魔人族が本気で襲ってくる!(ネタバレ注意)
・6巻の感想へ。
・次:7巻のネタバレ。
・前:5巻のネタバレ。
価格:777円 |
<愛子先生が攫われた>
リリアーナ姫:「愛子さんが……さらわれました」
ブリーゼで走行している途中、ハジメたちは賊に襲われている商隊を発見。香織に頼まれたので助けると、商隊はハジメの知り合いユンケル商会のモットーでした。
更にこっそり国を抜け出していたリリアーナ姫も同行していました。ハジメは姫から愛子先生が攫われてしまったことを聞きます。
リリアーナの父親であるエリヒド国王は今まで以上に聖教教会に傾倒し、時折熱に浮かされたように“エヒト様”を崇めています。それに他の宰相や重鎮たちも感化され、国内で異様に強くなってしまった信仰を、リリアーナは不信に思っていました。
ハジメ「取り敢えず、先生を助けに行かねぇとな」
リリアーナ「よろしいのですか?」
「勘違いしないでくれ。王国のためじゃない。先生のためだ。あの人がさらわれたのは俺が原因でもあるし、放っておくわけにはいかない」
愛子先生を救出するため、そしてそこにある神代魔法も手に入れるため、ハジメ達とリリアーナ姫は【神山】へと向かうことにしました!
<王国が壊滅……>
王国城内の兵士たちの多くが正気を失い、操られた兵士達が虚ろな目をしてメルド隊長を襲います。正気を失った兵士たちを戦わせているのは檜山。
檜山は王国を裏切り、兵士たちを何らかの方法で操っており、城の中は壊滅状態。
メルド隊長は逃げようとしますが、銀色に輝く翼の生えた謎の人影に殺されてしまいました。
(この時操られている兵士たちは既に死んでいて、この死体を操っているのは中村絵里の能力。檜山大介と中村絵里は手を組んで国を裏切り、魔人族サイドへ寝返ろうとしています。
メルド隊長にトドメを刺した銀色で翼の生えた人影は、「ノイント」という“神の使徒”です)
<愛子先生を救出>
【神山】に着いたハジメは、さっそく愛子先生を救出!
しかし偶然にもタイミング悪く、魔人族が【神山】に侵略してきました!
嫌な気配を感じ取ったハジメはとっさに愛子先生を抱え、迫りくる銀光を躱しました。物が粉砕される轟音もなく、熱により焼失した訳でもなく、銀光の跡は細かい粒子となり、空中に消えていきました。
ハジメ:「……分解……でもしたのか?」
銀翼の女性:「ご名答です、イレギュラー」
――「ノイントと申します。“神の使徒”として、主の盤上より不要な駒を排除します」
魔人族に味方している神の使徒、ノイントとハジメは戦闘になりました!(愛子先生はティオに任せて連れて行ってもらった)
また、以前【グリューエン大火山】で襲ってきた魔人族のフリードとユエが戦闘になりました。今回も白竜に乗って飛んでいます。
ユエ「……白竜使いの魔人族はハジメを傷つけた。……泣くまでボコる」
シア「お、怒ってますね、ユエさん……」
「……シアは? もう忘れた?」
「まさか。泣いて謝ってもボコり続けます」
魔人族の大群は神の使徒ノイントを連れて【神山】を制圧に来ましたが、失敗。ノイントはハジメに倒され、白竜使いのフリードには逃げられてしまいました。
魔人族も死者多数。(ハジメ達を敵に回すとこうなる)
戦闘シーンではユエの魔法の凄まじさ、そして多彩さが際立っていました。(もはやユエは、ハジメより強い可能性も?)
<愛子先生が活躍!>
愛子先生とティオの二人が大爆発を発生させ、聖教教会の建物を爆破! 聖教教会の関係者達をまとめて爆殺してしまいました!
天職が『作農師』である愛子先生は、『発酵操作』の技能を使って可燃ガスを発生させ、ティオのブレスの威力が暴走。ティオですら「一瞬死ぬかと思った」と言う程の大爆発が起こってしまいました。
愛子先生:「ちがうんです! そうじゃないんです! こんなに爆発するなんて思ってなくて! ただ、半端はいけないと思って! ホントなんです! はっ!? 教会の皆さんはっ!? どうなりました!?」
覚悟してやったこととはいえ、大量に人を殺害してしまった愛子先生はその場で嘔吐。涙を流しながらえずく愛子を見て、ハジメは先生の手を握ってあげるのでした。
<神代魔法をゲット!>
この【神山】は七大迷宮の一つ。
ここで魂を操る神代魔法『魂魄魔法』をあっさりと手に入れることができました。
『最低でも二つ以上の大迷宮攻略の証を所持していること』
『神に対して信仰心を持っていないこと』
『神の力が作用している何らかの影響に打ち勝ったこと』
……という、神代魔法を手に入れるための厳しい条件を、ハジメは偶然にもクリアしていたようです。
<襲われている王都へ>
【神山】に来た魔人族たちは撃退しましたが、まだ王都では操られた兵士たちが侵攻を続けています。
ハジメ達が王都に駆けつけた時には、先にここに来ていた香織は既に剣で貫かれ、死亡していました。(!)
光輝や雫の他、永山重吾、野村健太郎、遠藤浩介、辻綾子、吉野真央、その他の召喚組たちは、中村恵里に騙されて兵士たちに刺されてしまい、重傷を負っています。
更に生徒たち召喚組は強烈な光を浴びせられ、視力も奪われています。
恵里:「アハ、光輝くん、つ〜かま〜えた〜」
光輝:「んむぅ!?」
恵里は光輝に抱きついて、身動きできない彼に濃厚なキスをしました。
恵里:「とまぁ、こういうことだよ、雫」
雫:「っ……どういう、ことよっ……ごふっ」
恵里:「うーん、分からないかなぁ? 僕はね、ずっと光輝くんが欲しかったんだ。だから、そのために必要なことをした。それだけのことだよ?」
雫:「……光輝が好きならっ……告白でもすれば、よかったでしょう!? こんなこと……」
「ダメだよ、ダメ、ダ〜メ。告白なんてダメ。光輝くんは優しいから特別を作れないんだ。周りになんの価値もないゴミしかいなくても、優しすぎて放っておけないんだ。だから、僕だけの光輝くんにするためには、僕が頑張ってゴミ掃除をしないといけないんだよ」
こうして恵里は本性を現し、王国を裏切って檜山と共に魔人族に寝返り、光輝を自分のものにしようとします。
恵里の天職は『降霊術師』。死者を操ることができます。(つまり、操られている兵士たちは皆死んでいる)
恵里と檜山が元クラスメイト達を制圧している現場に、リリアーナ姫と香織が到着。檜山に無警戒だった香織は、あっさりと彼の剣に貫かれ、死亡してしまいました。
(そしてハジメ達が遅れてやって来た)
<香織が大変身!>
檜山はハジメが殺害。王国にいた魔人族たちも一撃で一掃!
恵里と、その場にいた魔人族のフリードには逃げられてしまいました。
ティオは先ほど手に入れた魂魄魔法を使って、香織の魂を肉体に固定。
死んだ彼女の蘇生を試みます。
<香織が復活!>
香織が死んでから数日後。
香織が魔人族の神の使徒、『ノイント』の体で復活しました!
以下、265ページよりそのまま抜粋
――――――――
【メルジーネ海底遺跡】で、自分の弱さについては割り切った香織だったが、そのままでいいなどとは微塵も思っていなかった。
ハジメの隣に立つことを諦めるつもりなど毛頭なかったのだ。
だが、その矢先、自分はあっさり殺されてしまった。
不甲斐なくて、情けなくて、悔しくて……
ならば、“たとえ人の身を捨ててでも”と、そう思ったのだ。
一度、こうと決意したらとんでもなく頑固になる香織だ。ハジメ達も一応説得したのだが、聞く耳を持たなかった。その決意は、ハジメをして両手を上げさせるほど強いものだったのだ。
仕方なく、最強のゴーレムでも作ってやろうかと思ったところで、ハジメの頭に豆電球がピカッ! と光った。「あれ、使えるんじゃね?」と。
そう、ハジメが心臓部分をぶち抜いたノイントである。
――――――――
<光輝や雫たちが旅のメンバーに!>
雫:「……南雲君、お願いできないかしら。一度でいいの。一つでも神代魔法を持っているかいないかで、他の大迷宮の攻略に決定的な差が出るわ。一度だけついて行かせてくれない?」
鈴:「鈴からもお願い、南雲君、もっと強くなって、もう一度恵里と話をしたい。――――」
龍太郎:「たのめねぇか、南雲。せめて、自分と仲間くらい守れるようになりてぇんだ。――――」
雫、鈴、龍太郎、光輝たちが、神代魔法を手に入れるために次の大迷宮についていくことになりました。
また、リリアーナ姫も帝国に用があるので同行します。
『ありふれた職業で世界最強』6巻のネタバレ、あらすじ。
タグ:白米 良 ありふれた職業で世界最強