2012年02月23日
「ハンター」見てきました
今日の映画、題名が陳腐な感じもするため、他に似た名前の映画などと混同しそうですが今月の4日に封切りされた映画。しかし、今住む地方では24日に終わってしまう・・・って、人気が無いみたいですが、名画の条件をそろえたような秀作です。終了前に無理してでも見に行って大正解でした。
元傭兵で孤高のハンター、マーティンが依頼されたターゲットは絶滅種のタスマニアンタイガー。確かな目撃情報を元にオーストラリアのタスマニアへ向かうが、そこには自然保護運動家と森林を職場とする人たちの対立の場でもあった。宿泊場所として利用する民家は動物学者である主人・ジャラが山中で行方不明の母子家庭。
一人黙々と仕事に取り組むマーティンは、やがてその一家の子供たちと心を通わせて行くが、やがて依頼主であるバイオ・テクノロジー企業、レッドリーフ社から催促とともに・・・。はたして幻のタスマニアンタイガーはいるのか。そしてマーティンは仕留める事ができるのか。一家の父、ジャラの消息は。
最近の手垢まみれの映画を見すぎた私には、深く突き刺さる映画でした。そしてタスマニアの自然を写した映像とやるせなくなるストーリーは映画の醍醐味だと感じました。
それではまたまた【感想:Start】〜【感想:End】を。今回はこの間にガチのネタバレがあります。
【感想:Start】
本当に救いのないエンディングでした。ハッピーエンドとは程遠い、そして誰一人として幸せを手にできなかった終わり方でした。
絶滅したと思われていたタスマニアンタイガーの生存を確信したレッドリーフ社は、その貴重なDNAを独占入手すべく、現地へマーティンを派遣。DNA採取のため、最後の個体かもしれなくとも関係く仕留めると言う方針を承諾するマーティンだが、自然保護活動の立場を装うも森林伐採を生業とする地元では歓迎されない。
彼の逗留先である一家は、夫の帰りを待ち続ける妻と幼い姉弟。子供たちは山に向かうマーティンに父親の探索も依頼するが、無駄である事を知りつつも子供たちの願いを聞き入れる。しかし、山中でマーティンが目にしたものは・・・
物語に登場する地元のコーディネーターで、マーティンの逗留先を斡旋するミンディ。彼は家主のルーシーに思いを寄せていることが分かります。ここのところ、妙にストーリーを先読みしてしまう私ですが、どうせ自然保護と地元の雇用の関係からジャラが殺害されたように見せかけ、実はミンディが・・・と言う流れを疑いましたが、そのどちらでもなくジャラはタスマニアンタイガーを目撃し、それを“報告”した事がきっかけで殺害されたようです。
映画の中では確たる証拠は出ていませんでしたが、動物学者として絶滅種を見つけた人間と、前述の様な考えを持つ企業が対立しないわけがない・・・と言うことでしょう。
そしてストーリーの終盤、一家の母親と長女が事故に遭い亡くなります。残されたミンディもマーティンも、それが事故ではない事を分かった上で、その原因を作ったと互いを罵りますが、本当の原因は速やかに任務を遂行できなかった自分にある事をマーティンは分かっていたのでしょう。
そして全てに決着をつけるべく山に戻ったマーティンの前にタスマニアンタイガーが現れます。絶滅したと思われたその獣が子供を連れいるのに気付き、ライフルを下げるマーティン。再び彼らがこの地で栄えることを願って・・・と言う予定調和で甘っちょろいラストを考えていましたが、まったく違ったラストでした。
最後に主人公が取った行動は理解できません。いや、理解できなくもないが、やっぱり納得できない。
残された男の子を迎えに行くマーティンの姿だけがこの映画の唯一の救いでしたが、それは男の子に対する哀れみなのか贖罪なのか。全てに釈然としないこの映画、妙な予定調和や分かりやすい流れなど、こちらが無意識に望む心地よさを許さない“やるせない”作品でした。
今後、この映画は時間はかかるかもしれませんが、隠れた名作と言われるかもしれません。
【感想:End】
さて、5日連続で映画の感想と言う(多分)空前絶後の暴挙に出ましたが、現在も「ピラミッド」が検索ワードで訪問者される方がまだまだいます。う〜ん・・・あの映画(の主張)を肯定的に受け止めている人が多いのか、それとも否定的に受け取っている人が多いのか。
あの映画、ほじればほじるほどアラが出てきて面白いんですが、特に数学部分のツッコミを入れたい気もしますが、これをマジメにやればハマリそうだなぁ。ピラミッドから新しい数字を見つけて、私自身がトンデモ主張をし始める・・・いや、「ミイラ取りがミイラになる」ってやつ?(笑)
・ハンター@ぴあ映画生活
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元傭兵で孤高のハンター、マーティンが依頼されたターゲットは絶滅種のタスマニアンタイガー。確かな目撃情報を元にオーストラリアのタスマニアへ向かうが、そこには自然保護運動家と森林を職場とする人たちの対立の場でもあった。宿泊場所として利用する民家は動物学者である主人・ジャラが山中で行方不明の母子家庭。
一人黙々と仕事に取り組むマーティンは、やがてその一家の子供たちと心を通わせて行くが、やがて依頼主であるバイオ・テクノロジー企業、レッドリーフ社から催促とともに・・・。はたして幻のタスマニアンタイガーはいるのか。そしてマーティンは仕留める事ができるのか。一家の父、ジャラの消息は。
最近の手垢まみれの映画を見すぎた私には、深く突き刺さる映画でした。そしてタスマニアの自然を写した映像とやるせなくなるストーリーは映画の醍醐味だと感じました。
それではまたまた【感想:Start】〜【感想:End】を。今回はこの間にガチのネタバレがあります。
【感想:Start】
本当に救いのないエンディングでした。ハッピーエンドとは程遠い、そして誰一人として幸せを手にできなかった終わり方でした。
絶滅したと思われていたタスマニアンタイガーの生存を確信したレッドリーフ社は、その貴重なDNAを独占入手すべく、現地へマーティンを派遣。DNA採取のため、最後の個体かもしれなくとも関係く仕留めると言う方針を承諾するマーティンだが、自然保護活動の立場を装うも森林伐採を生業とする地元では歓迎されない。
彼の逗留先である一家は、夫の帰りを待ち続ける妻と幼い姉弟。子供たちは山に向かうマーティンに父親の探索も依頼するが、無駄である事を知りつつも子供たちの願いを聞き入れる。しかし、山中でマーティンが目にしたものは・・・
物語に登場する地元のコーディネーターで、マーティンの逗留先を斡旋するミンディ。彼は家主のルーシーに思いを寄せていることが分かります。ここのところ、妙にストーリーを先読みしてしまう私ですが、どうせ自然保護と地元の雇用の関係からジャラが殺害されたように見せかけ、実はミンディが・・・と言う流れを疑いましたが、そのどちらでもなくジャラはタスマニアンタイガーを目撃し、それを“報告”した事がきっかけで殺害されたようです。
映画の中では確たる証拠は出ていませんでしたが、動物学者として絶滅種を見つけた人間と、前述の様な考えを持つ企業が対立しないわけがない・・・と言うことでしょう。
そしてストーリーの終盤、一家の母親と長女が事故に遭い亡くなります。残されたミンディもマーティンも、それが事故ではない事を分かった上で、その原因を作ったと互いを罵りますが、本当の原因は速やかに任務を遂行できなかった自分にある事をマーティンは分かっていたのでしょう。
そして全てに決着をつけるべく山に戻ったマーティンの前にタスマニアンタイガーが現れます。絶滅したと思われたその獣が子供を連れいるのに気付き、ライフルを下げるマーティン。再び彼らがこの地で栄えることを願って・・・と言う予定調和で甘っちょろいラストを考えていましたが、まったく違ったラストでした。
最後に主人公が取った行動は理解できません。いや、理解できなくもないが、やっぱり納得できない。
残された男の子を迎えに行くマーティンの姿だけがこの映画の唯一の救いでしたが、それは男の子に対する哀れみなのか贖罪なのか。全てに釈然としないこの映画、妙な予定調和や分かりやすい流れなど、こちらが無意識に望む心地よさを許さない“やるせない”作品でした。
今後、この映画は時間はかかるかもしれませんが、隠れた名作と言われるかもしれません。
【感想:End】
さて、5日連続で映画の感想と言う(多分)空前絶後の暴挙に出ましたが、現在も「ピラミッド」が検索ワードで訪問者される方がまだまだいます。う〜ん・・・あの映画(の主張)を肯定的に受け止めている人が多いのか、それとも否定的に受け取っている人が多いのか。
あの映画、ほじればほじるほどアラが出てきて面白いんですが、特に数学部分のツッコミを入れたい気もしますが、これをマジメにやればハマリそうだなぁ。ピラミッドから新しい数字を見つけて、私自身がトンデモ主張をし始める・・・いや、「ミイラ取りがミイラになる」ってやつ?(笑)
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