Excel VBA 数学実験室

 Excel と VBA を用いた数学実験ブログです。
 Excel の機能を使って色々な関数のグラフを描いています。
 ブログの片隅に「こばとちゃんの数学コーナー」もあります。
 ≫ 姉妹サイトにて「数論講座」連載中!
 ≫ Python プログラミングのサイトを始めました!
<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

必ず極小値が存在します
(Blog Cat at 04/25 19:29)
[2/3ページ]
A無理関数−対数関数(b変化).gif

 先程のように sensitive ではありませんが、b が増加するとやはりグラフは下へ落ちます。
 さてここで、もう1度前回に証明した公式

画像カメラ
を思い出してください。logx に係数 b をかけてもやはり 0 に収束します。

 a がどれほど小さくなろうと、或いは b をどれほど大きくしようと、十分に大きな x においては xa が blogx に優ります。したがって必ずどこかで増加へ転じます。つまりこの関数には必ず極小値が存在します。それでは極値をとる x はどのような方程式を満たすのか調べてみましょう。 [1] を微分すると

y´= axa-1 - b/x
ですから、y´= 0 とおくと

x = (b/a)1/a
が得られます。極小値は a, b についての 2 変数関数として

MIN(a, b) = (b/a)[1-log(b/a)]
と表されます。つまり極小値は a と b の比率 k = b/a の関数になっていますね。
 改めて k の関数として書き直しておきましょう:

MIN(k) = k [1 - logk]  [2]
 たとえば、a = 0.5, b = 1 であれば k = 2 ですから、

MIN(2) = 2[1-log2] = 0.614
と計算できます。
 
才能について
<<[4]前ページへ  [6]次ページへ>>

右斜め下コメント(0)
右斜め下トラックバック(0)

<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

0目次