↑2017年の投稿記事に、2022年の私が今、SSを張り付ける!! 画像はXbox版のものです。
おはようございます。あるへです。
本日はこちら「忘失のイストリア」のレビューです。
PS時代以前の超オーソドックスな日本製RPGがやりたいあまり、つい買ってしまった作品です。
結果的に1000円で50時間遊びこんだ上、プラチナトロフィーも取れたので大満足の一本でした。
……これとフリヲやってたからHitmanが進まないんだよなぁ。
このシリーズ?というか、この会社のRPG作品はPS Vitaでは三本出ているのですが、もともとはスマホゲームだったようで、そちらではもっとシリーズが出ているようですね。
課金要素はありますが、ゲーム内で手に入る通貨でも十分にブーストできるのは新鮮でした。
仮に、どうしても課金したいと感じた場合は、スキル経験値を増加させるブーストをお勧めします。本作はスキルの数が多く、全体を通してスキルレベルが一番上げにくかったです。
プレイ時間の4/5くらいはじっくりストーリーを追っての攻略時間なので、かなりのボリュームがありました。ほんとにSFCの大作RPGをやってるみたい。
さらにプレイヤーに配慮した新設設計のお陰でオプションでエンカウント率なども変えられ、戦闘も非常にテンポが良く、武器強化やステータスアップなどのやり込み要素もあります。
何といってもストーリーが面白かったです。
ゲームの容量は決して多くなく、ムービーなどという贅沢な代物は一切なく、BGMなども種類が少ないのですが、地味なりに手が込んでおり、ストーリーは奇を衒った展開は無く、王道でありながら非常によく練れていると感じました。
キャラがよく立っているので、彼らとの宿屋会話などはすごく楽しめましたた。終盤は若干くどかったですが、優しさと信じる心に溢れたストーリーや掛け合いは、「おいおいそんな簡単に事を進めて大丈夫かよ」と突っ込みたくもなりますが、「悪い奴はどこにもいない」を地でゆきつつわかりやすい優しい世界が、Xbox界で浮き彫りにされがちな人間の善と悪の対比だとか、血と汚泥に塗れたむせ返るような終末世界とか、ポーカーフェイスに秘めた壮絶な過去とか、そんな癖のある(でもだからこそ面白い)野心的なプレゼンで荒んだ心に沁みるようなテイストで、私はすごく癒されました(笑)。
シナリオライターが女性だと思うんですけど、ストーリーの展開の持って行き方、キャラの個性の立たせ方、選び方、キャラ同士の掛け合いなどにそんな匂いを感じ取るのは無粋でしょうか。
この展開は男じゃ思いつけないよなぁとか、男性キャラの立たせ方とか、ヒロインの扱いとか、ちょっと毛色が違うなぁと感じたのです。
たぶんこの会社のマスコット的なものだと思うのですが、「ヒツジ」は良くても「侍女」はいらないなぁと……。
主人公およびその仲間以上に好待遇で製作者のエゴが詰まった「一見なんでもないNPCなんだけど、世界に影響を及ぼしかねない強キャラ(≒最強キャラ)」という設定は、非常に厨二臭くて。本作最強の裏ボスのくせに「ちょっとだけ本気出した」とか、ああもう自らの黒歴史を見せられているよう。
あ、そうそう。2017年11月現在、本作がPSNで20%引きセールですね。約800円です。この機会にいかがでしょうか。
本作はPS Vitaと、なんとPS4でも配信されています。
ただ個人的観点から見ると、PS4では大分オーバースペックな気がします。
そりゃロードが早くなったり(Vitaでも十分早いけど)、倍速時の大量Hit+クリティカルなシーンで一瞬カクツクこともないのかもしれませんが、本作の画面映えな点で、非常に地味な「古き良き」RPGなので、テレビとコンシューマ機を用意して、椅子に座ってじっくり……となると、飽きてくるかもしれません。
布団に寝そべってポチポチ、いつでもどこでもすぐ止められる、携帯機ならではの楽しみ方が本作の性に合っているのではないでしょうか。
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