またしても暗い世界!
灰と幻想のグリムガル 7巻 / 十文字 青
おすすめ度☆☆☆
ハーレム度☆☆
お気に入り☆☆☆☆
<紹介>
『黄昏世界(ダスクレルム)』から脱出したハルヒロ達。
しかし、残念ながらやって来たのは元いたグリムガルの世界ではありませんでした。
そこはずっと夜が続く『太陽の昇らない世界』。
他の義勇兵たちとも分かれ、ララとノノはどこかに行ってしまい……。ハルヒロ、ランタ、クザク、ユメ、シホル、メリイの6人でこの見知らぬ世界で生きていくことになりました。
言葉も通じない。生息する生物も奇妙。
この世界から抜け出すことはできるのか。この世界で生活していくことはできるのか――。
灰と幻想のグリムガル、苦しい展開の続く第7巻です。
<感想>
まず、本当につらい。読んでて、ハルヒロ達の境遇に共感して、で、本当に絶望的な気分になるというか、苦しいです。
でも、それもこの作品の醍醐味なんですよ。
こういうファンタジーな小説の意義って、「現実では体験できないことを疑似的に経験すること」だと私は思っています。
(だから私は、チート主人奥が敵を一掃して女の子たちにモテモテになる作品も大好きです)
「生きる」ことの意義だとか、「自分以外に人間がいない世界だったらどうなってたんだろう?」とか。
いろいろ考えちゃいますけど、それが楽しいです。
いや、「楽しい」ってのも変ですけど。
「心が揺さぶられる」とでも言っておきますか。
さて、内容に関しては……。
基本的にハルヒロたち6人しか人間がおらず、言葉も通じないので初めのうちは生きていくだけで精一杯な感じでした。
……あと、この「日が昇らない世界」の空気には媚薬でも含まれてるんですかね?
全体的にみんなが発情気味だった印象が……。
人間、窮地に追い込まれると子孫を残そうとする本能が働くんでしょうかね(笑)
でも、そのおかげでパーティー内の恋愛事情がだんだん分かってきました。
「誰が誰を好きなのか」とか、ちょっとしたヒント的なものがチラホラ出て来ます。
メリイとクザクは……結局、どうなんでしょうね?この7巻を読めば分かるかもしれませんよ……?
それでは今回はこの辺で。また次の記事でお会いしましょう!
灰と幻想のグリムガル 8巻の感想(気になるランタの行動が不自然!?)
灰と幻想のグリムガル6巻 感想・レビュー!
タグ:十文字 青 灰と幻想のグリムガル
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