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2017年12月06日

【Hulu】ナイトクローラーを見た。【映画】







『ナイトクローラー』

監督  :ダン・ギルロイ
出演者 :ジェイク・ジレンホール、レネ・ルッソ
     リズ・アーメッド、ビル・パクストン
劇場公開:2015年8月
上映時間:117分


意識高い系の窃盗常習犯クズ男がパパラッチという職業に出会い、
パパラッチとしてサクセスしていくストーリーです。


このサクセスストーリーが、胸糞悪くて最悪なんですよね!


第三者として、画面の外から眺めている分には凄く面白いストーリー
でしたが、画面の中でこのクズ男に関わった人達はもれなく
不幸になります・・・。


ナイトクローラーの主人公、クズ男ことルイス・ブルームは
自分の出世の事しか考えていません。

出世のためには人の弱みに付けこむ、ライバルを蹴落とす、
相棒を騙す、偽装工作、違法行為・・・

ありとあらゆる胸糞悪い手段で、自分の価値を上げていきます。


それで実際にルイスの価値は上がっていくんですよね。

それがまた胸糞悪い。


ネタばれになりますが、ルイスは最終的に成功します。

何人もの人を不幸にし、数々の屍を乗り越えて、映像会社の
社長になります。

ルイスにとってはハッピーエンド。

見ている私達にはバッドエンド。



この映画の中で凄く印象的だったシーンがあります。

ルイスが引き起こした(と言っても過言ではない)銃撃戦の
映像をTV局に売った後、警察に任意同行で警察署に連れていかれます。

朝まで尋問を受けますが、警察はルイスの罪を立証できずに
ルイスは早朝に釈放される。

警察署から外に出たルイスに眩しい朝日が当たり、ルイスが目を細める。
そこで見せる達成感に満ち溢れた表情。


ルイスと私との感情のギャップが凄く大きかった、
印象的なシーンでした。

達成感に溢れた顔を見せる画面の中のルイスとは対照的に、
画面の外の私は胸糞悪くて強張った顔をしていました。


ルイスの達成感の陰には多くの死傷者が存在しています。

それでいいのか? 人を傷つけて得られた成果で満足か?

満足なんでしょうね・・・。ルイスにとっては。


こんな仕事人には絶対にならない。

仕事は自分のためにするものではない。

誰かのためにするもの。

自分の仕事で誰かを幸せにしたい。 

それが仕事の遣り甲斐。

私はそう思います。


しかし、エンターテインメントとして、このクズ男の
サクセスストーリーを見る分には凄く面白く、
ハラハラ・ゾクゾクします。

クズ男・クズ女を描いた映画は正直面白いです。

そんな映画を第三者として面白おかしく見ている私も
なかなかのクズなのかも知れませんね。


Huluに入っているので、未視聴の方は是非ご覧ください。

それでは。









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