Excel VBA 数学実験室

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KOBATO を並び替えましょう(並べ方は何通り?)
(Blog Cat at 06/21 14:03)
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しも何も知らない人が見たら「何だこりゃ?」と頭を捻るはずです。そんなわけで文字の表記にはやっぱり母音が欠かせないですよね ...... と思いきや、世界には子音だけで書かれた文字がけっこうあります。
 有名なのは古代ヘブライ語です。もちろん話し言葉には母音があるのですけど、書き言葉(主に聖書など)にはありません。「うーむ。特殊な言語体系なんだね。でも子音だけでも母音がわかるような仕組みなんだね、きっと」なんて思うかもしれませんけど、わかるわけありません。やっぱり後の時代の人は「えーと、えーと? どう発音するの?」と頭を捻ったのです。さきほど KBT から KOBATO を想像したように、当時の人は子音の文字列から母音を含めた単語を連想できたのですが、時を経ると単語の形も変化していきますから、やがて「これ何なの?」ということになってしまうのです。ちなみに現代ヘブライ語も基本的には子音のみで記述するのですけど、中世の頃にマソラ学者たちによって考案されたニクダ(ニクード)と呼ばれる母音記号を付記しています。
 古代エジプト語のヒエログリフもまた子音のみで記述された文字です。「あーだ、こーだ」と色々議論があるのですけど、考古学では「たぶん、こう読むのかなあ」ということで読み方の規則が定められているようです。たとえば nfr というように子音が 2 つ以上続く場合は「間に e を補っておきなさい」てことで「ネフェル(美しい)」と発音します(しただろうと推測されています)。
 他にも古代エチオピア文字(古代南アラビア文字)もまた子音表記だったのですが、こちらは「不便でしょ!」ということにずいぶん早い段階から気づいたようで、 4 世紀にはすでに母音表記が付されるようになったとのこと。うーん。世界には色々な言語があるものですねー。
 
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