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2018年11月14日

アレ?もしかして私or貴方は___〇〇〇〇〇!?〜本の紹介20〜著:中野信子

こんにちは、職業・施術屋/本の紹介屋です。


私は以前、上司にこんなことを言われたことがあります。


「君はなんか……サイコパスっぽいよなぁ」


____訴えたら勝てるんじゃないかと思いました。(↑実話です)


サイコパスといえば、想像するのは映画『羊たちの沈黙』に登場するハンニバル・レクター博士のような殺人を厭わなそうなイメージを思い浮かべます(昔、小説で読んだ記憶がありますが内容を覚えていない)。その時、上司が言いたかったことは”私は血が通っていなさそう”と言いたかったのだと思います。まぁ失礼極まりない。。。


とはいえ、私はかなりの合理主義者の気質があり、人の気持ちを想像は出来ても正解だと思うことをズバズバ言ってしまう傾向があります。男性は皆そんなもんだろうと思っていたのですが、どうも特殊な傾向があるようです。以前会社+個人でも行ったことのある企業用の”性格診断”を行った際にも「合理的」「非共感性の高さ(他人の気持ちを感じられない)」数値が突出しており、経営者向きという診断下されていました(無事、個人事業主というポジションに立ちました)。


「サイコパス」というワードは聞いたことはあれど、詳しくは知らないなぁーという方も多いのではないでしょうか?そんな方のための本を見つけました。それがコチラ☆


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サイコパス (文春新書)




タイトルまんまですね。地元の書店でよく見かけて気になっていたので、今回買って読んでみました。

意外と多い?サイコパスの特徴とは

本書は脳科学者である中野信子氏が解説するサイコパスについて。内容は____


・サイコパスの心理的・身体的特徴とは?
・サイコパスの脳(知覚・学習能力)
・サイコパスの歴史(過去〜現在)
・サイコパスの診断方法は?



____といった構成で進んでいきます。


冒頭に書かれていますが、サイコパスとは____


”反社会的な人格を説明するために開発された診断上の概念(P.4ページより引用)”


____とあり、現在の世界基準における精神医学では、「反社会性パーソナリティ」という診断をされています。サイコパスといっても一括りで語れるようなものではなく、多くの特徴があって簡潔にまとめると、


“尊大で、自己愛と欺瞞に満ちた対人関係を築き、共感的な感情が欠落し、衝動的で反社会的な存在(P.8ページより引用)”


となります。サイコパスの特徴が9つほど書かれてあるのですが、私自身いくつかは当てはまるところもあってドキマキしてしまいました。


診断基準にもよりますが、「アメリカでは全人口の4%がサイコパスの疑いあり」との見解もあるようです。一口にサイコパスといえども”黒か白か”と簡単に分けられるものではなく、グレーゾーンの判断もあって濃度もあります。それでも約100人に1人くらいはサイコパスが紛れ込んでいる可能性があるというのはなかなかの数字ですね。

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その先では実在したサイコパスの実例や脳や身体から見た特徴分析や仮説、勝ち組・負け組と分けられる特徴のサイコパスなどが、順に記されています。やや学術的ですが脳科学や精神分析、性格診断や心について興味関心がある人は楽しめると思います。


ColorfulBox

自分は大丈夫?サイコパスの自己診断は可能?

脳のどの部分に機能低下があると、性格変わるのか。身体に関する仕事をしている身としては興味深い話が書かれてあって楽しめたのですが、私がこの本を読むに到ったのは冒頭の件があったから。


そうです。「私はサイコパスなのか?」というお話です。


後半にいくつか診断法が書かれているのですが、その中で自分で簡単にチェックができる「ケヴィン・ダットンのセルフチェックリスト」で試してみました。個々の質問に対して0〜3点(全く当てはまらない〜当てはまる)まで点数をつけて集計する方法でやってみた結果………


まったく当てはまりませんでした。


まぁあくまでも自己判断のチェックリストですが、結果は平均点よりも下でした。
まぁただの凡人ですよ、わたくしは(・Д・)ノ


基本的にはセルフチェックでのサイコパス診断はかなり難しいようです。本書を読めばわかりますが、サイコパスと言っても一口では語れない非常に複雑な構造になっているため、即断でわかることはありません。※なので、自他共にすぐに決めつけるのは止めましょう。






多様性を認めるには、知らなければならない

もしも本当に100人に1人の割合でサイコパスが存在すれば、好む好まずに関わらず私たちは関わりを持つことになるでしょう。犯罪者レベルのサイコパスは稀だと思いますが、グレーゾーンの”濃い”人間に出会ったとしても1つの個性として私たちは一定の理解を示さなければならないでしょう。「多様性を認める」のは今後の社会において重要なキーワードになってくると思いますが、認めるためにはまず知ることです。そこから始めないと、認めることは難しい話だと思います。


社会やテクノロジーは進化しても、人間そのものはそれほど変わることはないと思いませんか?このように学術的に人間性や性格を学ぶことは、社会で生きていくうえでは決してムダにはならないのではないでしょうか。


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感想(10件)





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合気道を嗜みながら整体・ライティング・読書、そして旅をしてインプットとアウトプットを交互に回して面白い人間になりたいです。

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