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2021年10月30日

ハロウィンと選挙

また、この季節がやってきた。ハロウィン。
少なくとも私が40代くらいの頃までは、ほとんど知られていなかったと思う。
もちろん、広告業界などがハロウィンを様々なキャンペーンに利用してきたことが、社会的な影響を持つシーズンイベントにまで拡大したということもあるかもしれないから、業界OBとしては、一方的に批判するのも多少心苦しい気もするけれど。
211030ハロウィンと選挙.jpg
(ヤフーニュース/BuzzFeed News)

今年のハロウィンは、衆議院選挙の投票日と重なっている。
ヤフーニュース(BuzzFeed News)には、「仮装姿」で投票してもいいの?」という見出しが登場した。そうか、そういう若者がいる可能性もあるし、このネットニュースを見て、「面白いからこの格好で投票に行こうぜ!」という若者が出てくるかもしれない。やれやれ。
ちなみに、総務省や都の選管としては、「投票所における服装に関する規定はない」との見解だという。ただし、公職選挙法60条では「投票所における秩序保持」の項目があり、「投票所の秩序をみだす」行為などに当たると投票管理者が判断した場合は、静止したり、投票所から退出させたりできると定められている。とはいえ、面白がる若者などはいそうな気もして心配である。

かつての同僚で、私の部に所属していたこともある長谷部区長の記者会見のニュースが、ここ数年この季節に流れるたびに、彼の心労が伝わってきて、毎年心配している。
どうか今年も大きなトラブルが起きないことを心から祈っている。

#ハロウィン





2021年10月29日

吉野家、お前もか!?

昨日は、灯油やガソリンなどの価格高騰について投稿したが、今度は、吉野家も牛丼を値上げするというニュースが報道された。

「早い、安い、うまい」の三拍子そろったお手軽フードとしてサラリーマンの強い味方である牛丼。私も、好物でもあるので、現役時代には、ずいぶんとお世話になった。忙しい時には、週に3回くらい食べていた時もあった気がする。
その牛丼が値上げするという背景には、やはり原油高も影響しているようだ。
211029牛丼.jpg

吉野家は、29日に、メニューのメインである牛丼を値上げしたと発表した。午後3時に価格表示を切り替えたそうで、「並盛」の店内飲食価格は、387円から426円に39円上がった。値上げの要因としては、やはり原油高と、食材の輸入牛肉の相場高騰を挙げている。

こういう格安メニューが、300円台から400円台になると、なんだか上がった感が強い気がしてしまう。とはいえ、今年2月期の連結決算では、コロナによる時短営業と来店客減少で、75億円の赤字を発表していた。そこへ輸入牛肉の高騰と原油高も加わったのだから値上げもやむなしというところだろう。

原油高といえば、飛行機会社も痛手だろうなと思っていたら、ANAは、25年度末までに9千人を削減するという。これは原油高だけではないだろうが、約2割に相当する人員削減というから大きな経営判断である。各企業の決算のニュースを聞いても、一昔前なら目をむくような赤字決算に度々驚かされている。

コロナ、円安、原油高と、企業を取り巻く環境は、厳しい状態が続いている。
しかし、日本企業、いや日本人は粘り強い!負けるなニッポン!
#牛丼値上げ





2021年10月28日

オイルショック再来!?

石油商品の高騰が甚だしい。ガソリンも灯油も去年の1.3倍前後の値段になっている。
私も灯油18Lが2千円を超えていたのに驚き思わずFBに投稿したが、今朝の地方紙朝刊でも、「油高すぎる!」という見出しが目についた。
211028石油高騰.jpg
(北日本新聞より/*記事保護のため一部をマスクしています)

昔のオイルショックという言葉を思い出してしまったが、本当にショックだ。
県内のガソリンスタンドは、新聞記事の通り、レギュラーガソリンが170円くらい。ハイオクは、180円近い。私はハイオク車だから、空っぽから満タンにしようと思うと、1万円近くにもなってしまう!だから年金暮らしのジイサンは、長距離を走る時以外は、近所にしか行かないから、半分ずつくらいしか入れない癖がついてしまった。(笑)

ネットの記事などを見ると、5月時点でのレギュラーガソリンは、125円前後だったようだから、10月終わりになって、実に50円近く上がったことになる。大変な上昇幅である。
原油価格の高騰は、OPECとロシアなど非加盟の産油国が、景気の先行きが不透明なことなどから11月の増産を見送ったのだが、コロナウイルスのワクチン接種が進んだことなどで世界的に経済活動が再開し、原油需要も予想より膨らんだのだが、減産のため需要に供給が追いつかず結果的に価格が高騰したということらしい。

それにしてもすさまじい印象である。冒頭の地方紙の記事でも、私と同じように満タンにする人が減ったという。県内でいえば漁業関係者など石油を使う仕事の人たちは大打撃だろう。
北陸など雪国では、これから冬を迎えるのに、灯油は欠かせない。一戸建ての多い田舎では、東京のマンション住まいの人たちには想像できないくらい灯油を使うことが多い。
老人2人のわが古民家でも、部屋以外に廊下や玄関などを温めるのにストーブ等を使うので、18L缶を3日に1缶くらい=つまりひと月に10缶は使っている。一缶2千円であれば、月2万円である。昨年は、それが1万5千円くらいだったわけである。月5千円の値上がりというと、暖房を使う6ケ月間弱で約3万円の差になる。
家族が多くて部屋数のある大きなお宅で、さらにわが家と同じ古民家であれば、わが家の倍くらい灯油を使うのではないだろうか?

ワクチン接種率が給食に伸びた効果もあってか、国内のコロナ感染者は激減しているが、まだまだ予断を許さない。
いよいよ雪の季節を迎える北国の暮らしには、何かと厳しい今年の冬になりそうである。
#ガソリン高騰





2021年10月27日

マスク狂騒曲・続編

「アベノマスク」という言葉も、いつの間にか話題にものぼらなくなり、安倍元首相もやれやれと思っていただろうが、ここへきて再びマスクの無駄に関するニュースが流れた。
会計検査院の調査により判明したとのことだが、やはりというか予想通り、8200万枚もの使われていないマスク(約115億円相当)が配布されずに倉庫に眠っているという。しかも倉庫の保管料が6億円!
211027アベノマスク.jpg
(このマスクを使っていたのは、政府関係者でも、この方以外見かけない気がする・・・)

アベノマスクが話題になった当時、私もこのブログやSNSで、使う可能性の低い布マスクの配布を行うために500億円ともいわれていた予算をさくなど信じられない無駄な愚作と書かせて頂いたが、その愚策は、さらに続いていたわけである。
コロナウィルスとの生活も2年を超え、国民のほとんどが布マスクより不織布マスクのほうが、ウィルスを防ぐ能力が高いということは知っている。だから、手作りマスクや、個性的な布マスクを使っている人もいるけれど、不織布マスクが主流となっている。

各世帯への配布以外の医療関係者や介護関係の施設に配布する予定のものが余った結果のようだが、希望する施設に配布するということになり余ったということで、今後販売すること等を含め有効活用する方法を考えていいくという政府説明であった。

しかし、これはやはり、大いなる愚作の続編である。もはや布マスクを積極的に配布希望する医療機関や介護施設関係者などおそらくないだろう。医療と介護の現場は、一般市民よりも遥かに感染に対して気を付けているところである。その現場で不織布でないマスクのニーズがあるとはとうてい思えない。それ以外のところでも、今、ドラッグストアなどで、政府の作ったガーゼの古典的なマスクなどほとんど店頭には並んでいない。布マスクがあっても、素材やデザインに工夫したものがほとんどだ。

これだけの予算は、ワクチンや治療薬の開発費、あるいは医療や介護関係者への別の支援に使うべき予算だったであろう。のど元過ぎれば熱さを忘れる日本国民だが、このことは忘れずに、引き続き経過をウォッチしていく必要がある。

#アベノマスク #マスク保管料6億円





2021年10月26日

類例のない純愛の道

この話題について書くことは、なんだか心苦しく気が進まなかった。
しかし、日本の皇室にとって歴史的なことでもあり、今日の会見を見て、やはり書いておこうと思った。
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(ヤフーニュース)

眞子様が、本日婚姻届けを出されて、皇室を離れ、民間人の「小室眞子さん」となられた。
午後に行われた10分ほどの記者会見は、お二人の真っすぐなお気持ちを真摯に語るというものであった。
お二人が、お互いを大切に思い、この人と結婚して人生を共にすることこそがいちばん大切、と共に思われ続けた結果なのだということが、痛いほど伝わってきた。
真面目なおふたりなのだなあ、とあらためて感じた一方で、アメリカで弁護士としての仕事をスタートする目途が立ったとはいえ、俗世間のことは、まだ余りわかっておられないお二人なのだろうという不安も、少し感じてしまった、

本来なら行われるべき儀式はおろか、ウェディングドレスも結婚式もない。当然の権利として受け取ることのできる国からのお金も、眞子様はお断りになった。

秋篠宮様は、「皇室としては、類例をみない結婚」とコメントされた。
抑えた言葉に、宮様の心中の忸怩たる思いがにじみ出ているように感じた。

ともあれ、問題を抱えながら、離れ離れの状態でも数年にわたって思いを貫かれたお二人の気持ちの強さは、今日の会見からも伝わってきた。

これは、「純愛」なのだろう、と感じた。いやそうであってほしいと思った。
眞子様は、ご心痛のあまり心身ともに病になられたようだ。しかし、それでも、全ての権利を投げうっても、この純愛を貫くことを選ばれた。
アメリカで弁護士を目指すスタートラインに立った小室さんは、その毅然とした表情から、以前よりも強い精神力を身につけられたように感じた。
どうか、その強い心で、末永く眞子様を支えてあげていただきたいと思う。
いばらの道の純愛を選んだお二人が、幸せな結婚生活を送られることを心から願うばかりである。そして、心無いマスコミが、これ以上彼らを必要以上に追いかけることのないようにしてもらいたいものだ。
#眞子様

2021年10月25日

選挙カーの声を聞きながら

衆議院選挙が始まり、選挙カーが走り回り、政党のTVCMも頻繁に流れるようになった。
さらに、わが市では、市議会議員選挙も行われるためいっそうかまびすしい状態になっている。朝8時の選挙広報解禁時間になると同時に、選挙カーのアナウンスが流れだし、夜20時まで、おなじみの「●●でございます!」の連呼が流れる。

政党のCMは、立憲民主党が、自民党よりも先にTVCMを始めたように思う。中身はともあれ枝野さんの熱い思いは、少なくとも伝わってくるものだった。追いかけるように流れ始めた自民党のCMも、たまたまだと思うが、岸田さんが、一人で語る形式のものであった。個々に語りかけるワントーワンマーケティングは力が強いから、やはりそこに落ち着いたのかなと思いつつも、眺めている。
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私は、祖父も父も地方政治家だったので、幼いころから選挙運動を身近に感じながら生活してきた。出陣式やら、必勝祈願やら、大量に持ち込まれる景気づけの御酒やら(昔は)何やらかんやら、ともかく、選挙と言うのは、大人を熱狂させるお祭りのようなものだなと思いながら育ってきた。

良し悪しはさておき、支援をしていただく人たちの情熱が、選挙を支えているというのは、なんとなく感じながら育った。しかし、子供にとっては、騒がしいイベントでしかなかったというのが正直な感想だった。この期間には、父はほとんど家にいないし、家には色んな人がやってくる。
中学生くらいになると、母がびょうきだったこともあって、挨拶に来られる方などの応対は、私が出て対応していた。挨拶やお礼などもずいぶん慣れてきて、訪れる皆さんからほめていただくと嬉しくもあったが、やはり本音は、「家族の幸せな時間を奪っていく期間」というのが私の偽らざる印象だった。しかし、地域の皆さんとの距離感はものすごく近かったように思う。

もはや時効だから書いてしまうが、30代から40代にかけては、私に対して、ひんぱんに市会議員や県会議員への出馬をすすめる方が、多数いらっしゃった。しかし、私は、東京のサラリーマンとして働いていて、仕事が面白くて、地方政治には全く興味がなかった。
もしあの時に、地方政治に関わるようなことを選んでいたら、また人生は大きく変わっていただろう。
地方政治は、大都市の政治構造とは異なる。より生活と身近な存在と鳴り、日常的な課題に対する解決能力が市議などの大きな評価点にもなったりする。
それを否定する人もいるけれど、コミュニティの原点には、おらが町の利益や魅力をどう拡大していくかが重要課題だった。それは今も同じだ所があると思う。

しかし選挙を変質させているのは、メディアの力もある。さらにSNSなどの思いがけない動きが、一気に特定の候補の立場を激変させることもある。

選挙カーから聞こえる声を聴きながら、この先の政治構造はどこへ向かうのかを、あらためて考えている。
#衆議院選挙 #市議会議員選挙

2021年10月24日

時短解除の行方

明日から、東京都や大阪府で飲食店の時短制限が解除され、百貨店やホテルなど小売り業やサービス業の多くが通常営業に戻る。ただ、新型コロナウイルスの第6波を懸念してか、本格的な回復にはまだまだ程遠く、どの業界も恐る恐るという感じで、慎重に営業を再開することになりそうだ。
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(ヤフーニュース/日テレニュース)

確かに、この1ケ月ほど劇的に感染者数が激減した。ワクチンの接種率が高くなったことがいちばん大きな理由だと思うが、一方で、欧米や中国などでは感染が再拡大しており、まだまだ予断を許さない状況は続いている。

今日のニュースでは、カラオケの機材を点検しているスナックのママが出ていたが、カラオケが解禁になり、最初は恐る恐るでも、あっという間に楽しいことは加速するから、以前のようにマスクなしでの高歌放吟状態があっという間に戻るだろう。銀座のクラブ活動も本格的に復活して行けば、楽しい密着会話もどんどん復活する。だって、そもそも密着と会話が売りの場所なのだから。
そうなれば、ワクチン接種率が高くなったと言っても、接種した人でも感染するのがこのワクチンの恐ろしいところであるから、あっという間に再び感染拡大が戻ってくるのではないかと懸念している。

人と会話し、歌を楽しみながら飲むのは本当に楽しい。私も、夜のクラブ活動もそれなりに経験してきたので、その魅力はよくわかっている。
とはいえ、まだ決定的な治療薬も出来ていない状態で、元に戻って行けばどうなるのかはやはり不安ではある。

全国の飲食業界の皆さんの、この2年ほどの間は、本当に大変な状況だったろうと思う。経済活動を戻していくためにも、小売業やサービス業にも活性化して頂く必要がある。
しかし、やはり気をゆるめすぎてはいけないと思う。
サラリーマンの皆さん、一度タガがはずれると、なかなかブレーキはかけにくいとは思うけれど、夜のクラブ活動など、くれぐれもご自愛ください。
#コロナウィルス

2021年10月23日

朋あり遠方より来たる

前職の会社の後輩というか同僚が、わざわざ我が町を訪ねて来てくれた。
何年ぶりの再会だろう。退職から8年だからその少し前以来とすれば10年ぶりくらいだろうか。

金沢まで行く用事があるので、どこかで会えませんか?という嬉しい連絡をもらったが、介護もあるので、もし可能なら私の住まいまで来てもらえるとありがたいが、と返信したら、「行きます」といってやって来てくれた。
旧知の同僚との再会というのは本当に嬉しいものである。
彼は、中途採用で入ってきて、私が最初のOJTトレーナーとなった。いいトレーナーかどうだったかは定かではないが、会社のポジションでは、彼の方が私より少しだけ偉くなったから、多少は役にたったのかもしれない。
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約束した日は明日だったはずだったが、どうやら勘違いして今日やってきたようで、ちょっと慌てたけれど、幸いなんとか父の世話を調整してランチをご一緒することができた。

60歳を過ぎてみると、人と会う機会の重さを実感する。私が突然体調を崩すかもしれないし、それは相手も同じことだ。だからこそ、懐かしい人と再会する機会があれば、なるべく会いたいと思うようになってきている。ただ、同窓会のような大掛かりな会合はどうも性に合わない。コンパクトな人数で時間を共にするのがありがたい。

コロナも少しおさまってきて、ワクチンを接種している人も大半をしめてきたので、ご縁のあった貴重な皆様と、これからも機会があえばお目にかかる時間を過ごしたいと思う。
一期一会という言葉の重みを、しみじみと感じる今日この頃である。
今夜の夕食は、彼の手土産の餃子を美味しく頂いた。

#朋友

2021年10月22日

本屋の魅力

村上春樹特集の雑誌を買い損ねてしまって、A●●●●Nのネットで探したけれど、既にリアル本は売り切れ。しまったと思いながらも、「まてよ、田舎町だから、まだ本屋さんにはあるかもしれない」と思い立ち、近くの書店まで「車を走らせた」。
そう、現代の田舎では、リアル本屋の店舗は、車で行くお店なのである。

私も、本を買うのはほとんどネットになった。あとは図書館で借りるのと、ダウンロードする本くらい。リアル店舗の本屋さんに出かける機会は激減した。
そういえば、私が高校生の頃から通っていた駅前の老舗書店の本店が閉店したのは、もう2年前くらいだろうか?

お店に行って見ると、そのお店では売り切れだったが、同じチェーンの別の店には在庫があるというので、その店で取り置きしてもらって、そこへ向かうことにした。(ちなみに、その在庫の検索は、全てお店のネット端末によるものであった)
特集は、上下2巻に分かれていて、上巻は幸いにもまた別の店に1冊残っていたので、それも取り寄せてもらうことにした。
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なにはともあれ、無事に2冊とも確保できたので、久しぶりに本屋さんの空気感を楽しむ。
単行本のベストセラー本が並べられたコーナーを眺めたり、文庫本の新刊ランキングや、雑誌のコーナーをゆっくりと歩いて、知らない雑誌の多さにあらためて驚く。
ネットで画像を見るのとは異なり、表紙や背表紙を眺めながら、時に手に取って序文を眺めたりというリアル本屋の魅力を久しぶりに楽しんだ。あっという間に1時間くらいが過ぎていた。

ネットショップや、ダウンロードで、本は自宅にいても簡単に手に入るようになったけれど、やはり、本棚を眺めながら、散策するような楽しさを味わうことは、間違いなく知性というか発想脳を刺激してくれると感じた。やはり紙の本とリアルな本屋は、決して無くなってはいけないものだ、とあらためて思いながらお店を後にした。

#BRUTUS 村上春樹特集





2021年10月21日

「ほとけさま」のようなアーチストたち

父のデイサービス日を利用して、時々美術館に出かける。
月曜のデイサービス日は、公共施設が公休日のところが多いので、木曜が多くなる。
今日訪れた美術館も月曜が定休日である。
ちなみに、県美術館の定休日は、水曜日で、こんなふうに公共施設の休みを、館によってずらすのは、「せっかく来たのに全部休みでどこも見られない!」と言うのを避けられる点では良いことだと思う。

今日の展覧会は、高村光太郎、熊谷守一、中川一政という異才のアーチスト3人を組み合わせた企画展。この3人を組み合わせた展示というのは、なかなか企画性が高いと思う。書と水墨画や日本画を中心とするこの美術館の姿勢というか考え方が伝わってきた。(全国共通の企画だったらごめんなさい(笑))
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印象に残ったものは色々あったけれど、熊谷守一が、白州正子さんに、一筆書いていただけませんかと頼まれて書いたという「ほとけさま」と書かれた掛け軸。
守一の持つ優しく温かい心のようなものが、ほとけさま、というひらがなの文字全体から浮かび上がっていた。
守一は、愛する娘さんたちを亡くしている。そうした思いが、仏教的な方向へも彼を導いたのかもしれない。「南無阿弥陀仏」という軸もあったが、同様に、家族への深い鎮魂の思いが感じられた。
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(注:写真は、オリジナルの展示品でなく、売店で売っていたコピー品です)

高村光太郎の作品では、蝉の木彫に心を奪われた。日本で4つ見つかっているという蝉の木彫の5つ目が、今回富山で展示されているものだという。そのリアリティというかリアルを超えた生命力の表現に、やはりただならぬ才能が具現化されていて、見ていて身震いがするほど素晴らしかった。

中川一政の書も味わい深いものが多かったのは意外であった。
あの激しい筆遣いと強烈な色調の絵からは想像できないようなものが数多くあった。

3人とも、書にも味わい深いものが多かったことに驚かされた。才能豊かな人は、何をやっても素晴らしいのであろう。今回の私の半日休暇は、とても充実した時間となった。













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