マティニというカクテルがあること、そして、マティニをウオッカベースで作るヴォッカティニというものがあることや、ステアとシェイクという作り方があることを知って、カクテルブックを買いカクテルにはまったことがあった。、ワルサーPPKという拳銃のことも007が教えてくれた。
ショーンコネリーのスーツやジャケットの着こなしを見て、お洒落な男とはこういうものなのか、と漠然と感じて、洋服にも興味を持った。
映画によって、原作者であるイアンフレミングというかなり凝り性の小説家を知った。
女性を口説く時には、欧米人は、どのようにするのかということを学んだ。(おかげで、後年ずいぶんと役に立った(笑))
ショーンコネリーが、007を降りたあとの数人の俳優には、あまり魅力を感じなかった。
ただのプレイボーイ風の俳優のシリーズなど、フレミングはきっと泣いているに違いない。勝手にそう思っていた。
そして、15年ほど前に、ダニエル・クレイグのボンドシリーズがスタートした。
ゴルゴ13のようなそのストイックな雰囲気と鍛え上げられた肉体の持つ高い運動能力と、その体に似合うスーツ姿の美しさ。これぞ、007、と快哉を叫んだ。
そのD・クレイグのボンドシリーズも、15年を経て最終作を迎える。コロナウィルスによって公開が遅れたが、クレイグだけでなく、きっとアストンマーティンもまた重要な役回りをするに違いない。
映画公開前のPRということもあって放送されていた「007スペクター」を見ながら、この作品にも、過去のシリーズに対する色々なオマージュが隠れているなあと思いつつ楽しんだ。ちょっと寂しくもあるが、クレイグの最終作”NO TIME TO DIE”を見るのが、楽しみでもある。
#007
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