息子と二人、家から持って出る荷物をかき集める。
詳しくは、
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1⃣まず娘をDV夫から逃がす(4)
2⃣娘がDV夫から脱出した後(2)
3⃣DV夫から私と息子の脱出準備(4)
4⃣警察の保護のもと、DV脱出(5)
を読んでくださいね。
(下にスクロールして、下の記事からお読みください。)
私「非常食があったね。
水を入れるだけで食べられる、
おにぎり。あれも、持って行こう。
非常食なんて、高いからもう買えんか
もしれん。」
家族全員が大食いなので、私はなかなかの
量を備蓄していた。
災害時に、家族で仲良く食べ物を分け合える?
正直、自信がない。
私は低血糖になるので、空腹が怖い。
お腹がすき過ぎると、手足の震えが始まる。
この時点でちゃんと食べないと、体調が悪くなる。
手足の震えが強くなり、全身の力がぬける。
頭から血の気が引いて、頭痛、吐き気、めま
いに襲われる。
起きていることができず、目も開けられない。
ここまで症状が進んでしまうと、食べたり飲んだ
りしたとしても、なかなかもとには戻れない。
ひたすら横になって、絶不調が治るまでただ
ただ耐えるのみ。
何時間かたって、起きられるようになっても、
頭痛、吐き気、だるさは消えてくれない。
日常生活に、支障をきたす。
これが怖くて、私は常に甘いもの、しょっぱいもの
の両方を持ち歩いている。
もし災害が起きた時、備蓄してある食べ物がある間
は大丈夫。
でも被害が大きくて、備蓄してある食べ物が
少なくなっていったら。
救援物資が届くのが、いつになるかわからない事態に
なったら。
私は、自分の身体が低血糖になったとしても、
子供に食べさせてあげたいと思ってはいる。
低血糖の辛い状態で、災害下での不便、不安
な生活の中で、快く子供に食べさせてあげら
れるか自信がないけど。
めちゃくちゃ機嫌が悪い状態で、子供に
「お母さんはいいから、
あんたらが食べね。」
って言ってしまってるかも。
いや、そこは一世一代の演技をして、子供に
食べさせてあげないといけないね。
お母さんが自分の体調が悪いのに、無理をし
て子供に食べさせたいなら、それはただの自
己満足だから。
子供達だって、お母さんの具合が悪いのに、
自分達だけ食べたって、うれしくないよね。
一生のトラウマになっちゃう。
だったら、家族みんなで均等に分けて食べる
のが、一番いいかも。
それが一番、心が穏やかでいられそう。
きっと一般的なご家庭なら、そうするのでは。
ところが、である。
みんなで穏やかに、均等に分ける。
我が家の場合、出来る気がしない。
DV夫が、いるからだ。
誰が何を、どれだけ食べるか−―−
きゃー。
怖い。
…想像しただけなのに、怖い。
恐ろしい時間になるね。
罵倒と暴力。
これなしで、出来る気がしない。
まじで、家にいる間に大きな災害が起きなく
てよかった。
こんな理由があったので、たくさん備蓄して
おいたのだ。
まさかその非常食を、家から持って出るとい
う状況になるとは。
人生、何が起こるかわからないね。
家を出る荷物をまとめながら、私は考えた。
非常食というのは、非常事態に食べるものだ。
ただ単に、買い置きしておいた食料を持って
行くのとは意味合いが違う。
私「ねえ、非常食はお父さんの分を残しとか
んとあかんよね。」
息子「あいつの分なんて、
残さなくていいよ。」
聞く相手を間違えた。
DV夫に、長年にわたる多大な被害を受けた人
に聞くことじゃなかった。
DV夫は家のことは何もわかってないから、備
蓄の食べ物がどこにあるかなんてわからない
だろうけど。
きっと開封されないまま、賞味期限がきれる
だろうけど。
非常食を全部持って行かずに、DV夫の分は、
残しておくことにした。
思いやりというよりは。
私と子供が家を脱出した後で、もし災害が起きた時。
DV夫が餓死するようなことになったら、一
生責任を感じてしまうかな、と思ったから。
3年後に当時を思い出いながら、この記事を
書いている私が、その当時の私に言いたいこ
と。
いや、今のあんたがしていることと比べた
ら、非常食を全部持って行こうが、残そう
が、どうでもええで。
この記事を読んでくれているあなたも、同
じつっこみをいれてくれてありがとう。
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