円高で輸入企業の採算改善?
「円高の影響で輸入コストが削減される小売業の
決算が改善されている」 とのニュースを見ました。
輸入品の購入価格が下がれば小売価格も低下して
われわれ消費者はその恩恵を受ける。
しかしデフレに拍車をかけて内需型国内製造業は大変。
それはともかく、為替変動による輸入コスト減で
採算改善の「改善」という言葉が引っかかりました。
辞書を引くと「改善」とは「改めて善くすること」。
採算改善と言ったら企業が能動的に原価低減、経費削減、
などを実行してコストを下げるイメージを持っていました。
為替レートが円高に振れて輸入コストが下がったのは
不可抗力、偶然のはず。
輸入企業の調達担当者が通貨オプションを駆使して
有利な為替レートで決済した結果であれば改善と
呼んでもよいと思いますが、そうではないようです。
改善の反対語は改悪です。
将来、為替が円安に振れて、輸入企業の業績が悪化したら
「採算改悪」と表現されてしまうのでしょうか?
国語は苦手なのでよく分かりませんが、
ちょっと違和感を感じました。
先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が開催中です。
米国がオバマ大統領の表明した金融規制改革案への
協調を各国に呼びかけるとリスク回避指向が強まる。
(株安、商品安、資源国通貨安、円高、ドル高)
また欧州の財政問題支援策、
中国人民元の為替議論も出るでしょう。
明日のフレアティ・カナダ財務相が議長総括の内容により
来週の為替相場への影響も出てくるかと思われます。
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