2024年06月12日
息子が初めて夫を殴った日
息子が小学3年生の頃から、夫は息子に暴力をふるった。
わりと気軽に。
私にはそう見えた。
夫はしつけのつもり。
「俺は子供に、3回言ったよ。
3回言って、子供ができなかったから殴ってるんや。」
息子は殴られるままだった。
息子が大声を出したり、
泣き叫んだことは一度もない。
表情はなかったように思う。
虐待されている子は、無表情だ。
痛みや辛さが表情に出ると、その変化に反応して、
さらに暴力がひどくなるから。
私がそうだったから。
自分の子供にはそんなことをしない。
自分の子供は絶対に守る。
そう思って育ててきたのに。
息子を守ってやれない。
肉体的な力のない自分。
経済的な力のない自分。
でかい図体に、話の通じない、我慢のない心と頭を
持つ夫に対して。
このままではだめだと思うのに、何もできない自分に対して。
憎しみが燃える地獄の日々。
だが、その日は突然やってきた。
息子が中学生の時。
夫が息子に正座をさせて、説教していた。
「わー!」
息子が声をあげて、突然夫につかみかかった。
そして夫をなぐった。
夫も、その場にいた私も、何が起きたかわからなかった。
びっくりしすぎると、人って笑っちゃうんだ。
夫「びっくりしたー。まだ殴る前から、殴られたわ。」
(笑)
そんなことがあった後も、夫が変わることはなかったけれど。
息子が殴られる日は続いたけれど。
あの時、夫に立ち向かっていった息子に感謝する。
息子の自分を守る強さに対して。
その強さを育ててくれた息子に対して。
息子に感謝と尊敬の念をこめて。
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