか通なフェチをお持ちですね。
刀禰君はこのあと第60話で、バーグマンとの再度の雨宿りエピソードがあるのですが、すごく抒情的で美しいお話でした。彼の気持ちを表す言葉はあるのですが、あまりにありきたりで、そんな言葉だけで分かった気になってはバーグマンに怒られてしまいますね。
そのバーグマンは第66話で、今度は百々瀬と「デート」をするお話があるのですが、この回もエモくて大好きです。バーグマンが出てくると、エモい話になるかいかつい話になるか、振り幅がでかいので要注意です。
第6巻のエピソードから、気に入ったコマをチョイスしてみました。
自分で「がらー」と言って入ってくる犀賀ちゃん。 可愛すぎる。このマンガはかなりオノマトペが少ないのですが、わざわざ登場人物に言わせるセンスが良い。 |
もう、「ザ・漫画」というカット。 両手を挙げて効果線を4本引っぱりながら、頭から謎の煙を発して飛び出てくる絵。「うさみみ」もピンと立っていて、世界よ、これがマンガだ! |
管理人お気に入りの氷室さんの百面相。左は「イマジナリー氷室」で表情豊かですが、現実では右側のクールビューティがデフォルトです。6巻巻末のオマケ漫画@Aがいちばん分かりやすいね。@はイマジナリー氷室サイドからの描写、Aは水木サイドというか、客観的にカメラが捉えた映像。乙女の心の裡では炎のような恋心が毎日新たな宇宙を生んでいるのです。
その氷室さんが、水木先輩に声をかけられたときの表情が左。
水木先輩に頭を撫でられたときが右。
めったなことでは表情を崩さない氷室さんが、現実世界でこの表情ですよ、皆さん。
とくに左の、勇気を出して近づいたら名前をふいに呼ばれた時の、絶妙な顔。力んだ眉や開いた瞳、引き結んだ唇や頬の紅潮線が、乙女の恋心を「絵に描いたように」表現していて至高すぎる。
そのあとで優しく頭を撫でられているときの微妙な表情も素晴らしい。イマジナリー氷室サイドではこのカット内だけでも100万語ぐらい叫んでいるはず。お察しください。
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