大相撲秋場所限りで現役を引退し、年寄「間垣」を襲名した横綱白鵬が、土俵に別れを告げた。
(ヤフーニュース/ニッカン)
東京・両国国技館で行われた引退会見では、引退を決めた心境について、「ホッとした気持ちでいっぱい。引退を決めたのは名古屋場所の10日目で。進退を懸けた最後の場所も、膝が言うことを聞かなくなり、この場所は2桁勝利が目標だった。その10勝を達成したときに部屋のみんなに今場所で引退することを伝えた。迷いはなかった」と明かした。
優勝45回など史上1位の記録が多数あり、63連勝、通算1187勝247敗253休という記録もすごい。なかなか破られることがないと思われる記録を多数残している横綱だけに休場が続いていたとはいえ、その強さは誰もが認める所だろう。ただ、ちょっとやんちゃなところもあり、朝青龍ほどではないが、ヒール(悪役)的なところも多かった。ということで、年寄り襲名に反対する理事もいたようだが、言動に気を付けることなどが書かれた誓約書にサインをすることで、年寄「間垣」を襲名するという異例の形になった。いわば、しばらく親方修行しなさい、という執行猶予付きの年寄りというところだろうか。
(ヤフーニュース/デイリー)
そして、もうひとり、その昔、高校野球で、マウンドで汗をぬぐうしぐさから「ハンカチ王子」と呼ばれ、絶大な人気を博した日ハムの斎藤佑樹投手が引退を表明した。
早実高から早稲田大学に進学し、大学野球でも4年間話題になり、ドラフト一位で日ハムに入団した。しかし、33歳で引退を発表した彼の記録は、11年のプロ生活で、通算15勝26敗とびっくりすような数字であった。ケガと不調に悩まされ、学生時代のさわやかな笑顔は、プロ野球のマウンドでは、あまり見ることがなかったようにも感じる。しかし、斎藤は、「幸せでした」という言葉でしめくくった。
一世を風靡したことのある二人の男が、現役を去る、その花道には様々な違いがあるかもしれないけれど、大仕事を終えた安堵感と、さわやかな笑顔には、それぞれの人生の大きな区切りのワンシーンが確かにあった。
男が花道を飾るというのは、とにもかくにも大変な決断なのである。
#白鵬引退 #斎藤佑樹引退
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