クローバーの花言葉は、『幸運』、『私を思って』、『約束』、そして『復讐』だそうです――。
幼なじみが絶対に負けないラブコメ 1巻 / 二丸 修一
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<あらすじ>
主人公の丸末晴(まる すえはる,「丸」が苗字)は、お隣に住んでいる幼なじみの志田黒羽(しだ くろは)から告白されました!
しかし末晴には他に好きな人がいたため、黒羽の告白を断ります。末晴は可知白草(かち しろくさ(人名,女性))という女子のことが好きでした。
白草は高校生にして現役の作家。『芥見賞』という小説の賞も取ったことがあるクールな女子です。
黒羽、末晴、白草の3人は同じクラスの同級生。三角関係がもつれた状態からこのお話は始まります。
テーマは三角関係、そして『復讐』です。
<感想・評価>
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度 ★★★★
ハーレム度 ★★★
戦闘・バトルの量:無し
ラブコメ量: ★★★★★
読みやすさ: ★★★★★
<感想>
とても大胆でインパクトのある作品でした……。
まず最初のところで主人公やヒロインたちの絵と名前が出て来ますが、その名前が変です。読み進めていくとやっぱり他の登場人物たちも名前が変で、二文字(二音?)の短い苗字のキャラばかりです!
志田とか丸とか可知とか甲斐とか宇賀とか。そんな苗字ばっかりです!……と思っていたら、最後に『桃坂』という名字の、それも重要そうなキャラが出てきて気持ち悪かったですどうして統一しないのか!!!
(人名として認識しづらいので、慣れるまでは少し煩わしかったかも)
読んでいてちょっと戸惑いましたが、最終的な印象として、私はこの作品が好きです!
高校生の恋愛を激しく描いた作品でした。
主人公の相棒枠が酷いクズキャラだったり、主人公含めて皆が恋愛にとても積極的だったり。(ライトノベルは恋愛に奥手な主人公が多い) 珍しい設定が多かったので、色んなラノベを読み込んでいてテンプレに飽きたような方でも楽しく読めると思います。 主人公の特技も独特です。
面白いけど粗削り。そして荒いからこそ、キャラの言動が予測し辛くて意外な行動がすごく多いです。読んでいる側としてはけっこう振り回されて感情を揺さぶられました(汗)
要所要所で文中の文字が大きくなります。とても効果的で分かりやすく、良い表現だと思います。こういう文字の大きさが変わるのは嫌がる人もいるかもしれませんが、私は感情移入しやすくて好きです。
字が大きくなったところでノリの良さというか勢いがでるので読んでいて楽しいです。(普通の小説でもこういうことすればいいのに)
『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』というタイトルから、私は甘酸っぱい、優しいイメージを思い浮かべました。
しかし読んでみると暴力的というか、恋愛要素の味付けが濃厚で鮮烈で、うまく言えませんが『強い作品だ!』と感じました。
第1巻で割としっかり主人公の恋愛に一区切りついたので、2巻目以降は全然違った話になるかもしれません。(『ありふれた職業で世界最強』とか、2巻目から雰囲気がガラッと変わる作品はけっこうある)
とりあえず1巻は面白かったですが、2巻目以降どうなるか、気になるところです。
(『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』1巻の感想・評価)
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