先程のように sensitive ではありませんが、b が増加するとやはりグラフは下へ落ちます。
さてここで、もう1度前回に証明した公式
画像を思い出してください。logx に係数 b をかけてもやはり 0 に収束します。
a がどれほど小さくなろうと、或いは b をどれほど大きくしようと、十分に大きな x においては xa が blogx に優ります。したがって必ずどこかで増加へ転じます。つまりこの関数には必ず極小値が存在します。それでは極値をとる x はどのような方程式を満たすのか調べてみましょう。 [1] を微分すると
y´= axa-1 - b/x
ですから、y´= 0 とおくと
x = (b/a)1/a
が得られます。極小値は a, b についての 2 変数関数として
MIN(a, b) = (b/a)[1-log(b/a)]
と表されます。つまり極小値は a と b の比率 k = b/a の関数になっていますね。
改めて k の関数として書き直しておきましょう:
MIN(k) = k [1 - logk] [2]
たとえば、a = 0.5, b = 1 であれば k = 2 ですから、
MIN(2) = 2[1-log2] = 0.614
と計算できます。
才能について(C)F@N Communications, Inc.