おはようございます。あるへです。
本日はこちら「マーダード:魂の呼ぶ声」のレビューです。
海外版は副題がSoul Suspectとなっています。内容に違いはありませんが、吹替ありなので日本ストアで落とすことを推奨します。
超面白かったです。
ジャンルはアドベンチャーですね。海外でスタンダードな、キャラを操作してのポイント&クリックって感じの操作感に、もう少しだけアクションや探索を組み込んだ感じです。悪霊とのバトルはありますが、あくまでスパイスとしてのパズル要素が強く、ミニゲームの一種ととらえて問題ありません。
なので、本作はストーリーで引っ張るミステリーサスペンス。警察官である主人公は連続殺人鬼を追っていたが、返り討ちに遭い命を落としてしまう。と思ったら生と死の狭間の世界に取り残されてしまった! ちゃんと成仏するにはやり残したことをやりきらないといけない。それすなわち連続殺人鬼との決着、そしてその正体を暴くこと。
ってことで主人公は霊界にいながら現実に干渉しつつその真相を追っていくわけです。
先の気になる展開や、少ないけれど各登場人物とのやりとり、独特の世界観にすごく惹き込まれました。やっぱり私は日常の中の非日常ってやつにすごく惹かれる性質みたいで、わくわくしつつまったりもできましたね。
なんかね、この死後の世界っていうのが、思ったほどシリアスではなくてですね、めちゃくちゃ癒されるんですよね。
死んだ女性が元彼氏の浮気を気にして成仏できないのを、元彼氏に取り付いて彼の思考を読み取って助けてあげたり、死んだ変態が死後も女性の隣に憑いて靴の臭いを嗅いでいたり、オカルト番組のテレビリポーターの邪魔してたり、シリアスで暗い世界かと思いきや死んだ人間もなんだかんだで生き生きしてるのがすごくツボでした。「怪談」も、洋風だからこそなのか、「恐怖」とはベクトルが若干違う気がするのが逆に新鮮。
霊界では悪霊が闊歩してて、こっちは忍びながら除霊してるってのに、同じフィールドで生きてる人間はごく普通の日常を謳歌してるこのギャップがたまらなかったです。
本作はスクエニの提供ってことで、一部に別作品のポスターとかが貼ってあるんですよね。ジャストコーズ2のポスターでした。
ジャスコ2もすごい楽しかったけど、ああ、もうそんなに昔の作品なのね……。
GwGで配られた作品でもあるので、持ってる人は多いと思います。私もコレクションにあったのをいつやるべきか、というより早く消化したいなと思いつつ今日(こんにち)までずるずると引っ張ってきましたが、こんなに面白いならもっと早くにやっておけばよかったと後悔しました。
欲を言えば、様々な伏線が絡み合った本作、謎を追っている間は本当に楽しかったのですが、ラストでのネタバラシがかなり駆け足で、もう少し余韻や自分の推理と照らし合わせて答え合わせする時間が欲しかったです。あれよあれよという間にエンディングに突入して読後感みたいなカタルシスを得る暇がなかったのがわずかに残念な点でした。
コンプも早いし、かなりお勧めです。ネコ可愛い。
(あ!そういえば、死んだ男が生きている人間の子供を脅かしているちょっとしたシーンがあったな。いっくら探しても子供がいないのでずいぶんとシュールな絵になってましたが、たぶん日本語版の規制の影響かな。まぁ、無視できるレベルですけどね)
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