リアルを捨てていたゲーマー高校生が、本気でリア充を目指す!
『弱キャラ友崎くん』 1巻 / 屋久 ユウキ
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<あらすじ>
主人公の友崎文也(ともざき ふみや)は高校生で、日本屈指のゲーマーです。特に『アタックファミリーズ』、通称アタファミと呼ばれる格闘ゲームは日本1位の実力者です!
そんな友崎の性格は暗く、学校生活は捨てて諦め、友達のいない生活を送っていました。
一方、友崎と同じクラスには成績も部活動(陸上部)での活動も超優秀で全国クラス、見た目も美人で明るく誰とでも仲良く振舞える超人・日南葵(ひなみ あおい)という女子がいました。
友崎と日南は意外な所で接点を持ち、友崎は『人生はクソゲーだ』日南は『人生は神ゲー』『人生に本気で向き合いなさい!』と意見が衝突。
最終的に友崎の方が折れ、日南の指導に従いながら自分の『人生』に本気で向き合うことになりました!
<感想・評価>
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度 ★★★★
ハーレム度 ★★★(?)
戦闘・バトルの量:★(ゲームなどでの勝負はある)
ラブコメ量: ★★★
読みやすさ: ★★★
<感想>
内容は、非リア充の主人公(友崎)が超絶リア充な女子(日南)の指導の下、本気で人生を攻略してリア充を目指していくというものでした。
私は正直、人それぞれ生き方は自由ですし、人との交流も適量があると思いますし、少し交流ができるようになっただけでも充分ではと思います。
でも友崎の頑張りと日南の指導は素直に褒めたいです。二人とも本当に頑張っていて応援したくなります!
素で学校生活が充実してる生徒たちはやっていないであろう、彼女らなりの地道な努力はすごいと思いました。でも少しだけ『そこまでするか?』とか『ちょっと気持ち悪いかも?』などと思ってしまいました。それでも友崎の頑張りはとても好感が持てます。
この本を読んでいると友崎を応援したい気持ちになります!
ちょっと心に来るものがあったというか、もう一度高校生をやり直して、もっと頑張って学校生活を送り直したいと思わされました。
でも少し違和感を感じたところもありました。
日南は『努力で体力も学力も友達関係も手に入れた』という設定のキャラですが、人間が努力でどうこうできる限界を軽く超えています。
日南(ひなみ)が普段している努力の量を考えれば、友崎なんかに構ってる余裕なんて無いハズですし、そもそも高校で部活動してるのに生活がフリー過ぎておかしいです。
私の経験した高校の部活動が重かったのか、それとも作者さんは部活動をやったことがないのか。分かりませんが私にはとても違和感がありました。
そもそも部活動の全国クラスというのは、『才能がメチャメチャある人たち』が『限界近くまで努力して』やっと行けるところです。
勉強に関してはもっと才能の差が厳しくて、私は中学時代、物凄く勉強を頑張っているのに、勉強をほぼしていない私よりもずっと成績が悪い子がクラスにいました。
『努力』に焦点が当たり過ぎていて、本来無視できないはずの『才能』がまるっと無視されている感じが気になりました。
(あと、友崎が日南と出会えた『運』も大きい)
でも基本的には面白いですし、読んでいてのめり込める、興味深い作品です!
あと私だけかもしれないですが、主人公が自分の意見をしっかり持っている人で、結構彼なりの意見や持論が展開されますが、この主人公の思考や考え方に共感できなかったり反論したくなることがしょっちゅうありました!
(みみみとたまの関係とか。『みみみのほうが支えられてるように感じる』って、いやいや何でみみみのほう?『みみみ「も」支えられてる』なら分かる)
あと、友崎は『人生を本気でプレイする』ということで、服装をしっかりしたり、女子と会話できるようになっていきましたが、(そこは友崎ほんとうに偉い!)
でも勉強やスポーツはしなくていいんでしょうか……? すごく気になります。
私は同時に勉強も頑張って、学力で友達にマウントを取れるようにした方が良いと思いました。なんやかんやで学校生活の大部分は授業時間ですし、受験や就職のこともあります。攻略してるのは『学校生活』じゃなくて『人生』だったはずでは……??
(『弱キャラ友崎くん』1巻(Lv.1)の感想・評価)
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