
娘は、頑張った。
とっても、頑張った。
頑張らせ過ぎた。
パワハラモンスター(以降、モンスターと記述)
のいる部屋に、入れなくなったり。
娘が1日の仕事を終え、自分の車に
乗り込んだ時、突然号泣が始まった。
娘にも、理由がわからない。
車の運転をするどころではなく、
私が娘の会社まで迎えに行ったこともあった。
娘は頑張ったけど、とうとう休職を決意。
その時には、もう娘の心身はぼろぼろだった。
一人では、支えなしに歩けない。
ご飯が食べられない。
化粧はおろか、日焼け止めを塗ることさえ
できない。
病院で診断書をかいてもらい、自宅の布団で
横たわる娘。
課長に電話をかけ、休職したいと伝える。
課長「会って話がしたいです。」
娘「話ができる状態ではないです。」
課長「休職しなくても、1週間の休暇を取ってから
考えてもいいと思うんです。」
娘 「1週間の休暇では、とても無理です。」
課長「とにかく、会って話がしたい。」
娘 「話ができる状態ではないです。」
課長「〇〇さんのアパートの駐車場まで
行くから、車の中でいいから、話をしよう。」
横で電話を聞いていた私。
娘が、話をできる体調ではないと何度も
伝えているのにもかかわらず、アパートにまで
来て話をしようとする課長。
課長の言葉に、娘の体調を気遣う気持ちは、
欠片も感じられない。
何が何でも、娘の休職を阻止したいようだ。
総務の人が言っていた言葉が、頭の中でよ
みがえる。
”課長にとって、課の中で休職者がでると、課長の
評価が下がるんよ。だから課長は、休職者を出し
たくないんよ。」
しつこく話をしようとする課長に、
娘の声が小さくなり、辛そうな表情になる。
私は、娘と電話をかわった。
私 「申し訳ないのですが、娘は話をできる
状態ではないんです。アパートまで来られても、
困ります。
私が、課長にお聞きしたいことがあったので、
少しお時間をいただいてもいいですか?」
「娘が病院から不整脈の薬を処方され、医者から
はモンスターとの接触を断つように指示が出て
いたのに、なぜ課長は娘とモンスターの接触を
増やしていたのですか?」
課長「必要最低限の接触になるように、気を付けて
います。」
私 「本当に必要な話でしたか?娘から、逐一話は
聞いて言いました。どうでもいい話で、能動
的に接触を増やしていますよね。娘がモンス
ターが原因で不整脈の薬を処方され、医者か
らはモンスターとの接点を断つように言われた。
それは課長にも報告しましたよね。
それを受けて娘は、モンスターと直接話をし
なくてすむように、課長であるあなたに橋渡し
をお願いしました。それを聞いて、あなたは
”課長である私が、なぜモンスターと娘の橋渡しを
しないといけないの?”とおっしゃったそうですね。
もちろん通常であれば、課長という立場の人が、
橋渡しをするというのは、おかしな話です。
それはよくわかっています。
娘は、モンスターと同じ空間にいることが辛くて、
〇〇課のオフィスに入ることが出来なくなしまし
た、
それを知った総務部長が、わざわざモンスターを
呼び出してくださり、娘がオフィスに入って、仕事
ができるように計らってくださっていました。
そのことは、課長もご存じでしたよね?
それにも関わらず、課長はモンスターと娘の接点を、
どうでもよいことで作り続けた。課の長として、必
要な措置を怠った。
モンスターより、まず課長であるあなたを訴えます。」
課長「1対1で話すのは、ちょっとあれなので…。」
私 「今、娘は立っていることもできない。車を運転する
こともできない。娘が、日焼け止めを塗らずに外出する
なんて、普段では考えられない。24才の娘が、不整脈
の薬を飲んでいるんですよ?」
私「過去にもモンスターのパワハラ被害で、何人も
休職になったり、退職者も出ているのに、どうし
て放置しているんですか?」
課長「そんな過去があったなんて、知らなかった。」
私 「本当に知らなかったんですか?うちの娘でも
知っていることなのに?たくさんの人が知ってい
る話ですよ?◇◇部長、人事課長とうちの娘とモ
ンスターへの対処のミーティング中で、話題にな
っているでしょう。知らないはずがないです。
本当に知らなかったんですか?」
課長「知らなかったです。
1対で話すのは、ちょっと…。」
私 「そんなはずはないでしょう(激怒)!
本当に知らなかったとして、今回娘がモンス
ターのパワハラが原因で身体症状が出た時に、
過去に同じようなことが起きていなかったか、
調べなかったんですか?」
課長「調べてないです。」
私 「こういう身体症状が出た場合、今回たまたま
そうなったのか、それとも同じ人が原因で過去
にも同じようなことが起きていないか、まず調
べますよね?それが普通ですよね?調べなかっ
たんですか?」
課長「・・・・・・。」
私 「どうなんですか?調べなかったんですか?」
課長「・・・・・・。」
私 「答えなさい!」
課長「・・・・・・。」
私 「答えなさい!」
課長「調べてないです。」
私 「課の長として、必要な対処が全くできてい
ないんじゃないですか?
課長としての責任を訴えます!」
私 (声のトーンを落として)
「うちの娘が、ミスをするのはよくわかって
います。それをいつも皆さんにサポートし
ていただいていることは、心から感謝して
います。それを重々承知の上で、申し上げ
ています。課長にとても失礼なことを言って
いることが、とても申し訳ないし、苦しいで
す。
でも娘のことが、とってもとっても大事な
んです。本当にすみません(涙声)。」
後日、課長と会うことがあった。
お互い、めちゃくちゃ謝りあった。
でもこの後も、課長の行動はちっとも変わら
なかった。
そんなもんだよね。
私「お母さんが課長に話したこと、全然意
味がなかったね。」
娘「でもこの電話の後で、初めて課長が申し訳な
さそうな態度になったよ。」
私「そうか〜。それは良かったのかな。」
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