1)自己防衛本能
これは自己防衛のために、自分に危害をおよぼす対象への拒絶反応と攻撃衝動との2種類があると思われる。
逃避反応は苦痛を与える対象から離れようとする種類のものであり、攻撃衝動は自分に苦痛をおよぼす対象を取り除こうこうとするものであるといえる。
どちらの場合も、自己から苦痛を無くすための無意識である。これには理由がある。
それは、原始の時代から生物にとっての苦痛状態には、体細胞の損傷や機能不全が伴い、その体細胞の損傷が広範囲におよべば、生体システム全体が機能しなくなり、死に至るからである。
したがって、自己の生体機能を守るため、苦痛という情報を感知すると、苦痛を無くそうという衝動が生じる。
人間の場合高度な脳の発達により自己防衛のための機構が強化され、
強い苦痛の段階に至る手前の段階である弱い肉体的または精神的な苦痛に対しても自己防衛反応が生じる。その例として「不快感、不安、恐怖、怒り、攻撃衝動」等があげられる。
その逆に身の安全が確保される環境にあると認識できた場合は「安心感や安らぎ」という快感が生じ、逃避反応と攻撃衝動が消える。
具体例として 「 相手から不快感や言動をされ、それが、直接的または間接的に自己に苦痛を与える公算が大きい と判断すれば、苦痛を与える対象に対して、
攻撃したい衝動に駆られ、怒り、拒絶し、反発し、攻撃的な言動をとろうとする。
もし、相手から受ける苦痛の量が増大すれば、攻撃衝動も増大し、厳しい言動や暴力行為等になって現れることもある。
しかし、ある程度の許容できる範囲の苦痛に対しては、好ましい能動的衝動が生み出され、発展と進化を導く方向に働くこともある。
もし、この場合、自己の力で相手におよばないと判断すれば、恐怖感や不安感が生じる場合が多い。
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