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2021年03月03日

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』18巻の感想・評価(アルザーノ帝国の危機!)

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』18巻の感想・評価です。
世界の危機!

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 18巻 / 羊太郎

ロクでなし魔術講師と禁忌教典18.jpg

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<あらすじ>

邪神招来の儀式が発動し、自由都市ミラーノでイグナイト卿がクーデターを起こし、それをイヴが鎮圧し、その後アルザーノ帝国の帝都が陥落。
『天の智慧研究会』は本気でアルザーノ帝国を滅ぼそうとしています!
グレンや学生たちは学級都市フェジテへ向かいました。

フェジテでセリカに会いに行くと、『ありがとう、グレン。私はお前に出会えて幸せだった』という書き置きを残してセリカはいなくなっていました。
セリカを探しに行きたいグレンですが、『天の智慧研究会』がフェジテの街に迫っていて、グレンがいなくなるわけにもいきません。
セリカを止めるには今しかなく、しかし教師として生徒たちを守らなければいけない。グレンはそんな葛藤を抱え悩むことになります。

『禁忌教典(アカシックレコード)』の正体も明かされ、最後の決戦が迫ります!

<感想・評価>

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度    ★★★★
ハーレム度    ★★★
戦闘・バトルの量:★★★★
ラブコメ量:   ★★★★
読みやすさ:   ★★★★
感想
まさにクライマックスという状況!相変わらずハラハラする展開が続いています。でもこのシリーズは基本的に仲間や生徒が死んだりしないので、そのあたりは心配せずに読み進められます。(そう気楽に読んでいて、いきなりシスティとかが死んだらショックは大きいですが)

内容が邪神召喚や、異次元の存在など、話がクトゥルフ神話のようになってきました。禁忌教典(アカシック・レコード)とは何なのか、ルミアやアルザーノ王家の正体など、謎だった部分がどんどん具体的に、明らかになっていきます。
今回は開示された情報が多くて、読んでいて『このシリーズももうすぐ終わりなんだな……』とちょっと寂しい気分になりました。

敵の勢力は強く、ジャティスが『天の智慧研究会』の素性を暴きましたが、その程度では全く止まる様子がありません。
今のところ、おおよそ敵勢力の思惑通りに事が進んでいるようですが、グレンの存在は異質で、彼らにも予想できないようです。
―――フェロードの発言(システィ、ルミア、グレンを見て)―――
「素晴らしい。見事だよ、システィーナ。まさか、君が魔術師として、そこまで成長していたなんて……」

「やはり君は、本物だ。僕と共に、真理を目指す資格が……禁忌教典を掴む資格がある。ああ、僕は本当に嬉しいよ……」

「そして、ルミア……我が愛しき天使……君の力も素晴らしい。ああ、遥か悠久の時を経て、君はようやく復活を果たしたんだね……僕がこの時をどれだけ、待ち望んていたことか……ずっと、ずっと、本当の君と再会する日を待ちわびていた……」

「……"愚者"グレン=レーダス……彼は一体、なんなんだろうね?」
――――――――――

大量の人があっさりと死んでいく描写はかなり刺激的。最初の方、読んでいてちょっと心臓がドキッとしたところもありました。

そして最後、グレンとシスティーナがとんでもないことになりました!次回からはしばらく、グレンとシスティの二人で話が進んでいきそうです。
大規模で多人数が動く戦争の最中に、こんな二人きりのシチュエーションが来るとは思ってなかったので意表を突かれました。
きっとこれからセリカの正体なども明かされていくでしょう。
次回が楽しみです!

(『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』18巻の感想・評価)





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