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2017年04月05日

サクラダリセット2巻の感想!(管理局の闇……)

「管理局」の闇が深い……。
「サクラダリセット」2巻、[WITCH,PICTURE and RED EYE GIRL]の感想と紹介です!(角川スニーカー文庫)

3巻;サクラダリセット3巻の感想・紹介!(中学時代の春埼!)
1巻:サクラダリセット1巻の感想&紹介!(超能力ミステリ!)

サクラダリセット 2巻 WITCH,PICTURE and RED EYE GIRL / 河野 裕
おすすめ度★★★★
お気に入り★★★★★
サクラダリセット2巻

<紹介>

「貴方は、貴方の未来を知りたい?」
能力者たちが集まる街、咲良田(さくらだ)で30年以上隔離され、名前も持たず、管理局に縛られ続けている女性がいました。
彼女は『魔女』と名乗りケイたちと接触します。
『魔女』の能力は、未来を見る事。
厳密には「未来を見て、行動を変えることが無かった場合に起こること」を全て見通す能力です。
つまり、未来視をした後の行動次第で未来を変えることができてしまいます。そしてこの『魔女』は自分の死期が近いことを知っていて、最後の望みを叶えようとしていました……。

記憶保持の能力を持つ浅井ケイと、『リセット』能力を持つ春埼美空の二人が、今度は管理局を敵に回し、『魔女』に加担します!

岡絵里
(岡絵里 おか えり!)

<感想>

今回もなかなか読みごたえがありました。
前巻で村瀬陽香という強力な仲間が増えて、しかもケイたちの学校に通ってくるようになりました!出席日数が足りずに補習を受けたりしていますが……。年上なのにケイたちと同じ学年だったりもしますが……。(汗)
このシリーズでは恋愛はそこまで強くは描かれないですが、村瀬もちょっとケイに気があるような素振りを見せています。春埼は……どうなんでしょう?ケイが「付き合って」と交際を申し込めば迷わず受け入れてはくれるでしょうけど。何か違うような気も……?

「友だち」とか「恋人」とか。そういう風に一言で言えるようなシンプルな関係がなかなかできないですね。
そんな不思議な関係を分かりやすく書いている作者さんの執筆力は凄いですけども、なんだかモヤモヤします!スッキリしない!
主人公の浅井ケイ自身が何を考えているのかよく分からない、自分を偽って誤魔化しているようなキャラなので……。というか登場人物みんながちょっと斜に構えている感じがあって、なんだかフワフワしています!
この「フワフワしている」というのは別に悪いことではないです。単にこの「サクラダリセット」シリーズの個性です。

普通だったら最後に事件が解決して仲間との友情が強固になったり、恋愛感情を自覚したり、何かしら「着地する感じ」があると思うんですが、この作品はフワフワしたまま、しかもキレイに終わってるから凄いです……。

ネタバレを避けつつうまく説明するのは難しいですが、内容もかなり濃いです!複雑です!絡み合ってます!でも分かりやすく書かれているので読めます!(笑)

最後に「時間への惹き」もあって、次のお話が楽しみです!1冊1冊でお話が完結してるんじゃなくて、微妙に全巻通して繋がっているみたいですね。
まだ2巻なので全体像は見えませんが、このシリーズはかなりの大作の予感です!

サクラダリセット2巻の詳細!






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