家を出るつもりは一切なかったけど、慌てて脱出
することになった。
娘が寝付いてから1週間くらいで、モラハラ親の実家に
預かってもらった。
詳しくは
【DV夫から離れられない私が、突然娘を逃がすことに】
【モラハラ親の実家に、DV夫の暴力で弱った娘をお願いする】
【DV夫から娘を逃がす。】
【娘の脱出、成功!残った息子と私、どうする?】
その翌日、秘かに部屋を借りた。
息子が高校3年生の12月。
大学共通テストの直前だった。
息子が大学に受かるまでは、高校に通わせるために。
部屋の契約も終わり、あとは電気と水道の契約だけと
なった。
そんな時、V被害経験者の姉の言葉を思い出した。
「警察に相談に行かなあかんよ。」
といわれたことを思い出し、あわてて警察に行った。
詳しくは
【私と息子が家から脱出するための、部屋を契約完了】
【DV夫に警察で相談したことがばれた。真似厳禁!】
【DV脱出間近!警察で110番特定登録してもらう。】
二人の男性の警察官が担当してくれた。
二人ともすごく優しかった。
一人は20代でとってもかっこよかった。
もう一人は30代で、精悍な感じで引き締まった身体。
格闘技でもされてそう。
家庭ではよき夫、よきパパなんだろうな。
この30代の方が、これからの準備のために部屋を
出ていかれた。
DV夫に、私が警察で相談していることがばれたため、
これから家を出ることになった。
警察の方がDV夫を家まで迎えに行き、警察署まで連れてくる。
警察の方がDV夫の話を聞いている間に、私と息子が家を
出るのだ。
私と息子が家で荷物を用意し、新しい部屋に移動するまで、
別の警察の方がついてきてくださる。
たくさんの警察の方に、多大なご迷惑をおかけすることに
なった。
本当に申し訳ございません。
そして、本当にありがとうございます。
皆さんは、絶対に真似しないでくださいね。
私はたまったま幸運が重なっただけなので…。
命に関わることもあると思うので、DV相談をされるときには
細心のご注意をお願い致します。
そして30代の警察の方が、DV夫のお迎えのために部屋を出られた後、
私は110番特定登録などの書類を書いていた。
なんだかんだと私が警察を訪れてから、2時間以上はたっていたと
思う。
トイレに行きたくなって、部屋を出た。
ドアを開けた瞬間。
ドアの向こうから、濃い空気のゆらぎがぶつかってきた。
何?
殺気?
え、殺気?
なぜ、ここで?
びっくして、このあと時間の流れがスローモーション
になる。
殺気に気を取られて目の前に人がいることに気づくの
が遅れる。
腕組みをして、仁王立ち。
身体は引き締まって、背すじはまっすぐ。
全身からすさまじい気が(殺気?)が出ている。
その人だけでなく、前方からもすさまじい気が向かってくる。
目の前の人の気だけでなく、他に何人もが気を放っているようだ。
目の前の人は後ろを向いているが、前方を凝視している
のがわかる。
こわい。
この人、こわい。
え、この人ってもしかして。
と思った時、その人が腕組み、仁王立ちのまま私の方を
振り返る。
こわい。こっちを見ないでー!
と心の中で叫びながら、私の中で確信にかわる。
やっぱりあなた、さっきの30代のよき夫の警察の方
ですよねー!
振り向いた姿は、表情も含めて仁王像。
うおー!
こえーーーー!
警察ってこえーーーー!
トイレに行きたかった私は、こわさも相まって2重でちびりそうになった。
警察ってまじでこわい。
絶対に悪いことはしないでおこう。
そう心に誓った瞬間でした。