円高が経済に与える影響は?
週末はいかがお過ごしになられましたか?
昼間は10月とは思えない蒸し暑さでした。
夕方になって少しは涼しくなりましたが。
こんな記事を見かけました。(yahoo!ニュースより引用)
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一方的に偏った動きにはそれなりの対応を=為替で藤井財務相
[イスタンブール 3日 ロイター] 藤井裕久財務相は3日、
トルコのイスタンブールで開催された7カ国財務相・中央銀行総裁会議
(G7)終了後の記者会見で、為替相場について
「一方的に偏った動きが激しくなれば、それなりの対応をとる」と述べ、
過度の変動があれば介入も辞さない構えを示した。(ロイター)
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ようやく、円高が日本に与える影響の大きさを認識して
いただけたのでしょうか?これまで、「円高容認」としか
受け取れない発言を繰り返してきたのとは明らかにトーン
が変わりました。
ワイドショーとの区別がつかなくなった夕方のニュース番組をみると、
「円高は輸出産業には逆風だか、原油、資源、食材などの
輸入品が安くなるので、我々にとってメリットもいろいろある」
とコメントをしつつ、スーパーマーケットの円高還元セールを
楽しそうに紹介をしています。
視聴率を取るには明るい話題が必要でしょうから。
近視眼的な見方をすれば確かにそうでしょう。
ですが、その先に円高が日本に与える悪影響まで
マス・メディアならば伝える責務がある気がします。
円高は、輸出企業への打撃はもちろん、内需型企業や輸入企業
に対しても、デメリットになる可能性を秘めています。
円高で安く輸入ができるのは、資源や資材、食材
ばかりではありません。
最終製品も安く輸入ができます。(保護貿易しなければ)
たとえば、トマトを輸入してケチャップを作って国内で販売して
いる内需型輸入企業があるとします。
円高でトマトがやすく輸入できれば、その会社は円高差益を
享受でき、いったんは会社の収益にメリットをもたらすでしょう。
ですが、ケチャップ自体もやすい輸入品が入ってきます。
その会社は輸入品に価格面で対抗できるでしょうか?
こたえは「ノー」です。(たぶん)
円高で相対的に高くなっている日本の人件費をかけて
製造していては、海外の安い人件費で製造したケチャップ
にコスト面で対抗できないからです。
(卓越したケチャップ製造技術があれば別ですが・・・)
円高による輸出企業の海外移転、国内製造業の衰退、
そして公共投資の削減、高速道路無料化によるJH職員の
雇用問題、などなど、失業率をアップさせる要素が
いろいろ出てきそうです。
失業率がアップする環境下で、どうやって内需拡大を目指すのか?
よくわかりません。 だれか教えてください。
短期売買のFXトレードにおいても同様です。
「アップトレンドだから、買いを入れる」
それだけでは単純すぎます。
このあとトレンドが続くのか?それとも反転するのか?
スキャルピングでも、分足だけ見ていては勝てません。
週足、日足、時間足を確認して、サポートライン、レジスタンスライン
がどこにあるのか?
いま起きていることの次に何が起きるのかを考えます。
近視眼的なものの見方は何かにつけてよくないです。
「木を見て森を見ず」ではうまくいきません。
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