2009年09月23日
うそうそ
畠中 恵著
出版 : 新潮社
発行年月 : 2008.12
「凄いや、私は本当に旅にでるんだね!」
若旦那の期待に膨らんだ声。
でも大丈夫?
一日に数度も違う病気にかかるような特異体質の若旦那が箱根の温泉に湯治に行く。
ただで済むはずがありません。
しかも、箱根の山神の娘、姫神様が若旦那に嫉妬した事から姫神の守役である天狗たちが若旦那を狙う。
小藩の侍が長崎屋がもつ変わり朝顔を狙って若旦那の誘拐を企てる。
そこに謎の雲助 新龍が不審な挙動を・・・。
若旦那の優しい気持ちがみんなの心を溶かしていく。
若旦那を守る、佐助&仁吉の過保護ぶりに笑いながらも「なり足らぬもの」の悩みにすべての人々が内容が違っても何かしら悩みを抱えて、折り合いをつけながら生きているんだよな〜と思いました。
姫神のおひめちゃん。カワイイですね。若旦那と齢1000歳のおひめちゃんが結婚したらオモシロそうだと、今後も小説に出てくるといいですね。