フレイヤ様の暴挙!
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 17巻 / 大森 藤ノ
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<あらすじ>
前回、『女神祭』でベルはシルとデートをして、シルから告白されて振りました。しかしシルや【フレイヤ・ファミリア】の様子がおかしく、どうにも要領を得ない、不透明なまま話が終わってしまいました。
この16巻ではハッキリしなかったシルとフレイヤの関係が明らかになり、オラリオ中がフレイヤに『魅了』され、そしてベルは【ヘスティア・ファミリア】から引き離されてしまいます。
フレイヤ様が、遂に本気でベルを奪いに来ました! 下界では封印していた力も開放し、ルールを破り、【ヘスティア・ファミリア】の皆殺しまで厭わなくなったフレイヤに、ベルもヘスティア様も窮地に追いやられてしまいます。
<感想・評価>
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度 ★★★★★
ハーレム度 ★★★
戦闘・バトルの量:★★★★
ラブコメ量: ★★★
読みやすさ: ★★★
<感想>
16巻が出てから、この17巻が出るまでけっこう間が空きました。
しかし読んで納得。これは書くのに時間かかりそうです!ダイナミックかつ濃い内容で、これまで謎が多かった【フレイヤ・ファミリア】の情報が満載でした。
今回は理不尽でどうしようもない展開が多くて、正直読んでいてしんどかったです。ベルが何度も【フレイヤ・ファミリア】殺されかけるシーンは、すぐに回復されるので『死なない安心感』があって割と平気でした。しかし序盤の、仲間が成すすべなく皆殺しにされそうなシーンなどがちょっとキツかったです。
(でもそんなとこもこのシリーズの魅力)
16巻を読んだ後はいろいろと意味が分からず困惑しましたが、この17巻では序盤にシルの正体や【フレイヤ・ファミリア】の情報が一気に解放されるのでスッキリと読めました。
でも、これなら16巻の方で、シルの正体くらいハッキリ分かるように書いてくれれば良かったのに……。
(私はシルとフレイヤがどういう関係なのか気になって、外伝の方に情報があると信じて『ダンまち外伝クロニクル・フレイヤ』まで買って読んで、その本の最後にヒントになることは書かれてはいましたが、結局どういうことなのかチンプンカンプンでした。
私の読解力が足りないだけなのかもしれないですけど、普段の時のシルと『女神祭』でデートしてたシルが別人だったとか、複雑すぎて16巻の段階では状況を理解することができませんでした)
この作品は、なにか大事な単語が入る部分をあえて「『 』」みたいに空けてぼかしたりしますけど、すごい気になりますし結局読んでて分からなかったりします。
作者さんの頭の中にはハッキリとした何かがあるんでしょうけど、もっと分かるように書いて欲しいです!設定が複雑で分かりにくいところもあるので、それと相まって余計に分りづらかったり。
そして、この17巻を読んだ後にアニメのダンまちを見返してみると、シルの行動ひとつひとつが全然違って見えます!(これはすごい!)
なるほどと思いました。ベルとシルが最初に会った時って、ベルが持っていないハズの魔石を、シルが「落としましたよ」って言って渡すという、不自然な出会いからは始まってたんですね……。
そして最初からシルはベルに積極的で……。この17巻を読んだ後にアニメを見返すと、今まで何とも思ってなかったシルの行動に不自然さを感じられるようになります。
シルとフレイヤの関係は、行きあたりばったりの後付け設定かと思ってたんですが、これは1巻の時点でこういう構想が作者さんの頭の中にあったのかもしれません。
すごいと思いました。
17巻で一応のひと段落は付きましたが、またすぐに大乱戦が起こりそうです!
早く18巻が読みたいです!
(『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』17巻の感想・評価)
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