円定期預金 金利・物価上昇リスク
最近何かと目に付くのが、円定期預金の広告です。
昨今のリスク回避指向から、元本保証、預金保護、
ということで銀行が盛んにその安全性をPRしているようです。
金利と見ると5年定期でも年利1%にも満たないものが大半。
銀行にとってみれば、これ以上は金利が下がり
ようがないので低金利でお金を集めるには絶好の
チャンスということでしょうか。
また元本保証なので金融商品取引法のリスク説明
義務も無いようで、広告を見ても途中解約時の手数料が
書いてある程度でリスク説明は載ってないです。
では、円定期預金にはリスクは無いのでしょうか?
冷静に考えるといまこの時期に1年以上の期間の
定期預金を組んでしまうのはちょっと怖い。
デフレ環境下で物の値段が下がっている間は、
相対的にお金の価値が上がっているので、お金を
使わずに預けておくことは有益です。
ただし、デフレもいつ収束するかは分かりません。
景気が回復基調に向かい、インフレに転じれば
金利も上昇します。物価が上昇すれば定期預金で
預けたお金の価値が下がってしまうことになります。
またインフレは一般的に金利の上昇を伴いますので、
近い将来に金利が上昇してもすでに組んでしまった
定期預金ではその恩恵を受けることができません。
(変動金利型の定期預金も一部ありますが。。。)
いずれにしても元本保証、預金保険付きの円定期預金
と言えども、このさき、もしデフレが止まってインフレ基調に
なれば金利変動リスク、物価上昇リスクからは逃れられ
ないのかと思います。
あと為替が円安に振れれば、グローバル経済下では
相対的に円の価値が下がることになりますね。
また円安になれば、日本の物価は上昇する可能性が
高いかもしれないですね。
いろいろ書きましたが円定期預金を否定している
訳ではありません。預金好きな方はどうぞ。^^;
明日からの為替相場ですが、中国の金融引き締め動向、
EUのギリシャ緊急支援動向を材料に値動きがあるかと
思われます。米ドルも円も他通貨に対しては強含みで
米ドル円は週前半は上昇トレンド、クロス円は下降気味
といったところでしょうか?
今週の主な予定、注目経済指標等
15日 米国休場(プレジデンツデー)
16日 12月対米証券投資収支
17日 米1月輸出入物価指数
米1月住宅着工件数・住宅着工許可件数
米1月鉱工業生産
米FOMC議事録
18日 米1月生産者物価指数
19日 米1月消費者物価指数
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