いつもの通り、実家から群馬県あたりまでは、順調な道のりだった。しかし、関越の花園手前あたりから、混雑が始まった。緊急事態が解除され、コロナ感染者も激減した週末は、大都市周辺の人の移動も戻っていたというわけである。
かくして、何年かぶりに、高速道路でのノロノロ運転を味わい、8時間かけて東京の家に帰った。さすがにへとへとになった。
今回ドライブをして実感したのは、目の衰えである。夕方になって薄暗くなったとたんに、遠くの標識などが少し見えにくく感じた。これが年というものだなと改めて思った。
周囲に対しても責任を持って運転することができるのは、あと10年くらいかもしれないなあ、と少し寂しくなった。
とはいえ、やはり秋晴れの中を車を走らせるのは、快適だった。介護に疲れた心と体に、いつもとは違う刺激を与えてくれた。心の洗濯である。
途中の越後平野の山々は、まだ紅葉には少し早かったけれど、少しずつ色を変えた山肌に、夕日が当たって、暖かい色合いを放つのを眺めているだけで、心が安らいだ。
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