過去のやり直しで人助けするのって報われないですね……。
サクラダリセット[CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY]の感想・紹介です!(シリーズ1巻)
サクラダリセット2巻の感想!(管理局の闇……)
サクラダリセット 1巻 / 河野 裕 (こうの ゆたか)
CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY
おすすめ度★★★★
お気に入り★★★★★
<紹介>
住民の約半数が超能力者である街、咲良田(サクラダ)。超能力はこの街の中だけで有効で、能力を持った人が咲良田の外に出ると、不思議と自分が能力者であることを忘れてしまいます。
主人公の浅田ケイは「あらゆる記憶を思い出せる」という能力を持っています。(テストとか100点余裕なんでしょうね……。見た物全て思い出せるんですから)
ケイの相方、春埼美空(はるき みそら)は全世界をまるごと『リセット』してしまう凄まじい能力を持っています!
しかし、春埼のリセット能力にはいろいろと制限が多いです。
・3日以上前には戻れない。
・「セーブ」というのを予めしておく必要があり、この「セーブした時」にしか戻ることはできない。つまり、「この日この時間に戻りたい」と思っても不可能。
・春埼はケイに指示されない限り、「セーブ」も「リセット」もできない。
・リセットしたら、そこから24時間はセーブできない。つまり、セーブ地点から24時間は1度しかやり直すことができない。
……などなど。
ケイと春埼は学校の「奉仕部」に所属していて、困っている人たちの依頼を受けて人助けをしています。
これはそんな人助けの一環の中で起こった不可解な事件の物語です。
(サクラダリセットの登場人物たち)
<感想>
フワフワしてる割りに随分複雑に絡み合った内容でした。伏線が多い!
「能力」を持っていることを前提に動くので、リアルな推理小説とは違った推理が楽しめます。
浅井ケイの能力は分かりやすいですが、春埼美空のリセット能力の仕様はなかなか複雑です。でも、一気に春埼の能力を説明するんじゃなくて、実際にリセット能力を発動させて「ここはこうなってる」「ケイの言った『まだリセットはしてないみたいだね』という発言にはこういう背景があった」と、後になってだんだん分かってくる感じが好きです。
ストーリーが複雑に絡み合っているのに、逐一説明はしていかないで、読者に状況が良く分からないまま一通り読ませた後、まだ分かってない所を説明していく……。こんな書き方でした。
そのおかげで情報量はとても多いのにゴチャゴチャした感じが全くありません!むしろ軽くてフワフワした印象でした。
ただ、推理小説みたいな感じで読むのはおすすめできないかも。何せ知らない人達はみんな、どんな超能力を持っているか分かった物じゃないので何でもアリです!
サクラダリセット1巻の詳細!
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