DJ-【ﾏｰｹｯﾄ･ﾄｰｸ】
ユーロ、目先は下落リスクに直面：ドイツ銀行

9月2日 18時17分
18:16(ダウ・ジョーンズ)

ドイツ銀行によれば、ユーロは今後数週間で大きな下落リスクに直面するだろうという。具体的には「金利差、国債スプレッド、オプション市場のリスクリバーサル」を挙げている。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が来週、さらに緩和的な姿勢を示した場合、為替市場は資金調達通貨としてユーロを用いることに自信を深めるだろうと言う。欧州の金融市場に広がる緊張が向こう数週間で緩和する兆しはほとんど見られず、緊縮改革の前倒し、不安定な市場、経済成長の減速、さらに政治的リスクが、欧州周縁国の危機に負のフィードバック・ループを生み出していると言う。さらに、新興国の株式市場への資金流入が減速しており、中銀からのユーロへの外貨準備需要が後退し、ユーロがさらに下支えを失う可能性が示唆されているとのことだ。ユーロは現在、1.4247ドル前後で取引されている。