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2014年09月21日
「柘榴坂の仇討」見てきました
 今日の映画、ちょっと興味がある程度の話をしてたら母が見に行く!と言い出し、親父も行ってみるか…ってノリで両親を連れて車を走らせました(笑)。まぁ、私一人だとある程度興味がありつつ、見に行かないまま終わるレベルの映画かもしれませんが、なかなか雰囲気のある映画でした。

 と、母が行くって言うんでグロ・シーンが心配でしたが、殺陣のシーンも許容範囲で一安心。むしろ「寄生獣」「神さまの言うとおり」の予告編の方がダメージがあったようです(笑)。



 大老、井伊直弼が殺害された桜田門外の変。この時、主君を守ることができなかった中井貴一演じる彦根藩士、志村金吾が仇を探し求める物語ですが、正直なところ、あらすじを言ってしまえば1分程度で終わる内容です。が、それをシーンごとの感情表現が丁寧であり、その機微を演じる出演陣の良さも含め、味わいのある映画でした。

 それでは今回も恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に。この間にネタバレの可能性がありますのでご注意を。

【感想:Start】

 先にも書いた通り、本当にザックリとあらすじを言えば1分程度の内容ですし、結末もけっこう「甘い」ものです。それでもセリフのやり取りや細やかな表情で各シーンに重みが出てきます。そこにはスクリーンに映る映像の裏まで伝わる様でした。

 例えば特に印象に残ったシーンを2つほどあげると、阿部寛演じる佐橋十兵衛が車夫として生活する長屋で、彼を慕う女の子が金平糖を分けるシーン。正月に買ってもらった特別なお菓子を一つ渡すところで、女の子がどれほど彼を慕っているかが分かります。

 もう一つは藤竜也演じる秋元和衛が井伊直弼を襲った賊に切腹が許された理由を告げ、むしろ直弼の方が逆賊の扱いを受けたこと知り、志村が刀に手をかけるシーン。秋元はその場で志村に討たれる覚悟があった様にも見え、そして状況を飲み込みながらゆっくりと刀を置く志村の心のうちを考えると、なかなかの名シーンに感じました。


 そしてクライマックス。互いの背負った13年の思いを吐露しあい、因縁の場所に場を移す二人が雪の中を行くシーンなど、じっくりと心情を味わいながら見る、時間をたっぷりと感じながら見られた映画でした。その点で言えば、大人向けと言うよりも、年配向けの映画と言った感じもしますんで、昨今の「息もつかせぬ」タイプの映画を好む人には今一つかもしれませんが、たまにはこんな映画も良いかな?と思った次第で。

【感想:End】

 最後に。冒頭にも書きましたが、この映画の始まる前の予告編が思った以上に長かった。どんな意図かな?

 で、前述の「神さまの言うとおり」ですが…私が予想する「今年一番、すべる映画」と勝手に予想しています。いや、個人的偏見で、ダメな要素が揃っている様な気がして(笑)。


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Tracked on 2014年09月28日(Sun) 16:00

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