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マレーシアでの日々7「デビュー、ヤブ医者、夜逃げ」




研修がどうにか終わり、フロアデビューです。
さらっと書いたけどプレッシャーでしたね。この時点で1人脱落、実際のコールを受けてのテスト中にクレームを受けて泣く女の子が何人もいましたし、私も1回試験に落ちて久々にタバコ買いましたしね。うまくできる子は週末は思いっきり遊んで、って感じでしたけど私は不安で、休みの日も自習しに会社に行ったりしてました。

デビューしたらしたで実際の現場は研修と違うよねー、っていう事でなかなか大変でしたが、それは日本でもなんの仕事でも同じですね。
問題は、私のいたプロジェクトはかなり大きく長くこの会社でやっていて日本チームの規模も大きかったので、まるで日本の会社にいるみたいだった事です。他の国籍のチームどころかローカルのマレーシア人とすら関わる事が無くお客様からのコールも日本語なので、英語を使う機会がたまに海外のホテルに電話をかける時だけ、10%もない。さすがに英語で電話するのは慣れましたけどね。毎日ホテルのアメニティの確認だの、二重請求だのについて電話してるんで。
でも日本で必死こいて英語を勉強してた時に比べたら全然英語使わないなと。研修も日本語で覚える事が多すぎるのでまずそっちを、ってところでもあったし。これは全員言ってた問題点で、後に異動の原因の一つになります。



働きはじめてしまうと、良くも悪くもとにかく来たコールをサバくしか無いんで楽っちゃ楽です。あとはもう「体調崩さない」「辞めない」ってのだけが大事になってくる。
ご多分に漏れず問題はアリアリですよ。まずコロナが明けたくらいで人数をあらためて増やした旅行業のカスタマーセンターですから、中堅はほぼコロナの時期に全滅してて教えくれる人もほぼいない。とにかく「辞めなかった」というだけで残った大先輩様だけですから。
海外就労なんてそんなもんだとも思うんですけどね。残ったもん勝ちみたいな。
で、コロナ禍の時のしりぬぐいみたいな対応させられるっていう。もう誰も残って無いし知らないよ、みたいな。

この頃の大きな出来事といえば、まず自分が体調を崩した事。
喉に菌が入って腫れて、みたいな事でした。まず近所のクリニック行ったんですがそこがヤブでね……のど飴くれるだけで。ズル休み専用みたいなクリニックでね。
ナースにコッソリと「大きい病院行きな」って言われる始末ですよ。で、しょうがなく保険のきかない大きい病院行きました。600RMちょっとだから約2万円くらいかかりましたね。初めての国だと、慣れてない菌とかウィルスのせいで1回はみんな倒れますね。電話する仕事なので1ヶ月間くらい治りきらなくてきつかったです。



そしてさらに同期が1人失踪したこと。

完全にバックレ。ある日いきなり来なくなりました。同期の1人が手伝ったらしいんですが、仕事が嫌になって夜逃げだそうです。借りてたコンドミニアムも税金も全部ほっぽって夜逃げ。
色々裏ワザはあるらしいけど、マレーシアに戻って来たらまず間違いなく問題になるようです。
まぁその後無事は確認したんでいいんですけど。


この時期は仕事に慣れていって、先輩後輩のつながりも出来ていって、って感じで、しんどいけど皆んなで頑張ろう!みたいな感じでしたね。その後を考えるとまだよかったです。

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