(北日本新聞より:記事保護のため、一部マスクしております)
銅器など高岡市の伝統工芸関連の5社が、「独身の日」の11日に、インターネット通販会社のライブ販売に出店して、数時間で銅器や漆器などを100万円以上売り上げたというのである。
伝統工芸は、なかなか厳しい環境にある地場産業だが、コロナウィルスの流行によって海外にビジネス出張したりすることが制限され、販売減少に悩んでいた中で、こうしたネットでのビジネスが、新しい可能性を生んだということである。
5社が出店したのは、中国最大の海外高級ブランド通販サイト「寺庫(SECOO(スークー))」で、県新世紀産業機構がサポートして、中国人スタッフなどの協力もあって実現したのだという。
こうしたネットショップでのセールに道を求める傾向は、日本中で起きていることだと思うが、独身の日という大きなビジネスタイミングに、適切なアドバイスを受けることによって、より効果的な出店サイトに商品を出すことによって成果を生み出したというのは、素晴らしいことだと思う。
マーケティングチャンスにおいても、TPOは重要である。すなわち、Time, Place、Occasion。ファッションを着こなす際の注意すべき点を示すために使われはじめたこの言葉も、すでに時代遅れのようにも思われるが、やはりTPOを捉えるということは、マーケティングにおいても大切である、それが、この事案にもあらわれている気がする。
こんな形で地場産業が世界に広がる可能性は、まだまだ十分にあり得ると思う。
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