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2021年10月10日

小三治師匠、逝く

柳家小三治さんが亡くなられた。7日に心不全のため亡くなっていたことが、今日分かったという。81歳だった。
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(ヤフーニュース/報知新聞)

ひょうひょうとして味のある語り口で、人生に対しても、どこか肩の力を抜きながら少し斜に構えて向きあっているようなところがあった。でも、実は、とてもまじめで一生懸命の人だったのだろうと思う。
『あくび指南』『うどん屋』などから、『子別れ』『死神』『芝浜』などまで、幅広いネタに独特の味わいがあった。

なんだか、あんまりやる気がないのかな、というような淡々とした感じで、まくらと言っていいのかどうか、と思うような独特の導入部から、いつのまにか小三治ワールドに引き込まれていく。
私は、小三治さんの『粗忽長屋』なども、なかなか好きなネタだった。間抜けな会話と、おかし味と悲しみと言うかちょっとエレジーのような所を感じさせるのが好きだった。

とにかく、何にせよ淡々とされていて、彼を追いかけたドキュメンタリー番組では、高座に上がる直前まで、やる気があるのかわからない様子が描かれていたが、それもまた師匠のキャラクターだな、と思う。

近年は、あちこち体調がすぐれず、無理をしながら全国での公演をこなしておられた様子が痛々しくもあった。
多趣味の人で、音楽もお好きなら、バイクにもお乗りになっていて、かつてバイクに乗っていた私としては、バイクを愛されたことも好感を持っていた理由のひとつだった。

談志師匠とは、またちょっと味わいの違う『芝浜』の語り口も好きだった。

米朝、志ん朝、枝雀、談志、歌丸、そして小三治師匠と、私の好きな噺家が、また一人あちらの国へ旅立たれた。心からご冥福をお祈りしたい。
#柳家小三治師匠

2021年10月09日

工具の楽しみ

今日は、父の汚れ物の洗濯をしてから、中庭で、昨日切った木の枝と葉の片づけ作業をした。最初から庭に植えられた木ではなく、鳥が運んだ種か何かが成長して、いつの間にか大きくなっていた木である。それが、庭本来にあった木ではないことを指摘したのは妻であった。

確かに、中庭にある茶室用の便所脇から不自然に生えていた。
私は何十年もこの家から離れて東京でくらしていたから、たまに帰郷した時にしか見ないので、はじめから庭にある木のように思っていて気にも留めずにいた。しかし、妻は、数年前から気になっていたという。「あれは、外来の木ね」そう言っていた。

毎年大きな葉をつけるのだが、落ち葉もひどくて、秋には雨樋が落ち葉でつまるほどだった。そんなこともあって、外来樹だと聞いてからは、枝などを切らなければなと思っていた。梯子をかければ、自分で枝を切れるような木なので、やろうという思いはずっとあった。

一昨年、電動のこぎりを買った時に、雨樋側に伸びていた枝を切ってみた。比較的苦労なく切れた。しかし太い枝は、その電動のこぎりではちょっと無理があったのであきらめた。

そして今年、裏庭の柘植の木が、わが家の敷地外の小道にまで張り出したので、それを切るために、チェーンソーを買った。簡単な植木の剪定作業などを業者に聞いてみたら、枝を切ってもらうだけで数千円かかると言われたので、自分でやることにした。DIY好きで、何でも自分でやりたくなる性格も後押ししてしまった(笑)
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ネットの会員であるA社のサイトで、電動チェーンソーを見てみたら、剪定作業2回分くらいの値段で買えるものを見つけたので思わずポチってしまった。
先週配送されたその新しい道具は、私の望み通りのものだった。エンジン型のものは、コードをつながなくてよいが、だいたい音がうるさく使い勝手も手軽ではない。電気式は、パワーや機能は落ちるが、アマチュアが小さな家で使うには十分だった。それに扱いやすい。
日曜大工用の電動のこぎりとは格段の差で、あっという間に太い枝を切り落とすことができた。2時間ほどの作業で、長年悩んでいた木がすっきりした。
実は、この木は切り倒そうとも思っていたので、枝を切り落としたら、幹も自分で切れそうな状態になったので、来週には、幹も何度かに分けて切って行こうと思っている。

良くできるている道具というのは、本当に面白い。この2日間の伐採で、既にもとは取れたと思う。電動のこぎりと、電動丸のこ、そしてチェーンソーと、私の道具ラインナップには、3つのすぐれものが揃った。
#工具 #チェーンソー












2021年10月08日

大地震と水漏れ

10月7日夜、10年ぶりに東京都心を震度5クラスの地震が襲った。
夜中のニュースでは、水道管の破裂による漏水が、あちこちで起こったという報道があった。
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(東京新聞ニュースより)

実は、水道管や、ガス管、道路のトンネル、高架道路の橋脚、などなどくらしを支えている社会インフラの老朽化は、大変危機的な状況にある。

私の家は、100年くらい前に建ったものだが、水道やガスなどの工事は、当然昭和に入ってからのことになる。民放の放送は、私と同い年だ。家にTVが入ったのはたぶん私が10歳前後の頃だと思うから、ちょうどその頃から父は、少しずつ家の水道やガスなどを整備していたのだろう。ちなみに水道は、井戸のポンプを自前で設置してくみ上げた水をしばらく使っていて、それに併設して、公共水道も敷設された。

数年前、介護のために帰郷し、介護用のアパートから実家に戻った時に台所を直した。古いキッチンユニットを外して、配管も新しくしたが、台所側=つまり、公共工事部分から、自前でつないでいる「二次側」になるが、金属管が埋設されていて、けっこう腐食がひどかった。(今は、樹脂の配管が主流になっているそうで、工事を見ていてこんなもので大丈夫なんですか?と聞いたら、50年は持つはずだと工事屋さんが言っていた。(本当かな?)

工事屋さんは、ちょうどいいタイミングで配管を交換してよかったですね、と言っていたくらい50年ほどで金属管は腐食する。その数年後、「一次側」つまり表の道路の水道管の工事があったが、こちらは、家の配管より10年くらい前のものだと思うが、工事を見ていたら、配管の腐食はなかなかすごかった。

東京で今回破裂した配管も、おそらく同じように50年前くらいか、首都だからもう少し早く整備されたものかもしれない。東京の地下に張り巡らされた水道管のほとんどは、破裂した管と同じように年をとってくたびれている。

この重要な都市インフラは、実はすぐにも新しいものに交換する必要があるくらい全国のほとんどのところが、同様なのだが、全部を新しくするには大変な公共工事予算となる。そんなことは、政府も自治体も恐ろしくて積極的には発表していないけれど、この先どんどん、今回のような漏水事故は起きるに違いない。それ以外にも、日本中の橋が、老朽化している。これもまた、抜本的な工事を行うには余りに膨大な予算が必要で、本当に危険なところとか幹線道路にかかる橋などを中心に工事を行っていくしかないので、小さな生活道路にかかる橋は、手が回らない。恐らく皆さんの周りにも、生活するうえで必要な橋だけど古くなって渡るのが怖くなっている橋があるのではないか。

くらしを支える足元のインフラ問題が、漏水によって思いがけず「噴き出した」ことは、ある意味、これからの未来への警鐘なのかもしれない。
#水道管破裂

2021年10月07日

大谷翔平というスーパースター

NHKBS「スポーツ酒場」で、大谷翔平の今シーズンを分析していた。
こうして大谷選手の今シーズンをまとめて見ながら、ピッチングとバッティングを分析してもらうと、いかに彼がすごいのかということを、あらためて痛感した。
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(NHKスポーツ酒場HP)

そして、シーズン終わりの重要な2試合で、どちらの試合でも10奪三振を上げながら味方の援護がなく勝ち投手になれなかったシーズン終わりの試合を振り返ると、本当に2ケタ勝利を逃したことが悔しくてしかたがない。ベーブルースの記録を越えられるところに本当にいたのになああ、と本人よりも、見ているこっちが忸怩たる思いになる。

アッパースイングから打ち出される大谷のホームランのスイングを見ていると、あんなフォームで振り切って体に負担はないのだろうか?と常々思っていたが、解説の小早川氏などのコメントを聞いていても、やはりトレーニングによって生まれた大谷選手の腰や背筋の強さなど、常人ではあり得ないバッティングであることを知ることができた。

今シーズンは、記録ずくめの凄いシーズンになったが、それにもまして、大谷選手の笑顔は本当に素晴らしい。
かつてこれほど輝くような笑顔を、常にふりまきながらプレーをしていた日本人大リーガーはいただろうか?いや、アメリカ人選手にもいないのではないか?彼は本当に楽しそうにプレーをしている。
その点も人気のポイントだろう。

何はともあれ、今シーズンは終わった。あとは、11月のMVP発表を待つばかりだ。
来シーズンも、頑張れ大谷翔平!
#大谷翔平











 

2021年10月06日

いよいよバイクもEVへ

世界中で自動車のEV化が進んでいるが、バイクでもEV化が進行しているという。
川崎重工業は、2035年までに先進国で販売する二輪車のほとんどを電動化すると発表した。つまり、あと24年ほどで、あのカワサキのバイクが電動になってしまうということだ!
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(ヤフーニュース)

まず2025年までに二輪車の10車種以上を電気のみで走るEVとハイブリッドのタイプにして販売予定。そして、2035年までには先進国で販売するほとんどの二輪車を電動化するというのである。
バイクの楽しさは、言ってみれば、エンジンの上にまたがって操るものなので、ダイレクトにエンジンのフィーリングが感じられるところにある。エンジンの回転数の変化とエキゾーストノート、そしてバイクを倒しながらコーナーを曲がり、アクセルを開けてコーナーから立ち上がり、モリモリとエンジンの回転が上がっていく・・・そんな一連の変化と挙動の全体がバイクに乗る楽しみでもある。それが、EVに変わった時に、いったいどんな乗り味になるのだろうか?

EV自動車でも、バッテリーのサイズや重量、納め方が課題だったが、バイクの場合にはさらにバッテリーを設置するスペースが限られる。バッテリーメーカーとの研究の結果、ある程度のめどが立ったからこそ、今回の発表になったのであろう。
ちなみに、あと24年後となると、私は90歳を超えることになるので、とうてい生きていないだろうし、万一生きていても、バイクを運転することはできないだろう。
でも、もし乗れるものなら乗ってみたい気もする。右手のアクセルを回した時に、ガソリンエンジンのような吹きあがり感があるのだろうか?どんなフィーリングなのだろうか?車以上に興味深々ではある。

しかし、一方で、オイルの燃える臭いとか、エンジンの熱とか、止まった時に少しずつ冷えていくエンジンから聞こえる「キンキンキン〜」という優しい音とか、そうした五感全体とつながる感覚は、きっとずいぶん失われてしまうのだろうなとも思う。

 二輪車の電動化をめぐっては、ヤマハ発動機も2050年には販売する二輪車の9割をEVにする目標を発表するなど、脱炭素社会に向け、自動車だけでなく二輪車でも電動化の流れが加速していくことになる。
地球のためには、やむを得ないこととはいえ、ガソリンエンジンという大きな技術が消えていくことは、人類の技術遺産の大きな損失かもしれない。
私たちは、どうやら、ガソリンエンジンと共に生きてきた最後の世代になりそうである。
#川崎重工EV #バイクもEV化















2021年10月05日

10月改編の驚き

10月になって、そういえばいつの間にかテレビもラジオも番組がずいぶん変わっていた。
昔は、番組改編期の提供セールスも私の仕事のひとつだったが、もはやすっかり忘れていた。
そんな中で、私にとって新鮮な驚きが2つあった。

ひとつは、NHKのテレビ体操に、男性が登場したこと。
このニュースは、9月にネットニュースなどで見ていたので、頭の中ではわかっていたけれど、やはりテレビ画面で見てみると、多少違和感のある映像でもあった。
「男の人が体操していてビックリ」「女性だけなのはちょっと疑問だったので、何かスッキリした」などと驚きや歓迎の声がネットにも飛び交っていたようだが、私もやはり実際に見てみるとちょっとびっくりした。
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男女雇用機会均等法や男女差別をなくそうという動きを受けたものだろうと思うが、なんとなく見ているこちら側がぎこちなくなってしまう。

いつものようにテレビに合わせて体を動かしながら、やはり視線は、お気に入りの矢作あかりさんや、原川愛さんをつい追ってしまう。ああ、男の本能の悲しさよ(笑)

そして、もうひとつが、報道ステーションの大越さんの登場だ。
NHK時代から良識と人情をあわせもつジャーナリストとして個人的にもファンだったので、定年と同時に民放に移籍というニュースには、「えっ!?あの真面目な大越さんがNHKを離れた?!」と耳を疑ったが、やはり、真摯な態度の大越さんのキャラクターは、民放の番組画面でも、やさしく暖かく私に伝わってきた。
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(ビッグローブニュースより)

昨日月曜の放送は見られなかったが、今日の放送をちょっと見たけれど、まだ、少しなじめていないような空気感の中で、照れくさそうにはにかんだ大越さんの笑顔には、やはり心惹かれてしまう。
大越びいきの私としては、これからは、報道ステーションを見る機会が、以前より増えそうだ。
#NHKテレビ体操 #大越健介 報道ステーション














2021年10月04日

東山魁夷と過ごす時間

その空間には、確かに潮騒が聞こえた。
東山ブルーと言われる独特の碧で描かれた海の波は、絵具で書いたはずのものであるにもかかわらず、沖合からやってきて、浜に寄せていた。
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先週の勝興寺の工芸展に続いて、今日は、富山県美術館で開催中の東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展 に出かけた。
東山魁夷が、唐招提寺に納めた襖絵が、実際に設置された襖のような設えで展示されている。特に、海を描いた「濤声」は、やはり圧巻であった。

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地方美術館でこうした展覧会を見ることの大きなメリットは、ゆっくりと見られることである。千住博氏の襖絵の展覧会をこの美術館で見た時もそうだった。画の前で30分くらいも過ごしてしまった。その間、一人で見ていられる時間がずいぶんあった。

平日の昼下がりということもあるが、「濤声」の前に数分立っていると、襖絵の前に誰もいない瞬間が何度も訪れた。じっくりと、その空間支配力を味わうことができる。
出口のところに設置されたビデオを見た後で、また画の前に戻った。

東京の美術館で展示された時には、来場者が多くて、画の全容を楽しむことができなかったという声をよく聞いた。
しかし、今日の私は、違う。何度も、ただ一人で画と向き合う時間を楽しんだ。
「揚州の薫風」の前では、梢をゆらす風を感じることができた。

目が見えなくなった鑑真和上が、見ることの出来なかった日本の海や山の景色と、鑑真の故郷の景色を納める事で、その魂の安寧を祈る。それが東山の襖絵に対する思いであったという。

父のデイサービスの日の短い休み時間。ゆっくり時間を取ってやってきたつもりだったが、結局2時間あまりも画の前で過ごし、最後は、大慌てで帰路についた。
しかし、素晴らしい2時間であった。

県内在住の皆様、ぜひ足をお運びになることをおすすめします。
#東山魁夷 唐招提寺襖絵  #東山魁夷 障壁画展












2021年10月03日

君主、そしてピアノデュオの夜

今夜は、興味深いTV番組を続けて見た。
ひとつは、毛沢東の秘書もやり、歴代の中国のトップにつかえ、途中投獄もされながら、彼らの生の姿を見てきた李鋭氏の手記に基づく中国一党支配の歴史をふりかえるドキュメンタリー番組だった。
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(NHKサイトより)

習近平もそのようだが、結局、中国共産党のトップの座に着いたものは、毛沢東も、ケ小平もそして習近平も専制君主のようになってしまうのだろうという。李鋭氏は、101歳で亡くなる前のインタビューで、「捲土重来」と言う言葉を使って、ケ小平も習近平も、以前の権力者と同じ状態に戻ってしまうと語っていた。始皇帝以来の中国政治の中に連綿と続く権力者の姿を、内部から見続けてきた人が語る説得力のある番組だった。
そして、彼が残してくれた膨大な手記を、パソコンで書き起こした娘さんの功績は、中国近代史を知るうえで、大きな財産になったと思う。

この番組に続いて見たもう一つの番組は、ETV「クラシック音楽館」。
いつものようにチャンネルをあわせたら、チックコリアと小曽根真のピアノデュオによるモーツァルトの演奏が始まったところだった。
師弟関係に近い間柄だが、仲の良い兄弟のようでもある二人の息の合った演奏は、本当に和やかな雰囲気で素晴らしかった。
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(NHKサイトより)

チックさんは、今年のはじめに亡くなったが、本当に惜しいアーチストがいなくなってしまったなあ。としみじみ思う。
日本屈指のジャズピアニストである小曽根真さんは、アメリカを拠点に活躍を続け、世界的なピアニストとなった今も、飾り気がなく、ごきげんでグルーヴィーな演奏スタイルである。

本当は、日本でまた二人で、いや上原ひろみを加えた3人でのコンサートも予定されていたという話を、以前小曽根さんが語っていたが、そのコンサートも幻になってしまった。

2台のピアノをはさんで、見事なコンビネーションで演奏している二人の姿は、スリリングで素晴らしいものであった。演奏を終えて、二人で肩を組みながら拍手にこたえる姿を見ていると胸が熱くなった。

2021年10月01日

男の花道

稀代の大横綱が、ついに引退を宣言した。
大相撲秋場所限りで現役を引退し、年寄「間垣」を襲名した横綱白鵬が、土俵に別れを告げた。
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(ヤフーニュース/ニッカン)

東京・両国国技館で行われた引退会見では、引退を決めた心境について、「ホッとした気持ちでいっぱい。引退を決めたのは名古屋場所の10日目で。進退を懸けた最後の場所も、膝が言うことを聞かなくなり、この場所は2桁勝利が目標だった。その10勝を達成したときに部屋のみんなに今場所で引退することを伝えた。迷いはなかった」と明かした。

優勝45回など史上1位の記録が多数あり、63連勝、通算1187勝247敗253休という記録もすごい。なかなか破られることがないと思われる記録を多数残している横綱だけに休場が続いていたとはいえ、その強さは誰もが認める所だろう。ただ、ちょっとやんちゃなところもあり、朝青龍ほどではないが、ヒール(悪役)的なところも多かった。ということで、年寄り襲名に反対する理事もいたようだが、言動に気を付けることなどが書かれた誓約書にサインをすることで、年寄「間垣」を襲名するという異例の形になった。いわば、しばらく親方修行しなさい、という執行猶予付きの年寄りというところだろうか。

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(ヤフーニュース/デイリー)

そして、もうひとり、その昔、高校野球で、マウンドで汗をぬぐうしぐさから「ハンカチ王子」と呼ばれ、絶大な人気を博した日ハムの斎藤佑樹投手が引退を表明した。
早実高から早稲田大学に進学し、大学野球でも4年間話題になり、ドラフト一位で日ハムに入団した。しかし、33歳で引退を発表した彼の記録は、11年のプロ生活で、通算15勝26敗とびっくりすような数字であった。ケガと不調に悩まされ、学生時代のさわやかな笑顔は、プロ野球のマウンドでは、あまり見ることがなかったようにも感じる。しかし、斎藤は、「幸せでした」という言葉でしめくくった。

一世を風靡したことのある二人の男が、現役を去る、その花道には様々な違いがあるかもしれないけれど、大仕事を終えた安堵感と、さわやかな笑顔には、それぞれの人生の大きな区切りのワンシーンが確かにあった。
男が花道を飾るというのは、とにもかくにも大変な決断なのである。
#白鵬引退 #斎藤佑樹引退














2021年09月30日

ゴルゴ13の終焉

さいとうたかをさんが亡くなった。84歳。代表作といえば、やはり『ゴルゴ13』だろう。私が、さいとうたかをという名前の漫画家、いや劇画作家に出会ったのは、小学生の終わりか中学生の頃、貸本屋にあった雑誌だった。(貸本屋、というものがあったことを知る人も今や少ないだろう)「影」という名前の雑誌だったような気がする。のちにさいとうプロの重鎮となるK・元美津という変わった名前の作家と、さいとうさんの作品が心に残った。
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そして、高校生の頃に、無用の介とゴルゴ13に出会う。
密かに単行本を買い求めてこっそりと読んでいた。というのも、ちょっとエッチなシーンがあって、昭和の純朴な高校生であった私は、何か見てはいけないものを見ているような後ろめたさを感じながら読んでいたように思う。男女の営みを最初に教えてくれたのもゴルゴ13だったということになる。

ゴルゴ13は、50年続く連載だという。ちょうど私が高校生の頃に読み始めたわけだから、そうなるだろう。私にとっても、50年前の思い出から始まっていることになる。

さいとうさんは、虫プロと並んで、集団で作品を作り上げていくプロダクション形式で作品を作っていく仕組みを作った。人物の作画担当や、背景、銃器などの担当など分業を行い、それをさいとうたかをという監督でありプロデューサーがまとめあげる。ゴルゴ13だけは、確かさいとうさん自身がずっとペンを入れていたはずである。そんな形で、毎週の連載を50年も続けてきた。

ゴルゴ13の終焉、とタイトルをつけたが、連載は継続されるという。
さいとうさんが作ったプロダクションシステムは、親分がいなくなっても制作を続けるということである。けれど、さいとうさんの死によって、やはり、「さいとうたかをのゴルゴ」は、終焉を迎えたというべきだろう。そういえば、個人的にはゴルゴの雰囲気があるなあと思っていた007役のダニエル・クレイグも、これから公開される作品が最後となる。なんだか不思議な符合ではある。

これからは、「さいとうプロのゴルゴ13」が始まる。
「さいとう死すとも、ゴルゴは死なず」・・・・・合掌。
#さいとうたかを #ゴルゴ13








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