aiki 合気道から広がる世界

一教を考える。

　武道のみならず、様々なジャンルで、

　一番最初に教わるものこそ、「奥義」であるといいます。

　道場によって、最初に教えることは違うと思いますが、

　この技をなぜ、、「一教」と名づけたのか。

　それを考えると、この技の重要性が高まります。

　
　そこで、私が考える、技の要点を述べていきたいと思います。

　
　一教は、半身に立ち（または、正面に座り）、相手が、手刀で打ってくる
（剣道でいう「面」）のを、両手で受け、制する技です。

　
　私が考える要点は、２つ。

　一つ目は、「両手をまっすぐに出す。」です。

　まっすぐとは、肘関節を伸ばして腕を一本の棒にする

　ことです。

　相手の腕は、肘関節を曲げて振りかぶり、打ってきます。

　その肘が、曲がった状態のうちに、こちらは腕を伸ばして受けます。

　これによって、「クランク運動」の一部に相手を組み込むことが出来

　ると考えます。

　私が教わった先生は、こちらが力を入れて打ち込んでも、
　とても柔らかく手刀を受けます。

　それはなぜかを考えた結果が、上の要点です。

　腕に力を入れず、腕を伸ばしたまま、壁に両手を突くように、

　体重を相手に預けます。

　そうすると、自然に肘が上に上がっていきます。

　あとは、相手の脈部をつかみ、

　自分の両ひざにむかって切り下ろします。

　
　二つ目の要点は、「相手の正中線に足を踏み込む」です。

　相手が右手刀で切り下ろしてきたら、

　こちらの左足を相手の正中線に向かって、

　「半歩」踏み出す。

　私が教わった先生によると、
　
　攻撃する相手は、「一歩」踏み込んでくる。

　こちらも「一歩」前に出ると、技がぶつかってしまいます。

　だから、「半歩」だ。と教わりました。

　これと同時に、両腕を伸ばして出す。

　私がやってきた経験上、正解は一つではないと思いますが、

　初心者の疑問の解決の一つのヒントにはなると思います。

　試してみてください。