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2019年12月09日

僕が思う外国人との接し方

どうもメルハバ!


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オリンピックが迫って来てますね!そしてそれに伴って日本に訪れる外国人もとても増えてます。もうホント待ち遠しいし、できれば訪日した外国人と仲良くなって友達増やしたい!そしてこれからもっと近づくにつれて、お祭りモードになるんかね〜。もう楽しみでしょうがない!



あ、何でこんなにテンション高いかと言うと僕は外国人が大好きだから。



理由はいくつかあるけど、特に未知の文化に興味があるということと、違う視点から見たアイデアをくれるから。ホント自分の視野が広がるから、一緒にいて楽しい。
それに聞いたことない言語とか聞いたら、脳汁がドバドバ出るくらい興奮する。

もともと外国に興味はあったんだけど、田舎育ちの僕には外国人に会う機会なんてそもそもほとんどなく、どうしたら接点が持てるかも分からないまま時間が過ぎていた。が、トルコ移住をキッカケに僕の好奇心はMAX発動(笑)

トルコ在住中の約6年半、トルコ人を初め様々な国の人達と共に生活していた影響で、最後帰国直前にはもう頭のネジがだいぶユルユルになってしまっていたあ、もちろんいい意味でね。

分かりやすく言うと、オープンマインドになったって感じかな。

固定観念に縛られず、いろんな国籍やバックボーン、宗教観をもった人達とつるんでいる内に、大袈裟かも知れないけど、世界と繋がった感じがしてとても嬉しかったのを覚えている。多分外国人に免疫ができたんだと思う。それからはもうメチャクチャ楽しくて、「あーオレ生きてるな〜」と実感したもの。



そしてそんな生活を送った後に、日本に帰ることを決意する。



最初は久しぶりに帰ってきたから慣れるのに時間がかかったけど、帰国後しばらく経って身の回りも落ち着き、余裕を持って辺りを見渡すとあることに気付いた。



あれ?オリンピックあるんじゃなかったっけこの国?



なんというか何も変わってないような感覚があって、最初はホッとしたけど段々と違和感を覚えるようになる。

そしてそれは「ホントに外国人をおもてなしする気あるの?」という疑問に変わる。

例えばテレビを見渡せば、外国にロケを行う番組や、外国人を取り扱った番組が沢山あるし、英語を初め語学番組も豊富にある。
色んな国のことをテレビを通して知るのはいいんだけど、僕は何故かそこまで日本が外国に対して敬意や興味を持って接しているような印象が持てない。
片寄った情報やステレオタイプのイメージを植え付けていて、特に多いのが外国人が全員「日本のことが好き」とか「日本は素晴らしい国で日本人は最高」みたいな印象を植え付ける番組ばかりのような気がする。

確かに日本はテクノロジーは発達してるだろうし、世界に誇る伝統文化や歴史もある。


ちょっと待った!


ここで一旦、「本当にそうなのか?」と考えてみて欲しい。

そんなに外国人は日本のこと好きな人ばかりなのか?

日本のこと褒めてるけど、日本というブランドが最高級なのか?


もし、こういう疑問が頭に浮かばないのであれば、きっとあなたは外国人と全く関わりのない人か、興味がない人だ。

とあるサイトでこんな記事を見た。英金融大手のHSBCが出した年次調査で、日本は33か国中32位の評価だった。これは日本の「生活の馴染みやすさ」や「ワークライフバランス」など、様々な項目から出した順位で、日本はビリから2番目である。ぶっちゃけ僕はこの順位を見た時驚かなかった。だって僕も実際感じている項目が多々あるから。

それを知った上で日本のこと褒めまくりの番組を見ていると、なんていうか危機感すら覚える。だってそんなのばっかり見ていて、自分たちが一番だと思って何も成長してないからこういう結果が出たんじゃ?と思う。
いつまでも自分たちが一番だと思っているとしたら、そこから進歩しないのは当たり前。ていうかそれすら考えていない人もいるんだろう。
海の向こうで起こっている出来事や文化に無関心ということは、違った考えを理解する土台ができていないだろうし、ひいては自分の国の文化がどんなものかをよく知る土台も失っているんじゃないかと思う。
だから日本の文化に疎い人も今では沢山いるんじゃないかな?


何が言いたいかというと、要は違った文化を受け入れないと「彼らはこうだからしょうがない」とか「ここは日本だから日本式にやらなければいけない」とぶん投げ思考のような考えで終わらせる。それで"おもてなし"なんてできるんかね?

これから外国人は更に増えていくのは明白で、外国人労働者もなくてはならない存在になっていくであろうこのご時世。その中でどうやって共存すればいいのか?

なぜ、「こういう文化もあるのか」とか「自分もやってみよう」と思わないのか?



僕は日本に帰ってきてからも、トルコ人をはじめ他の外国人の人達と話をする機会がけっこうある。そんな中で、残念ながら日本に幻滅している人が少なからずいる。
おまけにトルコ在住中、親日家と言われるトルコ人達の中には日本を夢のワンダーランドだとイメージしている人たちが多い。特に日本をよく知らない人ほどその傾向が強い。そんな彼らに僕はいつもこう言っている。

「旅行とか遊びに来るなら面白いとこいっぱいあるけど、住むなら覚悟した方がいいよ」と。

よく、「日本の常識は世界の非常識」なんて言うけど、正にそれを目の当たりにしてがっかりしている友達がいるのも事実。中でも考えさせられたのが、

「仕事上なら物凄く丁寧で礼儀正しいけど、それ以外の日常では真心が無いように見える。例えば電車でお年寄りに席譲らないのとか、ホームレスとかに凄く冷たいしね」

「日本人はなんでも自分たちのやりやすいようにしようとする、僕らの意見は反映されない」

「"おもてなし"って言うけど、義務でしかそうやってないと思う。本当に心からやってるようには見えない」

そう言われたときは、イチ日本人として結構ショックだった。外国人の文化を受け入れようとしないで、どうやってその人たちに働いてもらうんだろう?と。


一つ自分の経験からだけど、僕はトルコ在住中、仕事柄日本企業の駐在日本人とトルコ人の間の通訳を行うことがよくあった。
ただ、だいたいはトルコ人サイドに「日本人側に合わせてもらう」的な要求が多く、トルコ側の意見をくみ取ることは稀だった。
自分たちの意見は何が何でも通すけど、トルコ側からの要望は「自分たちには合わないからできない」と回答することが非常に多かった。

それで一度こんなことを言われてしまう。

「日本人ってホントは我が儘で自分勝手なんだね」

これにはぐうの音もでないし、ホントすまんと謝ることしかできなかった。


僕は在住中、外国に住んでいるイチ日本人として、可能な限り現地の人達に日本にいい印象を持ってもらおうと常日頃から考えていた。だって僕の目の前にいるトルコ人(あるいは別な外国人)にとって僕は初めて会う日本人かもしれない。そういうことを念頭に置いて生活していたわけなんだけど、特に滞在中するに辺り、意識してたのは以下の3つだ。



@トルコ語を話せるようになる。

現地の人達との時間を大切にする。

彼らと同じように生活する。

まず@に関しては、これは彼らの言語を学ばなければ完全に文化を理解できないと思ったから。
➁は、せっかく外国に来てるんだから濃い時間を過ごしたいという思いから。
➂については、彼らが行っていることを自分もやれば、本当の意味で理解できると思ったから。

とくに➂について僕の自慢は、イスラム教特有のイベントである「断食」と「犠牲祭」を自分でやってみたことだ。

断食はきちんと一か月やり抜き、犠牲祭にいたっては、羊を一頭買って実際に屠殺してもらった。そしてその肉を、妻の家族や貧しい人に分け与えてみた。


これを聞いた僕のトルコ人の友人達はもちろん仰天し、僕のことを更に好きになったし、何より彼らがどういう気持ちで行っているかを理解できた。



まぁここまでやらなくたって、外国人の心を掴むのは別に難しいことではない。本当にとってもシンプルで、「相手のことを理解しようとする」ことだけ。

「あなたの国の言葉で〇〇はなんていうの?」とか

「君の国の国の料理について教えて!」

なんていうホント他愛のない質問で十分。ていうか僕はいつもそう聞いて会話を始めている。

ちなみに僕の英語のレベルは初歩レベルくらい。現在も勉強してるけど、難しい表現はできない。簡単な言葉しか使えないけど、あとは雰囲気と意気込みでカバーしてる。一つ付け加えるなら、必要以上に礼儀正しくしようとしないことくらいかな。


多分、今度のオリンピックでは、たくさんの訪日外国人達をいろんな意味で驚かせると思う。

単純に独特の文化を見て驚くのもあるだろうし、意外と世界から遅れている様々な部分を見て驚く人、どっちが多くなるかは分からないけど、もし後者の方が多かったらそれをきちんと受け止めるべきだと思う。間違っても「臭い物には蓋をしておけ」的な感覚で、メンドクサがって目を逸らしてはダメだ。


そんなことを考えつつ、今日も道に迷ってそうな外国人に声をかけて助けた。
自分にできることは限られているけど、できることをやって願わくば日本を好きになってくれる外国人が一人でも増えればと思う今日この頃であった。


ワールドビジネスサテライトや産経新聞、雑誌プレジデントでも紹介


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posted by エミル at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 外国人
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エミル
福島県生まれ。2011年の東日本大震災後、運命のトルコに移住。そこでタレント生活を送り、トルコ人女性と結婚。2017年に家族を連れて日本に本帰国。現在日本に本当のトルコの魅力を伝えるため奮闘中。
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