(北日本新聞より)
市民にとっては、シンボルであり誇りである。子供のころから遠足などで何度も見学に行ったりしていた。高校生の頃は、学校帰りに高岡城のあった公園を抜けて大仏の前を通って駅に向かうことも多かった。彼女と一緒に散歩するデートコースでもあった。
そんな高岡大仏の「お身ぬぐい」が、23日、同市大手町の大仏寺で行われ、高岡大仏奉賛会のメンバーなど10人が、大仏の表面を拭いてきれいにしたという。ご苦労様です。
現在の高岡大仏は高岡銅器の技術を結集し、1933年に完成した。地上約16メートル、総重量65トンという堂々たる大きさである。県外のお客様をお連れすると、皆さんビックリされる。
また、前田利長を弔うために建立された国宝瑞龍寺は、本当に美しいお寺である。
そして、海越しの立山を眺められる雨晴海岸や、氷見市など素晴らしいスポットも数多い。
きっと、市民にとってはあたりまえで、県外の人にとっては驚きの魅力というのは、実は沢山あるに違いない。それは、人生の半分が東京都民で、半分県外人である私もそう思う。年を取るにつれて、ますますその思いは強くなってきた。
なんて素敵な町に生まれたのだろう、と自分の故郷を誇りに思っている。
美しい川が数多く流れ、立山連邦のような日本を代表する山々を日々眺められる一方で、里山の美しさとその恵みも素晴らしい。魚の美味しさは、全国屈指だと思っているし、まじめで人の良い県民性も、日本トップクラスだと思っている。
大仏のニュースを見ながら、そんな故郷に生まれた幸せと歓びをあらためてかみしめている夜である。
#高岡大仏 お身ぬぐい
【このカテゴリーの最新記事】