それは、下水からコロナウィルスの感染者の発生を予測する、というものであった。
下水に流されている生活排水には、感染者の家から流されるコロナウィルスも含まれていて、それを分析することによって、今後1週間でコロナの感染者がどれくらい発生するかを予測する研究が行われているというのである。
(NHKのサイトより)
東北大学の研究チームによる取り組みで、仙台で実験が行われており、既にかなりの精度で予報がされているという。
トイレの排水を含めた生活排水が流れる下水に着目して、それを丹念に分析し予測データーに結びつけようという発想が、まずすごいと思った。
感染している人たちが流す生活汚水には当然ウィルスも流されるわけで、その量を調べれば、感染者の予測ができるというのは、なんとなく想像できる。しかし、素人の私にも、それは、とてつもない地道な苦労の上に成り立つ研究調査なのだろうと思う。
なんとか感染者数の予測ができないだろうか?という課題に挑もうと思い、それを解決するにはどんな手法があるのだろうか?と考える。それが科学者の発想力である。素晴らしいなと思う。
なぜ?どうして?もしかすると?・・・・疑問と仮説と検証が科学的発見を生み出す。
それは他の仕事にも通じる。
疑問や不満を持ったら、それはなぜ起きて、どうしたら解決できるのだろうか?と考えることが、新たな仕事や製品を生み出す。
この下水によるコロナウィルスの予測が、この先どうなるのか、大いに注目していきたい。
(ところで、三宅民夫さんは、私の少し先輩だからもう70歳近いと思うが、いまだにNHKの看板番組に幾つも関わっておられる。NHKも三宅さんに、やや頼りすぎの気もするのだがどうだろうか?・・)
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