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2021年07月29日

『れでぃ×ばと!』100円で買えるライトノベルを読み返していく

古本屋で100円で買えるライトノベルの紹介として、『れでぃ×ばと!』を取り上げていこうと思います。
『れでぃ×ばと!』は昔、私が全巻通して読んだことのあるライトノベルで、とてもドタバタして楽しいライトノベルです!

れでぃ×ばと!1巻、彩京朋美.jpg

<作品紹介>

主人公の日野秋晴(ひの あきはる)は、学力よりも家柄が優遇される超・お嬢様学校『白麗陵学院』の従者育成科に転入しました。
白麗陵学院はもともと女子校で、男女共学になったばかり。男子生徒は秋晴を含めて5人しかいません!
小学校の頃の幼なじみがお嬢様になっていたり、高慢で秋晴のことを見下す思い込みの激しいイギリス貴族のお嬢様、青龍刀を振り回す長身の中華娘などなど。
秋晴は様々なお嬢様たちに囲まれて慌ただしい日々を過ごすことになります。

この主人公の秋晴の見た目ですが、髪の毛は茶色に染め上げ、左眉には傷跡、右耳にはピアス代わりの安全ピンが3つという強烈なビジュアルをしています。見た目は完全にヤンキーです。
もちろんお嬢様ばかりの学院内では浮いた存在で、はじめのうちは秋晴の姿を見ただけで気絶してしまうお嬢様もしばしば。

そんな秋晴はなんとか無事に学園を卒業するため、従者としての学業を修めるため、日々奮闘することになります。

主人公がお嬢様たちに囲まれて過ごすハーレム系ラノベ。
全・13巻。

<読み返していく>

私はこの『れでぃ×ばと!』シリーズを1巻から読み返していこうと思います。1冊読み終える毎に、簡単な感想をここに追記していこうと思います。

1巻:
主人公がどうしてこんなお嬢様学校の、従育科に転入してきたのか、事情が語られます。
秋晴は入学時に不審者と間違われて追いかけまわされたり、騒ぎを起こして罰を受け、従育科の授業が一人遅れてしまったり。
前途多難です……。

このシリーズはドタバタしていて、読んで『楽しい』『面白い』ものですが、今はちょっと主人公の秋晴が可哀想。
彼なりのプライドを守りながら、この厳しい学園生活をなんとか生き延びて欲しいです。

2巻:
主人公は相変わらずお嬢様たちに怖がられ、肩身が狭いです。しかしセルニアは積極的に関わって来たり、みみなや同級生の早苗、そして同じ部屋で寝ているルームメイトの大地薫らと仲良くなってきました。
1巻の時は秋晴が『寂しそう・かわいそう』と感じてしまいました。でもこの2巻からはだいぶ打ち解けて仲間が増えて、素直にラブコメが楽しめるようになりました。

3巻:
上級生のお嬢様たちが登場!
中東のお嬢様で、普段はチャドルで全身を覆っていて姿を見ることができないお嬢様、アイシェ=ハディム。(2年生)
そしてその従者で、アイシェお嬢様のためなら何でもするヘディエ。
ドジっ子のクラスメイト・四季鏡早苗の姉である三年生の四季鏡沙織。(いつの間にか服が脱げる美人さん)
3人とも強烈なキャラです。

4巻:
幼なじみの朋美から「デートしましょう」とお誘いがあり、繁華街へ繰り出します。

・『秋晴の嫁』を名乗る従妹が登場!彼女の名前は日野棗(ひの なつめ)
白麗陵の生徒ではないので今後も出番は少ないですが、秋晴に明らかな好意を寄せ、積極的に迫ってきます。
(しかし秋晴にその気はない)

5巻:
新学期に突入!
9月になり、白麗陵学院の2学期が始まりました。

白麗陵の敷地内でコスプレをした銀髪少女と遭遇!彼女の名はピナ=スフォルムクラン=エストー。
白麗陵の中等部のアニメオタク少女で、庶民的な趣味を持ちながらも、ひときわ高貴な身分のお姫さまでした。

・ピナと仲良くなった後日。
秋晴は『トライアクアランド』という水族館・プール・遊園地の複合施設のチケットをピナから貰いました。
1枚は自分、3枚は従育科の男子たち(クラスメイト)に配るとして、1枚余ってしまいます。(白麗陵はもともと女子校で、男子生徒はかなり少ない)
この『トライアクアランド』のチケットを巡って、セルニアと朋美が対決することになりました!体育祭でチームの合計得点の多かった方が秋晴のチケットを貰います。(次巻へ続く)

6巻:
朋美とセルニアの、『トライアクアランド』のチケットを賭けた戦いに決着!
その後、秋晴たちは『トライアクアランド』へ行き、水族館や遊園地を堪能しました。

そして最後のお話は番外編。大地薫の話です。
――――――――
「日野に、頼みたいことがあるんだ」

「実は僕は――――お、男が、苦手なんだ」
――――――――
ルームメイトである大地薫の苦手を克服するため、秋晴が協力します。

7巻:
ピナが、好きなアニメ作品『マジカルディーバ』の同人誌を作りたいと言い出しました。しかし白麗陵にはピナと趣味を共有できるお嬢様はあまりいません。
庶民的で、しかもピナの好きなアニメを一緒に見て理解しようとしてくれる秋晴は、すぐに同人誌制作の仲間になりました。
そしてピナたちは更に仲間を探します――。

アイシェ&ヘディエの中東お嬢様コンビが再び登場。
秋晴は、たまたま一緒にいたセルニアと一緒に見知らぬ島まで連れて行かれてしまいました!(でも翌日には帰してくれる)
アイシェと一緒の夜を秋晴は耐え忍びます。

朋美がお見合いをすることになりました!
朋美がお見合いを断る口実のため、秋晴が恋人役となり付き添うことになりました。

8巻:
――――――――
楓(学園の理事長):「――ぅお待たせしましたぁ―――! これより本日の、メインイベントを開始させていただきまぁぁぁす!」

轟(従育科のクラスメイト・男・茨城出身なのに関西弁):「紳士淑女な皆さんお待ちかねの――『輝け、光れ、咲き誇れ! ミス白麗陵コンテスト』の開始やで!!!」
――――――――

――波乱のミスコンが終わった後日、秋晴とセルニアは朋美の家に呼ばれ、お泊りしました。
秋晴は朋美の父親(義父)と、セルニアは朋美とお風呂に入ることになり、それぞれ話し合いました。

最後の番外編では薫(寮のルームメイト)と秋晴がデート!

9巻:
従育科の生徒たちは極寒の雪山で訓練を実施!しかし秋晴は山から滑り落ち、深閑先生に救出されます。
その後、山小屋で深閑と二人きりという珍しい状況に。

学院の方では、ピナとみみな先輩が仲良くやっているようでした。早苗の姉の沙織さんはピナのことを猫かわいがり、ピナは全力で逃げようとしますが彼女の腕力からは逃れられません……。
(ドジっ子の四季鏡姉妹は不思議なほどの怪力の持ち主)


10巻:
朋美とセルニアが本格的に秋晴を意識し始めました。朋美もセルニアも自分の感情を受け入れられない・分からない様子だったのが、ハッキリと秋晴のことが『好き』だと自覚してきました。(遅い!)
だけど二人とも秋晴を巡ってけん制しあっている状態で、なかなか積極的に秋晴との距離を詰めることができません。読んでいてちょっともどかしい!

11巻:
秋晴、朋美、セルニアの3人で買い物に行ったり、上育科の沙織先輩・深閑・楓理事長の3人と一緒にグアムに行ったり。(かなり珍しいメンバー!)
3つお話が入ってますがそれぞれヒロインが違います。(セルニア・朋美、沙織・深閑・楓、アイシェなど) 
ここへ来て深閑先生や理事長(楓)も少しヒロインっぽくなり、秋晴の女性関係が更に増えそう。深閑先生はかなり意外!

12巻:
クリスマス・イブが誕生日だというセルニアにプレゼントを贈ったり、プールでの訓練中に早苗の服が脱げたり、みみな先輩と従育科試験を受けたり。

そしてついに、あるお嬢様が秋晴に告白しました!
秋晴の周りには好意を寄せるお嬢様たちがたくさんいましたが、ハッキリと恋愛へと移行することはありませんでした。しかし遂に『好きだ』とハッキリ伝えられ、秋晴は自分の恋愛に決断を下すことになります。

13巻:
最終巻!
でもなんだか最終巻らしくないです。一応シリーズは終わりましたが、これからも同じような日常が続いて行きそうな雰囲気です。
学年が2年に上がり、秋晴は相変わらず複数の女子たちから好かれていて、今後も更に彼女たちの好感度を上げていきそうです。

<最終的な終わり方(なるべくネタバレ回避)>

この作品が、最後どんな終わり方をするのかを、曖昧に、フワッと書きます。
ネタバレが嫌な方はここから下は読まないことをおすすめします。
















秋晴の努力により、彼は学園中のたくさんの女子から好かれることになります。
愛の告白も複数人から受け、秋晴は一体誰を選ぶのか……と、いう状況になりました。
しかし結局、秋晴は『今は誰とも付き合う気はない』と言ってフッてしまいました!
恋愛に決着が付かないまま終わります。

スッキリしなくてモヤモヤが残る方もいるかもしれませんが、私個人としてはこういう曖昧な終わり方でも良いと思います。
『秋晴が誰と結ばれるのかは読者の想像次第』です。

尚、この学園の中に、性別を偽って過ごしているキャラがいます!主人公の秋晴は最後までキャラの本当の性別を知らないまま終わってしまったので、そこはとても残念!

(れでぃ×ばと!の紹介)
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