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2017年03月21日
「クリミナル 2人の記憶を持つ男」見てきました
 ある意味、けなしている様な表現になるかもしれませんがこの映画、以前に見た「アシュラ」「フェイス・オフ」、そして「アルジャーノンに花束を」を彷彿とさせますが、思った以上に良い映画でした。もっと話題になってもおかしくないのに。



 ストーリーとしては割とありきたりですが、死亡したCIA捜査官の記憶を移植された犯罪者・ジェリコが主人公。両極にある2つの人格が葛藤していく姿を描いていますが、登場人物の心情を上手く描かれています。特にトミー・リー・ジョーンズ演じるフランクス医師は、実験材料としてのジェリコへの興味と被験者としてジェリコへの同情とが

 それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 この映画、なかなかの名作と思います。子供の頃に脳に障害を受け、善悪の判断がつかなくなったジェリコ。ほとんど欲望だけで行動するため死刑囚として囚われの身になっていますが、未発達のまま使われていない前頭葉に他人の記憶を送り込む余地があるため、白羽の矢が立ちます。

 特に正義感の強いCIA捜査官・ビルの記憶を送り込まれたジェリコにとって、それまでに感じなかった感情を押し付けられるために混乱していきますが、あるタイミングで自由の身になってからは好き放題。しかしビルの記憶に従い彼の家に侵入する中、決定的に欠落していた「愛情」と言う感情に触れ、人間として変わっていきます。

 終盤、ビルの妻と娘への感情はビルの記憶によるものなのか、ビルの記憶に対するシンパシィを感じたジェリコの感情なのか。前述のフランクス医師、ビルの家族の感情なども含め味のある映画です。

 ただ、とにかくCIAの上司であるウェルズが無能。確認って行為を怠り過ぎてるし、いくら焦ってるからって行動の組み立ても悪いし、ジェリコとの交渉も下手くそ。これ、ストーリーに入り込めなくなりそうなくらいにバカと言いたくなる。ってか、敵側のテロリストも無能だけど(笑)。

 まぁ、ある程度荒唐無稽なところもありつつも、人間ドラマとして素晴らしいし、オチも予想通りな内容ですがきれいにまとまってます。若干、苦手な人もいるかもしれないシーンもありますが、オススメ映画です。

【感想:End】

 最後に。この3連休もゆっくりと休めるタイミングが無かった。初日は出勤、日曜は博多で用事があって出かけ、帰った後は姉一家の接待(?)。今日は朝はゆっくりでしたが母の見舞いの後に家の代表としていつもお参りに来てくれるお寺にこちらからお参りすることに。帰宅後に昼寝をしましたが、一週間の睡眠不足を補うほどじゃないし…。

 ってか、それなら覚書書いてないでさっさと寝ろ!俺!


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