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2014年12月03日
ツレがうつになりまして -今日も一日頑張らない-
2011年公開
「ツレがうつになりまして」の映画レビューです。
< あらすじ >
コンピュータソフト会社に勤務する「ツレ」は
クレーム対応に追われる毎日で、だんだんと気力を失っていきます。
「ハルさん、僕・・弁当作れないよ・・・。」
几帳面で毎朝作る弁当の献立までも決めていた「ツレ」が
弁当すら作れなくなり、大好物だったチーズすら食べなくなります。
ハルさんは心配になり「ツレ」を病院へ行くようにすすめます。
そして、診断されたのは「うつ病」でした。
誰でもなりうる「うつ病」と戦うツレとハルさんの
ストレス社会の中で生きるわたしたちに「うつ病とは」を教えてくれる
ハートフルドラマです。
頑張らなくていい
「ツレ」に対してのハルさんからの次の言葉は印象的でした。「頑張らなくていい」
「割れないからこそ価値がある」
「今までよく頑張ってきたんだよ。」
心が割れてしまった状態ではもう何をする気も起きません。
「ツレ」は何度も自分を責めて責めて「申し訳ない」といいますが、
ハルさんは辛抱強く抱きしめて
「大丈夫。割れないからこそ価値があるんだよ。」
と優しく言葉をかけます。
ツレがうつになりまして
漫画家であるハルさんは、その頃連載していた漫画が読者アンケートの低迷によって中止となってしまいます。
しかし、「ツレ」が仕事を辞めてしまったからには
ハルさんが仕事をしなければなりません。
ハルさんは一大決心をして
「ツレがうつになりまして、仕事をください!」
と連載していた会社に打診をします。
これまでハルさん自身が「ツレ」がうつ病であることに
恥ずかしさを感じていました。
でも、彼女も変わることによって
また一歩前に進むことができるようになります。
「ツレ」のうつ病から学ぶことができたのです。
うつ病になることは残念なことだけど
その経験を生かしてどうやって生きていくか考えていく
その”見方”がすごくいいなと思いました。
夫婦の繋がり
うつ病となった「ツレ」にとってハルさんは最大の救い手であり命の恩人ともいえました。
辛いときはいつでも前向きで
でも責めることのない姿勢は涙が出てきます。
ツレのことを誰よりも理解していて
そして愛しているハルさんの気持ちが
視聴者のこちら側まで伝わってきます。
周りの理解があって
うつ病になった「ツレ」に対する周りの気遣いの深さに感銘を覚えました。
退職することとなって引継ぎの仕事を
なんとかこなしているときの後輩の気遣いや
ハルさんの両親のアイドバイスなどです。
しかし、ツレの兄弟が一度訪問してきて
「もっと頑張って」と言われて落ち込むこともありました。
うつ病の人に言ってはいけない言葉も理解することができます。
病気に対しての正しい理解があまり浸透していない中で
一人でも多くの人に見て欲しい映画だと思いました。
映画情報
<作品名>
ツレがうつになりまして
<作品紹介HP>
<メインキャスト>
崎晴子(ハルさん):宮アあおい
崎幹夫(ツレ):堺雅人
栗田保男:大杉漣
栗田里子:余貴美子
小畑(ツレの部下):中野裕太
加茂院長:田山涼成
杉浦(患者):吹越満
<原作>
細川貂々「ツレがうつになりまして」
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