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2015年09月14日

ジャッキー・チェン映画その5感想 花飛満城春

(制作1974年 日本未公開 別タイトル:All in the Family)


ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその5。


日本版のDVDは発売されていませんが、機会があったので見てみました。もちろん日本
語字幕はついていないので、細かい内容はわかりません。しかし、コメディっぽい話だっ
たので、大まかな話はわかったような気がしました。

ストーリーは大きく二話に分かれています。

前半

ある町。父親が無くなったため、母親を引き取ることになった三組の息子夫婦だが、母親
は粗雑に扱われてたらい回しにされてしまう。三男の家に住むことになった母親は一計を
案じ、鋳掛屋に偽物の銀の塊を作ら、父親の遺産を持っていると息子たちに思わせた。

息子夫婦たちの態度は一変し、ご馳走や、扇風機を買ってきて母親をもてなした。

ある日、長男と次男がそれぞれ母親の就寝中に銀塊を盗もうと部屋に忍び込んだ。二人で
銀塊を奪い合っていると母親が全く動かないことに気付く。三男も部屋に駆け付けると、
母親は既に亡くなっていた。銀塊が偽物と知って落胆する息子たちであった。


後半

人力車屋の隣の家では貧しさのため、娘を娼館に売ろうとしていた。娘は娼館にいく日ま
で車夫(ジャッキー・チェン)との逢瀬を人力車屋の上の階で毎日楽しんでいた。しかし、
その情事を社長の妻に覗かれていて、ある日、娘が帰ったあと妻は車夫に迫って関係を持
ってしまう。

娘は娼館で客を取るようになり、妻と車夫の関係は続いていたが遂に主人に関係がばれて
追い出されてしまった。それだけではなく、車夫は妻から性病をうつされていた。痛みに
苦しむ車夫。娼館では、一人前になった娼婦が色目を使って客引きをしていた。




カンフー映画ブームの終焉で仕事がなくなり、一度両親の住むオーストラリアへ渡り、左
官の仕事をしばらくして11カ月後に香港へ戻り、兄弟子のサモハンから仕事をもらったり
助手の仕事をしていたころの映画です。

「ドラゴン・ファイター」、「ファイティング・マスター」の朱牧(ジュー・ムー)監督
の映画です。自伝では、ベッドシーンがあるということで黒歴史にしたいようなコメント
をジャッキーがしていました。この自伝「I AM JACKIE CHAN」の出版時の映画の最新作は
「WHO AM I(1997年)」や「ラッシュアワー(1998年)」でした。その後、ジャッ
キーがアクションから演技に重点を置き始めた10年後の「新宿インシデント(2008年)」
という映画でまたベッドシーンを演じているので、今ならまた違った感想が聞けるかもし
れません。

(近年、最新版の自伝が発刊されましたが、日本語版が出版されるかは不明です。)
日本版発売されました。

 

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アクション映画ではないですが、車夫役のジャッキーは、車庫の梁で逆上がりをしたり、
車を引いている際に客を乗せたまま喧嘩になった時の捌き方を新人に教えたりとジャッキ
ーらしさは出ていました。

映画の終盤、娘の両親は宝くじに当たって大金を手にします。気が大きくなった父親は近
所の住人と宴会に出かけてしまいますが、娘は身請けされずに娼館に放っておかれたまま
でした。ひどい話です。

映画が始まってすぐ、サモハン・キンポーが車夫をやっている姿と田俊(ジェームス・テ
ィエン)が友人とナンパをしている姿がカメオで写っています。

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時系列でいうと次の日本版が発売されているジャッキー関連の映画は、アンジェラ・マオ主演、
サモハンが武術指導と悪役、ジャッキー、ユンピョウが端役の「レディクンフー密宗聖拳」です
が、レンタルや動画配信にはなかったため、次の映画に移ります。

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はじめまして。 映画が大好きで、現在も続いている午前十時の映画祭の第一回と第二回では上映作品100本全ての映画を鑑賞しました。 映画やテレビはたとえ架空設定のSFであっても、制作当時の時代を映しています。50歳を超えた今、特に邦画と日本のドラマは、過去の世相と風俗を振り返りながら観ていきたいと思っています。
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