論説委員長の藤井 彰夫氏による、「気がつけば1970年代 大転換の時代に類似点」というタイトルの記事である。
有料会員向けのものでもあるので、詳しく引用はできないけれど、ニクソンとトランプという大統領や、オイルショック的なこと、そして、コロナという世界的課題まで、70年代と類似したことが重なっているという分析で、興味深く拝読した。
(日経新聞より/備蓄石油)
バブル時代を彷彿とさせるような社会経済の動きや、石油価格の高騰など、なんだか昔見てきたことが起きているなあという漠然とした印象を感じていたので、非常に納得できる内容であった。
私は、70年代の終わりに社会人になったので、そこから右肩上がりのイケイケ状態、そしてバブル期も経験した。
今も住んでいる東京のマンションは、バブル期の80年代に買った築間もない中古マンションだったが、値段のピークを少し超えた頃とはいえ、新築当時の倍近い価格だったことを記憶している。割高な買い物をしたわけだが、それでも当時としては良い買い物といわれるものだった。
時代は巡ると言われるが、このところそうした時代との類似感覚のようなものは感じていたので、天下の日経論説委員と共通する認識だという事を嬉しくも思った。
ともあれ、時代を見通す、ということが難しくなってきた。一昔前のマーケティング論では、対応できないようなことが数多く怒ってきているようにも感じる。
かつて、小松左京氏が書いた「日本沈没」を下敷きにしたTBSドラマを見ながら、この先、日本はどこへ向かうのだろうか?とあらためて考えさせられた。
ところで、小松左京の日本沈没を知っている人も少なくなってしまったのだろうなあ。
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