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2018年06月08日

【ゲーム評価】デビルメイクライ4

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スタイリッシュアクションの4作目は新主人公・ネロが加わり、手軽に爽快かつ豪快な攻撃ができるようになった。かつての主人公ダンテも操作できるが、比較的テクニカルなキャラのため操作が難しくものすごく指が忙しくなる。
元々良作だが、スペシャルエディションが発売されてプレイアブルキャラクターが3人も増えたのでさらに歯応え十分になった。特に兄貴がまた使えるようになったのは大きい。兄貴は既にこの世にはいないのだが、過去に4の舞台に来ていたという設定で描写されている。

オレが人生の中で最もプレイしたゲームでもある。
無印版だけでも1500時間はプレイした。
大学時代の大半はこのゲームをやっていた。

昔ブラッディパレスの獲得ポイント世界ランキングでは70位ぐらいに入ったことがある。
ネロで660万ポイントぐらい
ダンテで600万ちょいぐらいだった。


《このゲームの評価点》

@簡単な操作
ニューヒーローのネロは悪魔の右腕を使って戦うが、この右腕が扱いやすい。
敵を引き寄せる技によってコンボが途切れにくい上に敵の動作も中断できるのでダメージも受けにくい。吹き飛ばし系の技を使った後でもすぐに引き寄せて追撃できるのでテンポも良い。
また、〇ボタンで敵を掴んで攻撃ができるが敵によって攻撃方法が違い、ボタン一つで迫力のある攻撃ができる。ボスはチャンスタイムでなければ掴めないが、大ダメージを与えられる。

剣と銃は1種類しかなく少ないように感じるが剣の技は多く、悪魔の右腕もあるのでそこまで不満点はない。
初心者でも剣で斬りながら右腕の攻撃(バスター)で攻撃すれば大抵の敵は倒せるので操作しやすい。
この剣はバイクのアクセルのような構造になっていて、剣の振り終わりにタイミングよくL2を押すと火炎が噴射されて攻撃の威力と速度と範囲が強化される。
さらに銃のチャージも可能であり、□ボタンを押しっぱなしにしなければならないので操作が難しくなるが、チャージしながら戦えるようになるとすさまじく火力が上がることに気づかされるだろう。
慣れたプレイヤーは□を押しながら△で攻撃してタイミングに合わせてL2を押せるようになるため一気に敵を殲滅させるような戦い方ができるようになる。
プレイングスキルの成長をモロに実感できるキャラクターである。
もう一度言うが剣と銃のチャージができるのとできないのとでは火力が段違いなので、慣れると戦闘も全く別物になる。
一応兄貴の日本刀も所持しているが、魔人化時の一部でしか使えないので個人的には武器を2種類にしてほしかった。この主人公の操作にはR2ボタンを使用しないため、武器を増やしてR2で切り替えられるようにすればさらに攻撃のバリュエーションが増やせるだろうとは思った。

Aリアルタイムチェンジ
ダンテのスタイルは5種類あるが、このスタイルをいつでも瞬時に変更できるようになった。
ここが最高の評価点であろう。
前も言ったが3のスタイル変更は時間がかかりテンポも悪いのが短所だったのでこの点は助かる。
その代わり3に比べて個々のスタイルは若干弱体化しているが、それを差し引いても十分なメリットであり個人的には3と4の差はそこに尽きると思うので4の方が評価は高い。

また、武器と銃器も3種類ずつあり、わざわざ装備を時空神像まで行って変更する必要がなくなったのも同様の改善点である。
しかしとは言え3種類だけでは少し物足りないので、この点は前作のように5種類ずつあってもいいのではないかと感じた。特に3つ目の武器は超イケメンではあるものの、ややクセがあり初心者には扱いづらい。

今作手に入る魔具(武器)は元々持っていたものであり、3で使ったケルベロスやネヴァンのような武器もクリア後に使えるようにしてほしかった。
手に入れた武器はDevilMayCry事務所に飾ってあるはずだ。さっさとそいつを寄越せ

Bようやく追加されたダッシュ機能
同じ方向に走り続けるとさらに速くダッシュできるようになった。
今作のマップは広いためあって当たり前の機能ではあるが・・・。
とは言え無印版では約4秒も走り続けなければならないので結構面倒である。
スペシャルエディション版では敵のいない場所なら即ダッシュできるようになった。
何故今までそうしなかったのかと言うぐらい今さらなので長所に入れなくても良かったか?

Cスキルの付け外しができるようになった
今作では敵を倒すことによってレッドオーブとは別にプラウドソウルというアイテムを得て、これを消費して技を購入できる。従来では一度購入した技は元には戻せなかったが、今回からは返金(魂だが)することができるようになった。これによって使い勝手の悪い不要な技を外してその分新しい技を買うことができるので取り返しが効く…と言う点がメリットだ。
と言っても2週目か3週目ぐらいで全ての技を買えるようになるので最初の間だけの話だが・・・。

Dスペシャルエディションでは日本語吹き替え版が出た
日本語はこのシリーズには合わないかもしれないが、メインキャラは有名声優なので違和感は感じなかった。


Eスタイリッシュムービー
今作も主人公たちのイケメンアクションを見ることができる。
ネロは不良っぽいがクールな若者で、熱い正義感も併せ持っている。
ダンテは3ほどハイテンションではないがそれ以上にふざけた調子でボスを煽ったり入手武器を試したりする。おっさんのクセに・・・。
日本語版のルシフェル入手シーンは英語版より下ネタ度が上がっているが、結局イケメンなのでいい。
新キャラは、3人とも1シーンだけアクションがある。
が、少し短めなのが難点か。
3でも兄貴のムービーシーンは短かったし仕方ないか。

F細かいファンサービスが多い
今作は従来までの作品を意識したセリフが多い。
ネロはあるキャラの息子であり、性格は違うものの同じような言葉を使う。

ダンテの遠距離武器パンドラは使用者の記憶に応じて形を変える武器だが、この形状は今までに登場したボスがモチーフになっている。レーザーを発射する形態は3のベオウルフをイメージしており、コイツは過去に左目が潰されているのだが、この武器のライトの左側が点灯していない。ミサイルを3発発射する形態はケルベロスをイメージしていると思われる。
この辺の設定が細かく作られており製作者のこだわりがうかがえる。

ダンテ編のザコ敵BGMは1の戦闘曲のアレンジであり、これもファンサービス。
さらにムービーから戦闘が始まる場合はサビの部分がちょうど差し掛かるころにNOWLOADINGが表示されるのでテンションが上がる。


《不満点》

@ステージが使い回し
序盤はネロを操作し魔剣教団本部まで行き、それから主人公がダンテに切り替わり同じ道を戻り、同じボスを倒していくというストーリーなので若干ボリューム不足に感じる。
フォルトゥナ城はマップが広く、3のテメンニグル(塔)と同様に迷いやすいのも欠点か。

Aスタイルは多いが技は少なめ
スタイルが増えたので戦略の幅は確かに広がったしそこが最も大きな利点ではある。
・・・がやはり個々のスタイルで見ると3より弱体化していると言わざるを得ない。
特にガンスリンガーは3では強かったが、4ではあまり使わない。
レインストームか、パンドラの厄災ゲージ消費技ぐらいしか強力な技がないためである。

ソードマスターも悪くはないが、空中コンボができるのはリベリオンしかない。あとの2つの武器は空中戦でコンボを叩き込めない。
特にギルガメスの空中技は一つしかない上に、その技はそのまま急降下するだけで全く空中戦において意味がなく、しかもタメる事すらできない(3でもタメれないが空中技はある。DmCはタメれる上に空中で相手を叩き落とす技もある)。その技の名前は「ショッキング!」と言うのだが、確かにショックな出来だ。ご丁寧に!マークまで付いている。

ダークスレイヤースタイルは兄貴の見よう見まね(小説版でそう語っている)で閻魔刀を使うスタイルだが、とにかく技が少ない。次元斬は広範囲のイケメン技ではあるが、硬直が長い割に威力も微妙で、近距離と遠距離の2種類があり、技枠を潰している。
さらにゲーム史上最強のイケメン技である疾走居合もない。とはいえこの技は兄貴のDie名詞であるため使えないのは仕方ないが・・・。

Bトリッシュに電撃耐性がない
ダンテの相棒トリッシュは電気を操る力を持つ悪魔であり、敵にも電気を帯びた悪魔がいるのだが、そいつに攻撃しても普通にダメージを受けてしまう。この敵は近接技以外でダメージを与えると電気が剥がれるのだが、特に彼女は遠距離の火力に乏しいため(デビルトリガー消費の技を使えば強いが)、電気無効の特性が欲しかった。
あと彼女に関してついでに言うとハイタイムが出しづらすぎる。△+○の同時押しで出るのだが、この同時入力の受付タイミングがかなりシビアらしく他の技が暴発しやすい。これは良くない。本当に出しにくい。他のキャラの△+○技はたまに暴発が起きるぐらいだが、このハイタイムは特にタイミングが厳しく感じる。
ああもうひとつ言わせてもらうと、体術のリーチもかなり短い。特にローキックはどこを狙っているのかと言いたくなるほど攻撃範囲が限定的である。


C兄貴の回避性能が弱体化した
兄貴の技は3よりもかなり強化されている。集中(コンセントレイション)ゲージと言う若干面倒なシステムがあるものの、閻魔刀は技の出し終わりに即次元斬が出せるようになり、ベオウルフは3段階もタメることができ、フォースエッジは多段ヒットするようになった。よって攻撃の部分は文句のつけようがないほどに爽快である。コンボ動画も超イケメン動画が多い。

のだが・・・

しかし・・・

3で使えた回避技であるトリックダウン(下方・後方に瞬間移動する技)が4では通常時に使えなくなってしまった。
魔人化すれば3よりも高性能なトリックダウンを使えるのだが、普通の状態では使えないので回避手段はジャンプかサイドロールぐらいしかなく、敵の攻撃がかわしづらい。
また、敵に幻影剣が刺さった状態では確かトリックアップも使えなかったと思う。

つまり、
敵の攻撃動作中に瞬間移動で回避しようと思ったら敵の正面に瞬間移動してしまい、そのままモロに攻撃を食らうという事態が異常に発生しやすくなるのだ。
幻影剣を敵に刺しても敵はほぼ怯まないのでネロのスナッチ・ヘルバウンド感覚で敵に近づこうとすると痛い目を見る。

よって防御面では大幅に弱体化している。
この点が非常に残念だ。
やってみれば分かるが兄貴の被弾率はネロ・ダンテに比べて格段に高いはずだ。

兄貴の信条は「力こそ全て」なので、回避を考えるより圧倒的なパワーで敵の攻撃を潰した方が速くてテンポも良いだろう。ラウンドトリップは敵の動作を封じながら一か所に引き寄せることができるのでおススメだ。

Dキメラアサルト死ね
このゲームは3ほどウザい敵は多くない。
が、このゲームで最大のイライラ要因はこのキメラアサルトだ。
こいつは完全にプレイヤーをバカにしている。
いや、開発者の頭にキメラが湧いていると言わざるを得ない。
まずアサルトと言う敵が1で出てきたブレイドに似たヤツのこと(同一の悪魔だったかどうかは忘れた)で、小さい盾を持ったトカゲのような悪魔。コイツ自体はそこまで強くはない。

そしてキメラというのが他の悪魔に寄生する能力を持つクソ悪魔なわけだが・・・。

アサルトに寄生したキメラアサルトはあらゆる点で凶悪な性能になるのが問題であり、ノーダメージクリアが困難になる原因となっている。

まずコイツの体の中から寄生したキメラが刃物のように出て来て触れるだけでダメージを受け、さらにアサルトの攻撃頻度も飛躍的に上昇し、確か突進系攻撃の追尾性能も上がる。
そしてコイツらは一度に大量に出て来る上に最初から寄生された状態のヤツもいるため、近づくことすらできない。
結局逃げ回りながら遠距離攻撃して、隙を見て近接攻撃を叩き込むというチキンプレイを強要される。コイツが出てきただけでスタイリッシュゲーがいきなりただの作業ゲーと化してしまう。
4の中で最も悪い点がこのキメラアサルトの存在だ。
ちなみにキメラスケアクロウというザコも登場するがこちらはそこまで苦戦しない。
キメラアサルトは集団で素早く距離を詰めて何の前振りもなく攻撃してきて、怯んでいる間にキメラの攻撃も連続して食らうという状態になりやすいのがクソだ。
プレイした者にしか分からないだろうが、コイツだけは本当にイライラする。

E戦えないボスがいる
ダンテ編では、あるボスが既に死んでいるためそいつとストーリー上では戦えない。
ブラッディパレスでは戦えるが、そこまで行くのに1時間はかかる上に初心者は到達すら厳しいのでそのボスの練習試合の機会がほとんどないのが問題だ。
この問題を解決するためにはどのキャラでもどのボスとも戦えるような練習モードを出すべきだろう。

それとその死んだキャラはヒロインの兄で主人公とも深い関わりがあるのだが、エンディングでもその話題は一切出ない。
まあいきなりそんな話をするとシリアスシーンになってしまうので仕方のない部分ではあるが。


《総評》
無印版でもそこそこ評価は高いが、スペシャルエディション版になってさらにプレイの幅が広がったと言える。
バカみたいにこのゲームをやりまくり、それを見ていた弟もこの作品からDMCシリーズにハマるようになったので兄弟どちらとも思い入れの深い作品である。

  爽快度:SS
  難易度:B
  熱中度:S
  操作度:SS
スタイリッシュ度:SSS

総合:SS+

アクションゲーム好きならこのゲームはぜひプレイするべきだ。

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