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2015年09月24日

「天井桟敷の人々」感想

制作:1945年 日本公開:1952年2月

ストーリーは、一人の女性を巡る四人(無言劇役者、俳優、犯罪者、伯爵)の
男の物語でした。

この映画は学生時代にレンタルビデオを借りて観た記憶があったのに、内容
はすっかり忘れていました。でもラストが近づくにつれ、そうだ!こんな終
わり方だったんだと思い出しました。誰も幸せにならない切ない終わり方で、
さらにこの後彼らはどうなっていくのかが気になります。

主演のバチストを演じるジャン・ルイ・バローのパントマイムの巧さには感
嘆しました。

また、金の無心をして、断られたら殺してしまおうと思っていた犯罪者ピエ
ールに気前よく大金を渡し、友人となってしまう(決闘の立会人にもなっても
らう)俳優フレデリック。彼が、女性(ガランス)にバチストへの想いを聞かさ
れ「これでオセロを演じることができる!」と嫉妬心を演技へ取り入れ昇華
させようとする姿にもバイタリティを感じました。

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Akio
はじめまして。 映画が大好きで、現在も続いている午前十時の映画祭の第一回と第二回では上映作品100本全ての映画を鑑賞しました。 映画やテレビはたとえ架空設定のSFであっても、制作当時の時代を映しています。50歳を超えた今、特に邦画と日本のドラマは、過去の世相と風俗を振り返りながら観ていきたいと思っています。
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