えっ?と思った方が多かったのではないかと思うが、皆さんはいかがだろうか?
私は、えっ?と思った。何それ?という漢字、いや感じだった。
全国からの応募によって、もっとも多かった一字が選ばれているわけだが、早速検索してみたら、「今年の漢字」の広報用リリースを初めて見ることができた。
それによれば、金が選ばれるのは4回目で、選ばれた理由としては、東京オリンピックでの金メダルラッシュ、そして、コロナの支援「金」や給付「金」、さらには大谷選手の投打の二刀流による大活躍と言う「金」字塔などによって1位に選ばれたのだという。
しかし、説明を読んでも、どうも割り切れない。確かに金メダルは、多かったし、お金に関わる言葉も多かったが、今年を象徴する言葉という点では、なんだか今ひとつ共感がわいてこない。
むしろ、12月前後から、日大の理事長などの、不透明な巨額のお金が動くニュースが話題となったから、そこから来たのかな?と思ったくらいである。
私のかつての同僚で、今や売れっ子作家となったH君は、今年の言葉であれば、「耐」ではないか?とSNSで書いていたが、そっちのほうが納得がいく。
まあ、清水寺の貫主が、勝手に決めているわけではなく、国民の中でそう感じた人が、確かに多かったということなのだからまあ、そういうものなのだろう。
ちなみに、リリースを読んで、恥ずかしながら、「貫主」という言葉を初めて知った。
貫主とは、その宗派の末端のお寺まで管理する宗派一門の最高責任者なのだそう。つまり、清水寺という一つのお寺の住職ではなく、宗派のお寺を束ねる非常にお偉い方が、毎年今年の漢字をお書きになっていたのである。ありがたや。
私にとっては、「金」よりも、貫主様のほうが今年の驚きの言葉であった。
#今年の漢字 #金
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