『無理ゲーに見えるボスにも必ず弱点がある』……弱点が無い強ボスもけっこう多い現実。
弱キャラ友崎くん 4巻 / 屋久 ユウキ
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<あらすじ>
BBQ合宿やアルバイト面接、菊池さんとの花火大会などがあった夏休みが終わり、2学期が始まりました。
2学期には『球技大会』のイベントがあります!
日南から友崎に出された課題は、『やる気のない紺野エリカにやる気を出させること』。これまでと違って具体的な行動の指示が無く、自分で考えて紺野エリカをコントロールしなくてはいけません。
そして球技大会が終わった後に問題は起こります。
<感想・評価>
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度 ★★★★★
ハーレム度 ★★★
戦闘・バトルの量:★(高校の日常)
ラブコメ量: ★★★
読みやすさ: ★★★★
<感想>
みみみの出番が少なかったのは残念!
みみみがあんまり話に関わってこない分、この4巻は全体的に静かな感じでした。
友崎は、1巻の頃は女子と関わってばかりでしたが、だんだん男子との関りが多くなってきました。
水沢が本当に優しくてもはや主人公の準相棒ポジション。彼がいなかったら友崎はまだ女子としか話せないボッチだった気がします。
友崎は自分で努力してるのはもちろんですが、周りの人たちが優しくてけっこう助けられてます。現実はもうちょっと厳しいと思います。
今回は日南の力をあまり借りず、友崎が自分で考えて自分で行動を起こしました。友崎の成長を感じたというよりは、友崎の本来の持ち味が出たなと感じました。
みみみの選挙の時もそうでしたが、友崎は参謀役が得意なようです。
これまでの『弱キャラ友崎くん』は1冊ごとに綺麗に話が完結してましたが、今回は初めて問題が解決せず、モヤモヤしたまま終わりました。前後編という感じなんでしょうか?
読後の気分はあまり良くなかったです。
ここまで友崎の周りの人たちは優しくて、順調に話が進んでいましたのに、ここで現実の理不尽な部分が牙を剥きました。
友崎の『人生』の攻略で初めて行き詰る、大きなターニングポイントになっていきそうです。
楽しそうな序盤から一転、後の方は読んでいて胸が苦しい展開でした。
ヘタをしたら、もう元のクラスには戻れないかもしれない状況で、友崎も日南もみみみも、誰も状況を改善出来ないという緊急事態。
友崎のクラスは今後どうなっていくのか少し心配です。
(弱キャラ友崎くん 4巻の感想・評価)
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